(6月28日) | |
高橋よ。 レズにされてしまう薬、鬼百合・戒を投与されてしまったと分かっても、恵美先生や薬の開発者…大人達になすすべはなく、私達は日々湧き上がる性欲によって、セックス三昧の日常を送りながら、過ごしていくしかないのでした。 今日は私の家に五十嵐が泊まりにきた。 鬼百合・戒以前にも五十嵐や斉藤は私の家によく来ていて、女子会とかパジャマパーティーって当時言ってたノリをそのままに、今はセックスパーティーをしている。 3人とも実家なので、親が寝静まるまでは、服着た状態で、おっぱいや女性器を出して時折触り合いながら、ゲームをしたりアプリをやったりしている。 |
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「あんっ!ふざけ…!お前、ここぞって時狙ってアソコ触んな!ミスっただろ!」 | |
「うふふっ!一狩りしてる最中の五十嵐が、まさに今、私にリアルで狩られてる最中なんて絶対想像できないわよね〜?」 | |
「あんっ!やめろ…!デカい声出して、お前んちの親呼ぶぞ!?」 | |
「クリトリスを一狩り〜」 | |
「いひぃ!」 | |
そして、12時をまわり、親が寝静まるとセックスはエスカレート。 これから朝まで、生まれたままの姿で過ごす…。 さっきから既におっぱいや女性器をこっそり出していじりあっていたけど、やっぱり服を脱がしあって全裸になっていく時には、背徳感と快感がまた全然違ってくる。 |
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「どう…?私の裸…」 | |
「ど、どうもしねーよ。エロいよ…」 | |
全てを丸出しにしたら、もう理性と照らしあわせて楽しむセックスじゃない。 獣のようにひたすら貪り合う本気のセックスになるの。 けど、全裸になってすぐは、まだ遊ぶ余裕がある。 だから… |
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「ベランダでしようぜ…?」 | |
「!うち、3階にベランダないの知ってんじゃん…!」 | |
「ごめん。ベランダみたいな言い方する奴忘れたんだよ…!ほら、そこの窓んとこ!これ、窓全開にしてやんだよ!」 | |
「出窓でしょ!?…ば、バレるって…!」 | |
全裸になってすぐが、遊びと本気の間のタイミング。 私と五十嵐は、出窓を全開にし、出窓の手前の小物を置くようなスペースで、向かいあって体育座りになり、足を絡ませた。 中学の時、落ち込むと何故かこのスペースで体育座りして泣いたのを思い出すけど…まさか友達とセックスするスペースに変わるなんて! |
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「私達の裸…結構キレイじゃね?」 | |
「うん。暗闇でも目が慣れてきた…。あんっ!」 | |
足の指でお互いの女性器をいじくり合う。 私は最初、五十嵐の女性器を舐める時、実は凄く緊張していた。 五十嵐は鬼百合・戒でレズにされる前、彼氏がいた。 だから、五十嵐は処女じゃない。 この女性器に、男性器がぶち込まれて、もしかしたら子供を産んでたかもしれない行為を経験済みなのだ。 私は見栄張っていたけど、実は処女。 だから、五十嵐の女性器を舐める時には複雑な想いが交錯する。 既に経験していることへ、尊敬の念、嫉妬の念、未経験者として空気が読めない行動をしていないか不安な気持ち…など、色々。 |
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「あのマンションの20階…と、何階かなあれ?まだ電気ついてんじゃん?キス、見せつけてやろうぜ?」 | |
「うん…っ!待ってましたぁ!ちゅぷ…」 | |
「…どうせ見られてないだろうけどな?んちゅ…ぅ…」 | |
斉藤と五十嵐いわく、私のスイッチは「キス」らしく、キスしようと言われた時、一番淫乱な顔をしているらしい。 確かに私は、セックスという行為だけにとどまらず、多分キスが好きなんだと思う。 お互いの想いで繋がれてる気がするから…? 駆け引きだったり、逆に素直な感情だったり、色んな意味を含ませられるから…? どのセックスのプレイよりも、私はキスにいやらしさを感じてしまう女…。 そして、一度キスすると自分が満足するまでやめない… |
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「んぅん…っ!んんんんんんっ…!」 | |
それを知っている五十嵐は、キスしたまま私の女性器を足コキし、更におっぱいを揉み始めた。 「イカずにキスを終えると、ちょっと拗ねた表情でアソコをいじってるのが私」 とは斉藤と五十嵐談。 私は五十嵐に近寄り、舌を絡めて、絡めたまま舌の先同士させて、それでもキスをやめなかった。 舌の先同士を数秒間舐めあうと、また舌の中のほうまで大胆に絡めていく。 このままずっと、五十嵐とキスしていたい…。 お互い、目は開けたり閉じたりしているが、目が合うと不思議と笑みがこぼれている。 その笑みの意味は、ほんと色々あると思う。 「私達、なにしてんだろうな?」 って自虐的な笑みも当然あるし、 「でももう、気持ちよくなるしかないよな」 ってお互いヤラしい笑みを浮かべることもある。 でも、顔を近づけて、至近距離にして、半ば強制的に相手を目をつぶらせることが大半だ。 やっぱり恥ずかしい。 恥ずかしいのよ…セックスなんて。 しかも、そんな気ゼロだった友達とレズ… だから、私はキスが好きなのかもしれない。 色々、誤魔化せるから。 女同士、自然とごまかしあうことができるから。 |
