(11月7日)
「ただいま〜」
「遅〜い!鍋、もう煮えたぎってるんですけど〜」
「ごめんごめん。いやぁ…外も寒くなってきたし、楽しみにしてましたぁ」
「今日はお鍋の日って書いてあったから。たまにはみんなで鍋を囲むのもいいわよね?」
「じゃあ、蓋とりま〜す!オープゥン!」
「おおっ!凄い湯気!」
「どれどれぇ…。…あれ?」
「どうしたの?」
「…白菜だけ?」
「白菜だけ」
「オンリー?」
「オンリー」
「レアリー?」
「レアリー」
「うぁぁぁぁぁっ!何故だぁぁぁぁ!?」
「白菜って煮込むと、甘いダシが出て美味しいのよ?あとポン酢で味付けしてあるから…」
「肉は!?つくねとか入ってるじゃん、普通!」
「魚のつくねが入ってるわよ」
「どこに!?…全然ないんだけど」
「ちょっとしか買ってないから」
「9.1くらいで白菜なんですけど」
「どんまい」
「もうやだぁ!こんな生活!お金欲しい!援交して稼ぐ!」
「ダメよ。お金は今手元にあるより、将来どう稼いでいくかが大事なんだから。援交で稼いだってあぶく銭よ?」
「けど、この鍋にカニぶち込むくらいならできますぜ?」
「白菜で充分。若いうちの下積みは大事なのよ?私は初芝彩花を超える女になるんだから」
「もう超えてるから、お肉いれようよぉ」
「ある意味超えてるから。ね?」
「ある意味じゃだぁめ。全てよ?」
「おーにーくー…」
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