Japanese only



1. Owner Of A Lonely Heart [4:27] 
2. Hold On [5:15] 
3. It Can Happen [5:39] 
4. Changes [6:16] 
5. Cinema [2:09] 
6. Leave It [4:10] 
7. Our Song [4:16] 
8. City Of Love [4:48] 
9. Hearts [7:34] 
Produced by YES & Trever Horn

Release date: 7 November 1983

Jon Anderson (vocals)
Chris Squire (bass and vocals)
Tony Kaye (keyboards)
Alan White (drums and vocals)
Trevor Rabin (guitar and vocals)

解散状態かと思われた YES の CHRIS SQUIRE と ALAN WHITE は JIMMY PAGE と XYZ(Ex. YES ZEPPELIN)を始めますが、マネージメントの折り合いがつかず断念。南アフリカ出身のギタリスト、TREVOR RABIN に近づき、CINEMA プロジェクトを始めます。

TREVOR は当時レコード会社から二つのバンドのオファーを受けました。
一つはこの CINEMA、もうひとつのバンドには JOHN WETTON と RICK WAKEMAN がいたということなので、もし TREVOR の決断がもう一つのバンドになっていたら ASIA には彼が参加していたかもしれませんね。
CINEMA を選択した理由は単純に「こっちのほうが面白そうだった」からだそうです。

で、ここからが YES という名前の不思議な力のなせるわざなのか、なんと YES の初代キーボード TONY KAYE が加入。さらに驚いたことに JON ANDERSON までが参加し、いつの間にやら YES という名前が復活してしまいます。
このバンドの変貌を当初苦々しく思っていた TREVOR も、CINEMA よりも YES というバンド名の方が大々的なツアーが出来ると皮算用して YES というバンド名を受け入れました。

このメンバーでレコーディングされたシングル OWNER OF A LONELY HEART は YES 初の全米ヒットチャート1位を獲得。
ほぼ1年に渡るワールドツアーも敢行され、1985年1月の"Rock In Rio"では22万人の大観衆の前でコンサートを行いました。

今となってはこの程度の「人事異動」は別に驚くほどではないんですが、当時はやっぱり驚きましたよねぇ(^^;

アルバムを聴いてハードなギターや、サンプリングを多用したバッキングに更に驚かされました。いまだに昔からの YES ファンには認められていない TREVOR RABIN ですが、崩壊寸前だったバンドを復活させて10年以上にわたって維持し続けた功績は認められてもいいんではないかと思います。彼がいなかったら現在の YES はもしかしたら存在していないかもしれないわけですから。

このメンバーでのツアーはビデオにもなっていて、BOOTLEG もたくさん出ているます。さすがに TALES 以降の曲は避けていたようです。TONY KAYE はステージではバッキングに徹していて、ほとんどソロらしいソロを弾いていません。
(このアルバムのキーボードはほとんど TREVOR RABIN が弾いたそうです)