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「んん…っ!んんんんんんっ!んんんっ…んぅ…んぅ…!」 | |
こうやって、イク瞬間だって誤魔化せる。 五十嵐も、彼氏の要望でイクって言ってたけど、本当は恥ずかしくて言いたくなかったり、イクタイミングじゃない時でも、イッたふりをしていたらしい。 彼氏が「イッたか?」と聞いてくるので、悪いと思っていたらしい。 けど、五十嵐と斉藤とは、お互いいつイッたか、もう隠し通すことはできないと思う…。 それくらい、お互いの裸について知り合う仲になってしまった。 あの日関連以外で、私が斉藤と五十嵐から女性器を愛撫されない日は…3日となかったんじゃないか。 |
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「ハァ…ハァ…」 | |
イッた後、私は五十嵐と唇を離す。 正確には唇を離してから、名残惜しそうに舌同士を離す。 キスをやめると、途端に自分の裸が寂しい裸のように思えてくる。 愛されるための裸じゃなくて、愛すための道具のように見えてきてしまう。 |
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「気持ち…いいな」 | |
でも、五十嵐はまだイッてない。 ゲームやってた時に一度イッたけど、全裸になってからはゼロだ。 私は、自分がイッた後、ほぼ必ずとる行動があると、斉藤に指摘された。 |
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「あ…あはぁん!」 | |
「ちゅぷ…ぅ…!あ…愛してる…五十嵐ぃ…」 | |
必ず、相手の股間まで頭を下げ、女性器を舐め始めてから「愛してる」と言うらしい。 母淫の風習は知っているけど、やはり斉藤や五十嵐に面と向かって「愛してる」は恥ずかしくて無理。 無理というか違和感があるの…。 別に愛してないわけじゃない。 でも、もっと他の新しい言葉が欲しい感じというか…。 女性器を舐めながらなら言える。 顔じゃないからなのは勿論だけど、レズのセックスをしてみて、女が愛を受け取る場所は、一番が顔だとすると、二番目はここだとなんとなく思ったから。 やっぱり、相手がダイレクトに反応してくれるからなのか、奉仕している感を満たしてくれるからなのか分からないけど…。 |
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夜の3時をまわった。 出窓は閉め、カーテンも閉め、小物は適当に元に戻し、私と五十嵐は掛け布団をかぶって、全裸で69をしていた。 もう先ほどの、遊びと本気の瞬間ではない。 体がただ単に本気でセックスしているだけ。 布団をかぶっているため、視界はあまりない。 私は今日、上だからまだ見えるけど、五十嵐は私のお尻とアソコしか見えていないはず。 くちゃくちゃと舐めている音と、時計の秒針や長針の音だけが耳に入ってくる。 いつも、この状態のまま眠りについてしまうので、もう意識もあやふやだ。 五十嵐のアソコの味も、最初の一時間くらいは凄くしょっぱく感じたのに、今は慣れてどんな味なのか分からない。 |
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「……」 | |
もう何を考えているのかも分からないくらいなのに、時計の長針が一度動いてから、しばらく秒針の音が続き、「そろそろ30秒くらいかな」とか、「そろそろ長針動くな」とかっていうのは意識している。 これは、私が昔眠れなかった時に編み出した特技だけど、それを思い出すと今の私は何をしてるんだと思ってしまう。 だから、そう意識が傾くと、五十嵐の女性器の中へ舌を深く入れる。 お腹の息してる感じとかから、五十嵐がもう寝てるかほぼ寝てるのは間違いないのに。 この一連の動作は、「寝てはいけない。考えてどうにかするんだ」という私の不安を時計から感じ、その不安を五十嵐を愛す事で、五十嵐頼みにしているんじゃないかと、頭のどこかでは分かってる。 うん…分かってる。 分かってる事が判ったら、口に出して言う言葉がある。それは… |
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「明日…9時45分に斉藤と渋谷よね…。マルキューと…あ、ヒカリエもちょっと見てみたいなぁ……」 | |
それは‘明日のこと’。 これが、私の不安の全部じゃないけど、大半を鎮めて眠りにつかせてくれる魔法の言葉なの。 じゃあ…おやすみなさい… |
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