(7月9日)
沙樹です。
昼食で食欲が満たされた私達は、いよいよ性欲を満たそうと、浜辺でHを始めました。
だって…そこらじゅうで、みんな人目も気にせずHしてるんだもの。
目のやり場に困るし、気がついたら絵美先生達が女性器いじってスタンバイしてたし…
「全く…。私の教え子にも、色んな男のチンポくわえてそうな女がいるぜ?でも、ここまで黒ずんだマンポじゃねぇなぁ」
「あぁん!そ…外側は黒いけど、中はちゃんと真っ赤よぉ…?」
「アナルも相当使い込んでる…。こんなにゆるいなんて!」
昔、浜辺にマジックミラー号のAV撮影が来てて、おこづかい欲しさに出て、男優さんとHしたのを思い出した。
私は、絵美先生と静かの2人と絡んで、綾乃はあのちっちゃい子とインストラクターと絡んでて、すぐ真横なので、お互いの声が聞こえる。
「あはんっ!あはぁん!」
綾乃を横目に見る。
昔よく、こうして綾乃がフェラしてたり、チンポぶち込まれている様を見て、自分を鏡に映しているみたいで、なんとも言えない気持ちになった。
エロいとも思ったけど、
「私って、私達ってこれでいいんだよね?」
っていう同意が欲しかったような気もする。
前戯でレズプレイをさせられた時もあって、私と綾乃は男が欲しい者同士、ケダモノのように醜いキスをして、裸を愛撫しあった。
男を興奮させるためにレズって、男のタイミングで2人仲良く挿入される。
男のチンポを挿れ込んだ時のフィット感は今でも好き。
「私は肉体的に、動物として正しいことをしてる」って安堵感がある。
けど、一生懸命喘いで、顔に精液かけられて、残るのは一夏の思い出と、共にそんな夏を経験し続けた綾乃だけ。
「あぁん!綾乃ぉ!」
「えっ?沙樹ぃ…!んぷっ!」
レズとはいえ、他の人に喘いでいる綾乃を見て、いつもの夏を思い出した私は、気がついたら綾乃に裸体を押しつけ、キスをしていた。
「あらら…。せっかくグループ分けしたのに…」
「若いな。まだお互いを情熱的に求め合ってないと不安なんだろ?解るよ…」
「私もこんな熱い恋がした〜い!」
いつの間にか、私と綾乃は、絵美先生達がひくくらい激しいHを2人で始めていた。
砂が焼けるように暑いのに、汗まみれになりながら夢中で求め続ける。
言葉すら出さず、息も絶え絶えに綾乃の女性器やアナルをしゃぶり、綾乃の顔の前に自分の女性器を突き出し、おっぱいを揉み合って興奮し合う。
無意識に、相手が砂や直射日光で暑いと悟ると、言葉もなく体制を変える。
経験したことないけど、阿吽の呼吸ってやつみたい。


気がつくと、私の目の前には木でできた天井が広がっていた。
「起きた?」
「ったく、心配かけやがって…」
そこは、さっきの海の家。
私はテーブルの上に寝かされていた。
「あなた達、あんな汗かきながら水分補給もしないでエッチしてたら、脱水症状になるわよ?」
「こんな格好で、救急車乗りたいのかよ?」
「すみません…」
「はい、冷たい水」
「どうも…」
話によると、私達のHはあまりに激しくて、まわりの人達が見に来るほどだったらしい。
「綾乃は…?」
「もう大丈夫だって言って、優衣菜と遊んでますよ?」
「…沙樹。何か不安なことでもあるの?」
「い、いえ…」
「んなこたねぇだろ。あんなセックス、情熱的っていえば聞こえはいいが、車で言ったら超乱暴な運転だ。
心が冷静じゃねぇ…。安心が欲しくてたまらないって感じで、不安を埋めるためにセックスしてる」
「そ…そんな事ないわよ!…そんな事…」
「そうだよ!沙樹のことは沙樹にしか解んないよ!」
「うっせぇな!私はこれでも教師だし…男と付き合ってた時期もある…。解るんだよ。男と付き合ってたやつが女に走るってどういう事かが…」
「私も…。男性との付き合いは、女性目線で見るとギブアンドテイクな部分が多いのよ」
「ほへ?」
「あ…それはそうよ。私が体を提供したり、その人の彼女になってあげる代わりに、私も彼氏がいない事の不安を埋めて貰ったり、なんか買って貰ったり…」
「女ってのは、女相手には理屈の恋愛で勝ちたいって思ってんだよ。相手の顔とか金とか…。
けど、内心それは男の考え方における恋愛に付き合ってるだけ。本当は、ギブアンドテイクでもなんでもない、駆け引きじゃない恋愛がしたいんだよ?…違うか?」
「う〜ん…」
「さすが先生…。私はそう思う…」
「レズじゃない、普通の女の人が女に恋愛したいって思う理由は、2つあるって聞いた。
一つは、恋愛についての虚無感や達成感の満たし合いがしやすいから。
もう一つは、ギブアンドテイクじゃない恋愛を経験してみたいから。いずれも、男との恋愛に疲れて…っていうのが本音みたい」
「疲れてっていうより……」
「なんだ?」
「…いや、上手く言葉が…」
「恋愛に疲れたっていうより、見栄張るのに疲れたんだよ?女同士って、勝ち組負け組って格差作りたがるだろ?
