(7月13日)
「はい、着きました〜!なっげぇ〜!」
「確かに遠かったな」
「新宿渋谷とか遠そうなんで意外でした」
「行く時は行くけど、あそこはスカウトの人とか色々いんじゃん…?凄ぇ人もいっぱいいっけど、私達のキライな大人の匂いもすんだよなー昔から」
「何それ?」
「私達は、あんたん所の雑誌盛り上げるためにいるんじゃないんで…って感じ。私達が憧れに釣られやすいからって、ほんと騙してくる奴多いからなぁ。マジキモい」
「やっぱ、思ったよりちゃんとしてんじゃん。見直した」
「はい、上から目線頂きました〜!マジ殴るわ〜」
「近所にめっちゃ声響いてそうなんですけど」
「申し訳な〜い!クソ田舎だから問題なし!ピンポーン」
「ギャルママだっけ?」
「みんなだべりに来てんべ?」
「冬華、あんたの声だけ超響いててマジウケたわ〜」
「ババア、来てんじゃん!加齢臭ヒドいんで近寄んないで、マジで」
「加齢臭フェチに言われたくないんですけど〜?」
「マジ、私の親友が誤解すっからやめて〜?」
「こ、こんにちわ…」
「ババアではないけど、確かにギャルやるにはちょっと歳が…」
「さ、みんないるからあがって?あ、私達裸族なんで全裸になってね?」
「裸族なんだ?初耳〜」
「母淫前から私は裸族よ」
「ていうか、パシり的役割マジウケんだけど?」
「ついていけねぇ…」
「うわっ!庭でバーベキューやってる!」
「しかも全裸で…。野外セックスパーティーじゃん!」
「冬華、マジおっせ〜!ていうか、腹出た?」
「ちょいメタボったかも」
「私より年下がいる!?」
「この歳でもうギャル!?」
「だって私のマイエンジェルだも〜ん!凛々花、ペロペロしたげる!」
「あぁん!ママぁ!持ち上げないでぇ!」
「ギャルママって…。まさか娘とそういう関係…?」
「デキちゃってま〜す!」
「ママ命!てへっ!」
「絶対騙されてる…」
「あんた達も、お肉どうぞ?マジ旨いから。ババアの保証つき」
「歳いくつなんですか?」
「100万歳」
「…そのセンスで分かった気がする」
「石田聖子よ」
「石田さんは、お子さんいるんですか?」
「いるわよ?娘が1人。シングルマザーだけど」
「ま…まさか、付き合ってないですよね…?」
「待って待って!ババア、こいつ超付き合ってから!娘とセックスしまくりのドスケベなんすよね〜?」
「はい」
「認めんのかよ!」
「(こ、この人達はただ単に貞操観念が薄いのか、価値観に捕らわれないのか…)」
「あの、超クソマジメなワガハハちゃんね?今日こそ連れてくるって言ったじゃ〜ん、前回!」
「記憶にありません」
「はい、分かんない昭和ギャグ来ました〜!」
「……」
「きららも混ざろうよ〜?舐めてあげるね?」
「あんっ!」
「勇気が湧き出るおまじないっ!ちゅぷ…!」
「あれ?あの人は…?」
「凛々花〜?きらら連れてきて!」
「自分でこさせるから、もうちょい待って」
「いや、別に私達から行くから」
「こんにちわ〜」
「こんにちは〜…」
「…あれ?」
「ていうか、ギャルなのに人見知りって…なに?」
「きららっていうDQNネームなんだけど…」
「き…気にしてる事言わないで下さい…!」
「いじめられっ子でほんと人見知りでね〜?加えてレズなんだから、そりゃ居場所ないよね」
「だからって、ギャルになるか、普通」
「ていうか、なれてない気がする。肌焼いてメイクしただけ」
「そんな事はありません…!私は…ギャルです!皆さんの…一員です!」
「わっ!びっくりしたぁ」
「声が急に大きくなった」
「どう?私達、ビッチーズ∞、イケてるっしょ?」
「イケてはいない」
「あ、こいつらが仲間に入れば、ちゃんと8人になるんじゃね?」
「あ、マジだ。秋津さんはもう日焼けしてっから、髪とメイクいじりゃ…いけるな」
「優衣菜は普通がいいです…」
「優衣菜ちゃんって言うんだ!マジカワイイ!やべぇんだけど!」
「ママ〜?なに浮気してんの?マジありえな〜い」
「凛々花、優衣菜ちゃんとエッチしてみ?」
「えぇ〜…?」
「えへへ〜!松村凛々花で〜す!ンチュ…」
「きゃ…!んぅ…っ!」
「(珍しく、優衣菜がタジタジだ…)」
「秋津さんは、好みは年上?年下?」
「同い年くらいかなぁ…。年上か年下なら年上」
「じゃ、私と聖子さんで抱いてあげよっか。はい、決定!」
「きららもおいで!」
「は、はい…!」
「えぇっ!3人!?」
「だって旨そうな裸してんじゃん?やっぱ女も筋肉はヤバい!来るよね〜」
「ママ、さっきから凛々花をバカにしてる!べぇぇ〜!」
「あ、ごめんごめん!じゃ、優衣菜ちゃんを親子でサンドイッチにしちゃおっか」
「さんせ〜い!さっすがママ!」
「ちょ…!ちょっと…!」
「うふふ…っ!私は凛々花を、母乳じゃなくてこっちの汁で育てちゃったの!ヤバくね…?」
「や…ヤバい…。わぷっ…」
「私のママは最強なの!ママにしか見せない女の顔が…私のギャルの部分なんだよ?」
「さ、こっちも負けずに盛り上がらないと。きらら、秋津さんとキス…お願いね」
「え…えっと…」
「え…?」
「すみません…。ンチュ…」
「え、そっち…?あぁん!」
「もう…。キスはほんと恥ずかしくてできないのよ、きらら。マンキスは超上手いんだけど」
「た、確かに上手い…!」
「じゃ、悪いけどオバサンのキスで我慢してね…?」
「メイクだけ見てると、おばさんに見えないです…」
「裸を触れば分かるわ。ンチュ…」
「んぅ…」
(帰りの電車)
「冬華はベロンベロンで泊まって帰るって…」
「どんだけ」
「はぁ〜…凄かったぁ」
「疲れたけど、楽しかったね」
「アクが強すぎだよ、あの人達…」
「静香、行きの電車の中の会話、微妙な顔してたもんね。あんな静香珍しかった」
「え?いつのこと?」
「私が、老害〜とか言ってた時のこと。静香、おじいちゃんおばあちゃんっ子だもんね?」
「ああ、そういうことか。まあ、どっちかって言うとね…」
「ちなみに老害は、静香を煽ってわざと言ってみました」
「ごつん」
「ふぇぇ〜!暴力反対!」
「まあ、でもほんとあのエネルギーにやられっぱなしだった。私達なんて、冬華達に比べれば、全力出しきらずにゆるゆるで生きてるのかもしれない…」
「いいじゃん、別に。私はマイペースな静香が好きだよ」
「マイペースって自覚はないんだけど…」
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