(6月18日)
静香です。
小学校の頃は活発でやんちゃだったけど、段々ぼーっとしてるって言われることが多くなってきました。
そんな私が、レズ萌え荘に入ってから一つ、増えた「日」があります。
それは、「優しい日」って私は呼んでいます。
「優しい日」とは、多分だけど何となく一人になりたい日なんだと思います。
いつも行く、放課後の絵美先生達との戯れもサボり、早めに電車に乗ります。
すると、二階で寝ている夏井さんを除き、レズ萌え荘に誰もいない時間があったりするんです。
優衣菜が実家の場合は、夜遅くに優や冬木さん、彩花が帰ってくるまで更に一人…。
ちなみに優衣菜は、いてもあまりエッチが盛り上がらず、私はベランダに寝そべり、ラジオを聞きながら全裸で夜空を見上げていたりします。
夜空といっても、キレイな夜空ではありません。
よく見ると雲がいっぱいで、昼間同様に雲は流れていきます。
それをぼーっと見ています。
この日は私の気持ちが、なんかトロンとしてて、エッチしたい優衣菜に謝って、「今度してあげるね」と言ったりして頭を撫でます。
優衣菜はそれを、不思議そうな顔で見ます。
よく、子供はまっすぐな目でこっちを見るって言うけど、普段からマセガキの優衣菜は、ちゃんと大人の目をしてるのに、この時だけは、真っ直ぐに私を見ています。
そんな日が、たまにあるんです。
気持ちが穏やかで…普段の私を洗い流しているような、ぼーっとする日があるみたい。
「今日の静香ってさ…?」
「うん…」
「想像だよ?私、ほとんど見てないから」
「?…」
「お父さんの背中って感じ」
「お父さんの…背中…か…」
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