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■歴史 バーミーズに似た猫は、タイ国のアユタヤ王朝の時代(1350〜1767)の書物に描写されているように、かなり昔から貴重な猫として、王室や貴族の間で大切に飼育されていました。 やがて、1930年、航海士により1匹の褐色の短い毛の「ウォンマウ」という名のメス猫がアメリカに渡り、カリフォルニアに住むドクター・トンプソンに飼育されました。ドクターは遺伝学に基づいて、ウォンマウをシャム猫と交配したり、近親交配で、アメリカ人が好むと考えられる、小柄でポパイのような筋肉質の鵜色の猫を作出しました。1936年にCFAで公認されると爆発的な人気を得て全米に広がり、やがて、その繁殖の競争はエスカレートして、近親交配など、いろいろな障害をもたらしましたが、現在では、スタンダードの変更により、極端な特徴を和らげることで問題を解決しています。また、バーミーズを基礎に作出された「マラヤン」は名前を変更して、バーミーズの新しいの毛色の部門として「ダイリュート(薄い色)」と認定されました。 ■外見の特徴と性格 肩や胴体、背部が発達して、小柄でポパイのような体は筋肉をしています。頭や顔には丸みがついて、前から見ても横から見ても平らな部分がありません。目は大きく丸く開き、離れて付いているので愛らしさがあります。あご先は力強く、正しい噛み合わせです。バーミーズの性格はピエロのようだと言われるように、とても陽気で、子供とは仲良し。病人や老人を慰める猫として知られます。 ■入手のポイント 日本では珍しい猫種ですが、優秀なバーミーズが輸入されて、とてもレベルの高い子猫が生まれています。ブリーダーに開い合わせるときは、ペットで飼うのか、繁殖するのか、はっきりと目的を伝えるとよいでしょう。 |