(9月15日)
「いただきま〜す」
「…はぁぁ」
「なによ?その溜め息」
「おかずが一品くらい欲しいなぁ…と」
「食べるラー油があるじゃない?」
「ご飯に味はあるけどー、なんかご飯だけの延長線上な気が…」
「伊藤がなんか買ってくるわよ。もう9時過ぎだから、スーパーが半額のシールを貼ってるはず」
「ただいま〜」
「そうこう言ってたら帰ってきた〜!」
「なんかオカズ買ってきた〜?」
「はいは〜い。これしかなかった…」
「ひじきだけ!?」
「揚げ物とかは?」
「全部売れちゃってた…」
「嘘っ!?」
「ひじきは栄養あるのよ?充分だわ」
「そういえば、ひじきって何の加工食品なの?」
「あぁ、それ気になる。原材料はなんなのかしら?」
「ひじきはひじきよ?ひじきって海藻」
「そうなの!?」
「今日がひじきの日だからって、そんな豆知識披露しなくても…」
「とにかく!お金がなくても心は錦!食べるわよ?」
「お金ならあるじゃん…。使っちゃおうよ…?」
「ダメよ。これは私達が母淫内で力を握り、世の中を女のものにする計画を実行するために必要な資金なんだから」
「佳奈さんは熱心よね…。帝王学の本なんか読んじゃってるし」
「4畳半で帝王学読んでもねぇ…」
「ごちそうさま」
「あぁっ!私のひじき!」
「貴重な栄養素がぁ…」
「将来、偉大なる母淫の女王になる私が頂くのが正しいわ。能なし部下のあなた達は白飯で充分」
「ふざけんなてめー!」
「味返せー!味あるもん食べたーい!」
「佳奈の花びら、味すんだろ?舐めさせろ!」
「ちょ…ちょっと!いぃやぁぁぁぁ!」
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