こんな私だって、彼氏できた時はみんなに自慢したし、それまでは友達に彼氏いんのに、私にはいねぇって焦ってたし、いねぇとナメられてるって感じてた」
「先生」
「はい、秋津」
「それもそうだけど…私は、自分が自分らしくいられないから、恋愛が嫌になるのかなぁ…とか思った。
そもそも自分らしさすら見つけられてないから、まわりの人と必要以上につるもうとしちゃうし、みんなと同じかそれ以上じゃないと不安になっちゃう」
「確かに…彼氏に自分を認められても、どこを認められたら嬉しいのか…解んないわよね?
彼氏のための努力は認めて欲しいけど、本当は人のためなんかより、自分自身の言葉に出来ないような毎日を、ただただ褒めて貰いたいような気もする…」
「それって…毎日生きてることを、褒めて貰いたいってことですか…?」
「人ってさ…どんな大人になっても、ガキなんだよ。だから、褒められたくてしょうがねぇんだと思う…。
何だかんだでさ…いつも一緒のやつなんていねぇから、1人でいる時の悩みや不安、仕事に恋愛、友達付き合いとか…。
何でもいい。誉められたい。けど…ちゃんと褒めて貰いたいんだよ?そうしなきゃ…不安の根本は埋まらねぇ…」
「ただいま〜!」
「なになに?ガールズトーク?私もした〜い!」
「マジメな話してんの!」
「ガキはすっこんでろ!」
「ぶーぶー…」
そして、夕方。
絵美先生達とアドレス交換して、車を見送った後、私達も電車で帰る事になった。
ちゃんとエッチできなかったことは謝った。
あと、これ以上ナンパされる気も起きなかった。
空は群青色で、もうすぐ真っ暗になる。
私と綾乃は、ベンチに座ってバスを待っていた。
「いやぁ…今の子、超凄いわ。なんであんなにしっかりしてんだろ?レズだからかなぁ…」
「…綾乃」
「なに?」
「なんでこんなに…求めあっちゃうんだろうね…?最近の私達…」
「そりゃ…あのラブホがきっかけで…」
「…愛しあってるのかな?」
「そりゃ…あんだけHもしてるし…」
「いっぱい…Hしたら、私達の答えは出るのかな…?」
「答えって…?う〜ん…解んないけど、私はもう答えとかいらないかも」
「えっ…?」
「私も、答えっていうか…いい男見つけた時、こいつが答えだ!と思ってHするじゃん?
けど、たいがい続かないし。だから…答えとか考えるのはやめたの。強いていえば、今が今出せる精一杯の答え……って、うわ!超ハズい事言ってんですけど!」
「うん…。解る…。綾乃のそれ、解る…」
男と付き合っていた時もそうだし、さっきの絵美先生達との会話もそう…。
私は頭が悪いというか、あんまり理屈が脳にあってないタイプ。
だから、感覚に頼ってしまう。
その感覚が、こうして一年以上も男から離れて、綾乃と付き合ってるんだから…信じられる。
自分を信じられる。
私は恋愛にも男にも疲れてない。
自分らしい自分なんてない。
大した女じゃないかもしれないけど…
「綾乃ぉ…」
水着を脱いでいく私。
「沙樹…」
嫌な顔一つせず、むしろ欲しがった顔をしてくれる綾乃。
私達はバカ。
だから、Hしか解らない。
けど、あの日ラブホで味わった、お互い快楽を通じて解りあってる感覚。
何度味わってもやめられない。
それこそ、綾乃のどこが私のどこがとかじゃなく、お互いをイカせあって奉仕している事が、何よりも相手を褒め、自分が誉められている姿なんだと思う。
代わりはいない。
だって、綾乃しかこの感覚的な快楽の共感味わえないし…理屈うんぬんじゃなく、体が綾乃を欲しがっているから。
レズビーチに戻った私達は、また水着に着替えて、2人きりの海とHを一晩中満喫した。
気がついたら、2人とも水着が海に流されてしまったのを朝まで気づかないくらい、気がつくと綾乃とHしていて、
理性がとろけてしまい、ほとんど何も覚えていないほど、夢中で肉欲をむさぼりあっていた。
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