(9月26日)
「秋津さん」
「え?ど、どうしたの…?急に名字で呼んで…」
「いやぁ、なんか新鮮味があるかな〜と思って」
「学校でしか呼ばれないよ、名字は…。名前で呼ぶのは家族と…あとレズ萌え荘だけか」
「あ…聞きたい事あったんだけど忘れた」
「なになに?そういうの凄い気になるんだけど!」
「その歳でボケてたらヤバいわよ〜優衣菜」
「メモとっとかないと忘れるとか、私もよくあるけどね」
「あ…!思い出した!銭湯の都市伝説どうなった!?」
「あぁ…。そういえばあの日は、帰ったら優衣菜寝てたから、そのまま話すの忘れちゃったんだった」
「じゃ、特に普通だった感じ?」
「ううん!実はぁ〜」
「双子双子」
「オチ言うなよ!」
「えぇ!双子なの!?」
「あ…。じゃあもう全部言っちゃうけど、そんなに似てないってよ?本人いわく」
「双子扱いすると怒るのよねぇ…」
「ていうか、彩花さ?言ってよ!あの2人母淫だって」
「えぇ!こんなみじかに!」
「うん。今んところ、唯一の母淫公認銭湯よ。といっても、普通の銭湯として営業してるけどね」
「私がレズ萌え荘の一員って知ってたんだって?だから、本当に都市伝説みたいな目に合わせちゃおうって思われちゃって…」
「いくつくらいの人?」
「私よりちょい上くらいかなぁ?ていうか、会いに行ってみる?」
「いいんじゃない?この時間なら暇してるだろうし」
「お風呂だお風呂だ〜」
(銭湯)
「メールして‘2人揃って見たい’って言ったらOKだって」
「いつも片方しか見た事ないなぁ…」
「こんばんは〜」
「いらっしゃい。1人450円ね」」
「優衣菜はもっと安くていいのになぁ…」
「だぁめ。私が払っとくから、18歳以上って事にしときなさい?じゃ、脱いじゃいますか」
「有希さんは?」
「ちょうど今…」
「あら、こんばんは」
「薪を見に行ってたのね?」
「うわぁ〜似て…るような、似てないような。意外と似てない?」
「意識して違うようにしてるもの?当たり前よ」
「でも、よぉ〜く見ると似てるよね?」
「似てないってば!」
「双子っていうんで、散々いじられてきたから、もうヤなんだって」
「ふ〜ん…。マナカナみたいにはしないんだ?」
「双子ってとこじゃなくて、もっと個人を見てほしいのよ?」
「今日、もう閉めちゃう?彩花さまも来てくれてるんだし」
「えぇっ!そんな気まぐれでいいの!?」
「常連さんはみんな来たから。銭湯なんて、ほとんど常連さんしか来ないの。あれ…、あの人来た?高野さん」
「あ〜来た来た。6時半くらい」
「じゃあ、やっぱり全員来たみたいね。閉店〜」
「のれん降ろしちゃって」
「なんか悪いなぁ」
「実際、おかげ様で母淫のお客さんも来るから、せっかくならサービスしたいじゃない?そういう時は、遅めに来て貰って貸しきりにしちゃうの」
「サービスって…こないだみたいな奴?」
「気持ちよかった?」
「は…はい!」
「どんなサービスだったの?」
「全裸にアワアワな私が、タオル代わりになって体を洗ってあげるの」
「ま、いわゆるソープだよね…」
「ちなみに、私達は2人でやる事は滅多にないから、運が良かったわね」
「そうなの?双子だから絵になったのに…」
「だから、双子ってとこいじんないでよ!」
「2人揃ってなきゃ価値ないっていうの!」
「怒り顔もそっくり」
「2人は仲いいの?悪いの?」
「はいはい。もういじらない」
「せっかく2人で顔出したのに、これなんだもん…」
「双子扱い反対!」
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