(7月3日)
(ショッピングモール)
「暑〜い」
「もう歩きたくな〜い」
「優衣菜達、カラオケしながら待ってる〜」
「ダメよ。優衣菜の服買いに来てるんだから、いないと」
「自分で買いに来るからいいもん…」
「しょうがないわね…。じゃ、フードコートで待ってる?」
「わ〜い!おこづかい頂戴!」
「ごちん」
「いったぁ〜い」
「ゆいにゃんがぶたれた…」
「お母さん。暴力は戦争の素だと思います!」
「はいはい。おこづかいはあげないから、本屋さんかどこかでおとなしく待ってなさい?」
「えー!ぶーぶー!」
「あ、じゃあお母さんも一緒に、あそこのドーナツ屋さんで休憩するのはどうですかっ!」
「ソフトクリームもあるよ!ほら、今日はソフトクリームの日って書いてあったじゃん!カレンダーに」
「仕方ないわねぇ…。一緒に休むんならいいか」
「作戦大成功!」
「はるぴょんお手柄!」
「くっくっく!大人を騙すのなんて造作もないぜ」
「はるちゃんにだけはソフトクリーム買ってあげな〜い」
「!う、嘘です!嘘ですぅ」
「お母さん、嘘つく子嫌いだなー」
「しゅん…」
「私の半分分けてあげるよー?」
「そうそう。みきちゃんみたいに素直な子がいいわねぇ」
「優衣菜は?」
「素直さが微塵もない」
「がーん」
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