(10月27日)
「ねぇねぇ?」
「あに?」
「静香もたまには、マジメな話したら?」
「そういうのは彩花がするからいい」
「しょ〜がないなぁ」
「求められてないって、第一。私と優衣菜は毎日こんな、ゆる〜い会話をしてれば、それでいいんだって」
「なのかなぁ…」
「癒し系癒し系」
「私、ゆるキャラじゃないし。…いいもん。今日は優衣菜がマジメな話をします」
「嘘っ!」
「今日は文字の日です」
「ほぉ」
「最近は、携帯の普及で、文字を読めても書けない若者が多いようです」
「若者はお前だろ」
「静香は私の漢字書ける?」
「そりゃもう」
「じゃ、書いてみて」
「え?背中に?」
「そう。伝言ゲームみたいに」
「裸で伝言ゲームって初めてだなぁ…。まあ、当然だけど」
「ひゃは!くすぐったぁ〜い…」
「ゆ…ゆ…。ゆ…衣…な」
「衣以外ひらがなじゃねーかよ!」
「な…これ?名」
「名前の名じゃないし。ゆは?」
「湯」
「お湯じゃないし」
「油」
「あぶらじゃないし!」
「…また明日っ!」
「あー!こら!トイレに逃げるなー!」
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