■ハナビが我が家にやってきた。
ハナビが我が家にきたのは、98'年の秋でした。目の中に入れても痛くないと言うように、トオル君のお母さんのコートに内側から顔を出して、ゴロゴロ鼻を鳴らした子猫が到着しました。 当時は「ジャパボブの小春」と「スキフトーイボブテールのエルザ」がいましたが、エルザとは直ぐに仲良しになったのに小春とはちょっと気が合わないようです。 小春はエルザを自分の子供のように育てていたので、遊び盛りのエルザとハナビがはしゃいでいるのを横目でチラチラ見ていて、何だかやきもちを焼いているようです。 それにボクたちが、どうしても新入り猫のハナビを可愛がるのも原因なのでしょう。

■ハナビの偏食を治す

ハナビはとても食が細くて、体重は2.3kgを前後しています。原因は八重子さんが甘やかすからです。 1才を越えた99'年の春頃からシーズンが来ましたが、ますます偏食になって、今では、八重子さんが半生にゆでた鶏の胸肉しか食べなくなりました。ビタミン類やカルシウムは添加していますが、このままでは、赤ちゃんを産ませることは心配です。 八重子さんがハワイに行って留守になったのを幸いに、ボクとハナビの根競べです。八重子さんが用意した1週間分の鶏肉を無視して、何種類かのドライフードを並べました。2〜3日は食べないだろうと予想していましたが、4日目も頑として食べようとしません。5日目の朝も、そして夜も食べません。さすがに迷いが出ましたが、明日の朝は・・・ そして、6日目の朝になっても食べていないのです。ハナビは腹がすいているでしょうが、元気一杯で、やせたようにも見えないし弱っている様子は見られません。 さすがに根負け・・・諦めかかって、鶏肉を出す前にヒルズのサイエンスダイエット・グロースの新しい小袋の封を切ると、アレレッ・・食べ始めたではないですか、・・・それから約半年、体質改善の効果があって体重も2.7kgまで増えました。 「偏食を治すのは根競べ」ですが、やはり元気な様子をチェックする必要があります。

■シーズン(発情
とお婿さん選び シーズンは1ヶ月に1回、定期的にあって、少しずつお尻をフリフリするのが強くなって、間隔が狭まっているようです。シーズンは、通常、生後10ヶ月前後できますが、短毛種に比べて長毛種は遅いようです。 ナビのお婿さんは三国一の花婿をと考えていましたが、予定していた毛色の美しいオス猫のオーナーに断られました。・・・まさかの思いでした。 しかし、何が幸いするか分かりません。トオル君に相談すると、快く「輸入したバスティスのオス猫を我が家に連れてくる」とのこと。 花婿は、99'年のCFAインターナショナル キャットショーで、ベスト アビシニアン、総合・短毛種の2位に輝いています。そして、VICJAPANの血統には必ずバスティスが入っているし、7代も前には、素晴らしい「ライン・ブリード」になります。 初心者の方に お婿さんを選ぶにはキャットクラブに入会すると一緒に探してくれますが、CFAクラブのメンバーは、基本的にCFA血統書の無いメス猫の交配はしません。

■ハナビの交配と出産予定日
2月に入って直ぐにオス猫が我が家にやってきました。(こんなケースは互いの信頼が無ければ難しいし、本当に稀なケースです)キャリーバックの中でゴロゴロ言っているので、早速、小春とハナビを他の部屋に隠して、オス猫を居間に放します。
もう何年も忘れていましたが、オス猫は独特の強い匂いを出すので、風呂場の脱衣所にペットヒーターを用意して、そこで交配させることにしました。
しかし、それまで定期的にきていたハナビのシーズンは何だか止まったままのようで、仲良くさせるために徐々に一緒にいる時間を長くします。

5日も経つと、すっかり馴れて、ハナビがオス猫のキャリーバックの寝場所を独占して、オス猫はそのバックの上で女王様の番兵のようにしています。
1週間目には、いつまでも預かっているのも申し訳ないし、ちょっと心配です。
そして、11日目の夕方、八重子さんが買い物に出たときに、ギャッと言う小さな叫び声が聞こえたので、脱衣所を覗くとハナビが一目散に飛び出してきました。2時間程して、ハナビを脱衣所に入れましたが、シーズンのきている様子が見られませんので、何だったのか分かりませんでした。 空耳だったのかと諦めて深夜テレビを見ていたら、ギャッと聞こえて、二人で覗くと、ハナビが風呂場で転がっていますし、オス猫は身をすくめながらも、もう一度と隙をうかがう様子です。

それから4日間、1日に1回〜3回、計8回も交配しました。
本当は2日間で4回程度で十分ですし、1回だけでも出産頭数には関係ありません。 何日も交配すると、いつを出産予定日にすれば良いのか分からなくなりますが、我が家では最初の交配の確認できた日を基準に「65日目」を出産予定にしています。

2月14日に最初の交配を確認、65日目は4月18日が出産予定日、その後、4日間以上(今回は4日間の交配でしたので)経って、すなわち、4月22日になっても出産の兆候が無ければ、獣医さんの検診を受けます。
心配な方は、予定日の5日〜7日前頃に、母体の健康診断を兼ねてレントゲン撮影しておけば、獣医さんにも相談しやすくなるし、子猫の頭数や育ちの予測がつくので安心でしょう。
 
 


1.メスが誘う
2.オスは首をくわえる
3.結合は数秒
ギャーと鳴いてオスを振り払う
4.メスは転げてなめる仕草