(工作室)
 


本館へ戻る TOP 工作室


ヘリ用ローター回転計

   初期型の製作(アナログ式)

 工作室のトップページでも紹介いたしましたが、1991年4月号のラジコン技術に奥谷佳男さんがこのヘリ用タコメーター(ヘリタコ)を紹介してくださり、当時こんなものがあれば便利だなぁ・・・と思いながら記事を眺めていました。

 もし僕がその時、秋葉原や日本橋のような電気街の近くに住み、いや住まなくても、わずかな時間で部品の調達のできる場所に居たなら、何を考える事も無く即製作に取り掛かった事と思います。

 と言うのも当時はまだシンクロタイプの回転計は発売されてなく、買うことは勿論できませんでした。
地方に居ると部品の調達も思うようにいかず、現在のようにインターネットで買い物ができる時代でもなく本当に都会が羨ましく思ったものです。


   ある日の事・・・・・
 
 その当時勤めていた会社にあった一台のポケコン(SHARP製だったと思う)に目が止まった。 アタッシュケースの蓋を開けると整然と配置されたポケコンとカセットテープレコーダとプロッター式のプリンター。

 もしやこのプリンター中にステッピングモーターとやらが入っているのではないか?

 そう思った次の瞬間、早くも分解のプロセスに突入していました。^^;

 この事はその時の会社の社長さんには未だに内緒でして、当時の金額で5万円くらいは充分にするものだったと思っています。

分解するとその中にはモーターが2個(バンザ〜〜〜〜イ!!
                            

   それにしても運がいいというか・・・・・

 
取り出したモーターは偶然にもステップ数が20のものでした。
しかしモーターの形式は製作記事とは違うユニポーラといわれるタイプのものだったのです。

 奥谷氏の記事の中に 「ユニポーラ型の物がありトランジスタが4個で済むものもあります」 とヒントをくれてはいますがどうやって接続をすればいいのか・・・・・

    しか〜しっ!!
       おおおおおおおおおお〜〜〜〜!!

     神は私に救いの手を差し伸べてくれました。


 同じ年(1991年)の10月号にデジタル表示化された 冨永 守さんの記事が紹介されたのです。

ラジコン技術 1991年4月号 奥谷 佳男氏の製作記事  rev1.pdf  710.7kB
ラジコン技術 1991年10月号 冨永 守氏の製作記事  rev2.pdf  533.3kB


   製作の開始

 
回路の動作原理がなんとなく分かりかけたところで不足しているパーツ集めを開始。

回路はユニポーラ式のステッピングモーターに合わせ、冨永氏のデジタル表示回路の部分だけを省略したNE555というタイマーICとフリップフロップICの7474の他わずかな数の抵抗とコンデンサーとダイオードで構成されたものを採用。表示はボリュームダイヤルに回転数を刻む奥谷氏タイプのものを作る事にしたのです。

 555は当時、若松通商より切手で購入したような記憶があります^^

 フリップフロップICは、アマチュア無線家としての日々をエンジョイしていた頃、無線機を利用してファクシミリの信号を送りそれを受信して画像化するという いかにも無線家らしい実験に没頭していた頃、数多くのジャンク基盤を集めていて、その中にTTL−ICが山ほどくっついたものが在り、その中から取り外し使用しました。

      あ〜〜〜〜なつかし〜〜〜〜^^



デジタル表示するタイプ
(上半分がモーター制御部で下半分がカウンター部です。)
  
   細かいけど簡単

 穴あき基盤に配置したパーツを半田付けしながら行き当たりバッタリの配線です。

 ICパーツなどは細かな配線で沢山の半田付けが必要ですが、これが意外と低周波や高周波などの回路に比べると全然簡単で、つながっていれば、そして誤配線がなければとりあえず動作してしまうのです。^^;

   そして
 基盤の製作の途中で、私はあるパーツを外注しました。

     回転シャッター部分です。

これは現在、当 四万十クラブで一番頼りになる男 浜田氏にお願いして作ってもらいました。

  (当時は私の弟子でしたが 今では師匠です)^^;;

発泡スチロールで製作するように書かれていましたが、浜田氏はそれをバルサ棒で作ってくれました。
結果的に強度・耐久は申し分なく今でもその当時のままとなっています。
(このシャッター部分の出来がローターの止まりを良くするのです)

 
   木製ケースに組み込んだ1号機

 出来上がった回路を適当なケースに・・・・・・・

と思いましたが 手元に良い物が無く、結局 1号機のケースはコンパネを切って箱を組,、その中へ組み込みました。

しかし 残念ながら見栄えが悪いことと出来ればデジタルにして欲しいという師匠の希望で、すぐにデジタル化したのでした。



デジタル化された2号機
 
   お礼

 その当時、この製作記事を読んでどれだけのRCファンの方が製作をされたことでしょうか?
 とても興味があるところですが、少なくとも高知の片田舎で半田ごてを持つのがやっとの人間が無謀にも会社の備品からステッピングモーターを拝借し2台のヘリタコを完成させた事は事実です。

 製作記事をお書きくださりました奥谷様と 冨永様にはこの場をお借りしお礼申し上げます。

 ありがとうございました。