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子猫の入手は生後3ヶ月以上が適齢期 子猫のトレードは、2回目のワクチン接種が終わっている、生後3ヶ月を過ぎた頃が最適です。 (アメリカのブリーダーは、4ヶ月前の子ネコを譲渡することはありません) 子猫は早熟なので、生後2ヶ月頃には母猫から離れて子猫どうしで遊び始めます。日増しにやんちゃになるのを見ていると、いつでも外に出せるように思えますが、生後50日頃には、母乳から得ていた免疫(病気に対する抵抗力)が少なくなって、子猫の体調が不安定になるので、この頃に1回目の予防ワクチンを接種します。 予防ワクチン(3種混合ワクチンと一緒に白血病ワクチンを接種しましょう) 新しい飼い主の元でワクチン接種をすると、大きなトラブルになるケースがありますが、これは新しい飼い主が子猫の健康の異状に早く気がつかなかったり、新しい環境が子猫にストレスを与えることが原因のようです。 どれほど元気に見えていても、体力の無い赤ちやん猫が下痢をしたり熱を出せば、まず食欲が無くなり、脱水症状になり、それが2,3日も続けば命まで危険な状態になるのです。一般的には、1回目のワクチンから30日後の生後3ヶ月頃に2回目のワクチンをします。この時期を過ぎると、ある程度の健康が証明されますから、例え体調を崩しても、適切な治療をすれば、子ネコ自身の体力で健康を取り戻すことができるのです。 ちょっと思い違いしていませんか? 初心者の方は「小さい頃から飼わないととなついてくれないのでは?」と心配されるようですが、猫の性格や個性は、生後2週間頃から生後2ヶ月半頃までに形成されると言われ、両親からの遺伝、育てられた環境、母ネコからの学習、子猫同士の遊びからの学習などが大きく影響します。 生後2ヶ月頃の子猫は一番多感な時期で、この頃にショックを与えられると、ネコによっては人や猫を恐がったり嫌がるようになります。小さいときは身を固くして、人の自由になっていても、大きくなってから「こんな性格じゃなかったのに」なんてボヤクことになりかねません。なるべく長い期間、生まれ育った場所で伸び伸びと成長させてあげてください。 生後6ヶ月を超えている子猫は、性格も健康も安定しているので、特に初心者にはお勧めします。 ベテランのブリーダーがアメリカから猫を輸入するときは、生後6ヶ月を超えています。チャンピオンのタイトルを持った猫などは、1才を超えているのが普通で、滅多にトラブルことはありません。2才〜4才になっていても、まだまだ10年以上は生きるのですから、獣医の健康診断書があれば安心で、性格面などについては、実際にトレードされる成猫と面接すれば問題も少なくなりますが、遠方の方は信頼できるブリーダーを選ぶことが大切です。 引用文献 ネコ百科シリーズ「ネコの種類と選び方百科」成文堂新光社(高野賢治著) |