(6月12日)(駅出入り口)
「うっわぁ…すっごい。道が川みたいだよ…」
「地下鉄の中に水が入ってきちゃったら、どうなるんだろう…?」
「あ、来た」
「くぉら!ゲリラ豪雨の中、人に傘持ってこさせんな!」
「乙」
「乙じゃねーし!」
「いやぁ…。彩花なら車で迎えに来るだろうから、大丈夫かな〜と思ったんだけど」
「大丈夫じゃないわよ!駐車場遠いの知ってるでしょ?」
「あ、いっけね〜」
「もう…。超ずぶ濡れだわ…」
「いやぁ、売店で傘売ってたんだけど、500円もしてさ?勿体ないなぁと思って」
「その500円のために、私は犠牲になったのか…」
「じゃあ、傘差してなんとか頑張って帰りますか」
「私はもう、濡れてもなんの問題もないけどね…」
「まあまあ。雨止んだら一緒にお風呂入りに行こ?…うわっ!凄い雨!あぁぁぁ!濡れる濡れる!」
「量が凄くて、傘じゃ防ぎきれないのよ」
「くそっ!頑張れ傘!今日は傘の日ってカレンダーに書いてあったじゃん?頑張れ!」
「そういえばそうだったわね」
「はい、もうアウトー!ずぶ濡れ〜」
「いっそ、レズ萌え荘まで傘差さずにダッシュする?」
「そ、それは最後の手段では…!」
「だって、普通に歩いてても、みるみる濡れていくし…」
「…いくか」
「うぉぉぉぉぉぉぉぉっ!」
「うぁぁぁっ!ヤバいヤバいヤバい!だぁりゃぁぁぁぁっ!」
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