(8月12日)(レズ萌え荘)
「こんちわ〜。…ん?彩花いないのか?」
「彩花さまを気軽に呼び捨てにするんじゃないわよ!ムキィィィ!」
「今日は優衣菜いないから、彩花とエッチしようと思ったのに…。和奏しかいないのか。ビミョー」
「何が微妙よ!私の神々しい裸体を前にして!」
「…あ。じゃあ、ちょうどこっち来る途中の京急ん中で考えてたことあるから、それ話す」
「マイペースに話すな!うるさいハエね!あっちへおゆき!しっしっ!」
「レズ萌え荘とか母淫ってさぁ…?なんで裸で暮らさないといけないの?」
「ハァ!?そんな事も知らないで、私達の母淫に入っていたの!?この恥さらし!」
「だって、母淫は先生が勝手に入れちゃったんだし、レズ萌え荘だって彩花が強引に…!」
「彩花さまの性書(笑)は読んでないの!?」
「え?なにそれ?かっこ笑いってw」
「彩花さまのお考えがまとまった信者必読の一冊よ。かっこ笑いや、性的な性の字なのは、彩花さまのユーモアであると同時に、深い意味があるのよ」
「どんな意味なんすか?彩花ウケるわ〜」
「口を慎みなさい!じゃあ、四天王の私が直々に教えてあげるわ!まずは裸でいる事の意味!」
「ふんふん。割と気になる」
「恥じらいに立ち向かい、楽しめる人間こそが、幸せだという教えなのよ」
「…なんだ。案外まともでガッカリ」
「こら!だいたい貴女、意味分かるの!?」
「まぁ、確かに裸になるのは、こう見えて私も毎回毎回、結構恥ずかしいよ…?
服脱ぐ瞬間とか、脱いだ後もしばらくは慣れなかったり…。たまに、急に素になって股間とかおっぱい隠したりするなぁ。それ?」
「そうよ!人は恥ずかしさを恐れると、常に社会的で無難な行動をとろうとする。群れようとするのよ。
それが、人に優劣や上下をもたらし、幸せから遠ざかると彩花さまは仰ってるわ」
「ふ〜ん…。まあ、確かに母淫のあるあるなんて、世間じゃ一個もあるあるじゃないもんなぁ…。あるあるばっかり求めてちゃ、幸せにはなれないって事か」
「個性が潰れちゃうでしょ?恥じらいへ立ち向かって、楽しむ事に慣れていけば、きっと自分がしたい事が見つかる。
個性は案外、理屈じゃなくてその人その人の体に眠っていたりするから、それを引き出すの。つまり、裸が恥じらいへの日常的なスイッチなのよ」
「ふ〜ん…。確かに母淫の人は、みんな個性的だよね〜。一見ありきたりそうな人も、いきなり自分とエッチできちゃうんだから、印象変わるよね」
「そう。そして、裸で誰とでもレズのエッチをする事が、恥じらいに心を慣れさせず、かつ交流をもたらすの。裸になるのは確かに恥じらいに立ち向かう初歩だけど、人はいつか慣れちゃうから」
「さっきと言ってること違うじゃん?」
「うるさい!人は人という無限の可能性と付き合う事で、恥じらいに飽きが来させないようにできるのよ。
特に、エッチをして誰にでも恋愛感情や愛情を抱くことで、ただ社会的な法則に乗っ取って他人として会うより、何百倍も刺激があるの」
「まぁ…確かに、私もレズじゃないけど、会う人会う人とその場でエッチできるんだと思うと、ドキドキしたり色んな感情が出てくるなぁ」
「分かった?貴女も母淫信者で、ましてやレズ萌え荘の一員なら、それくらい分かった上で、彩花さまを敬いなさい?」
「別に敬ってないけど」
「ブヒィィィ!許さん!」
「まあ…確かに、人間恥ずかしいことは無意識に避けちゃうよね?恥かきたくないって気持ち…。
なんか大人になればなるほど増えてく気がする。例えば、電車の中でなかなかお年寄りに席譲れないのって、
携帯だイヤホンだとか言っても、結局は恥ずかしいのが理由な気がするもん」
「…で、譲れないと言い訳を探しちゃうでしょ?例えば、譲ると怒るお年寄りがいるから…とか」
「あ…彩花さま!お帰りなさいませ!」
「あ〜…分かるな、その気持ち。仮に譲れても、照れ臭いのと、次にまた同じ行動が取れるか不安になっちゃうんだよね?だから、言い訳を作っときたくなる」
「‘どうぞ’って言うのが照れ臭くて、無言で譲ったりしない?私、たまにやっちゃうんだけど」
「あ〜…。私はやんないけど、よく見かけるなぁ。私、面倒くさいからずっと立ってるかな?そういう時は」
「そっ。こういう言い訳とかあるあるが、今の世の中では凄く需要があるの。けど、それって若者もお年寄りも、お互い孤独になっていくだけで、誰も得してないわよね?」
「まあ…。気持ちよく譲れたほうがお互い嬉しいよね。答えは出てるのに、なんで出来ないんだろうなぁ…。そういう事いっぱいあるよ、他にも」
「恥じらいって、常に向き合ってないと慣れないのよ。人間、慣れないことは無意識に避けようとするでしょ?
ほんとは人生、常に恥かくくらいが理想なんだけど、そんな勇気、なかなか持てないの。だから、恥じらいに慣れるために、裸でエッチでレズなのよ」
「女は基本的に、エッチに消極的に成らざるを得ないのよ。男女のセックスは、どうやっても男性のほうが得をするし、
女にとってエッチはリスクが高く、損で恐怖を感じやすいもの。当たり前よね?
挿入されるんだし、妊娠のリスクもある。男は出したらスイッチ切れちゃうしね」
「あ〜…そりゃそうだ。私がこんなにエロい子に慣れたのも、オナニーの対象が、絵美先生への憧れだったからなぁ」
「だから、同性愛者とかそういう枠とっぱらって、レズのコミュニティーを作ったの。体や性のメカニズムが一緒でしょ?
お互いを性の相手である以前にちゃんと気づかい会えるし、女性に必要な長時間のセックスも可能だし。セックスに前向きになれるのよ、レズって」
「食欲や睡眠欲、物欲と並ぶくらい性欲も存在してるのに、男ばっかり楽しんできてるでしょ?それを変えたのが彩花さま」
「なるほど〜。なんか母淫の人って、男性的だなぁとかって印象だったけど、それって男性しか楽しんでこれなかった事を女性が楽しんでるから、そう見えるからなのか」
「ま…そんなわけで、難しい話の後は、早速セックスといきましょうか」
「ブヒィィィィ!メス豚和奏は、いつでも準備万端ですぅ!」
「そうだね…。今日は割とマジで勉強になったかも。よし!恥ずかしいことに慣れていこう!セックスセックスぅ!」
「…静香はその水着跡つけられる時点で、恥じらいに立ち向かい過ぎだけどね」
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