(5月27日)
「今日は青木センセの家に泊まりにきています」
「ゆきえー」
「なに?」
「ゲーム探してたら、こんなん出てきた」
「おおっ!これって!」
「ときめきメモリアル!」
「これ、古いね…。カード?」
「PCエンジンね。小学生の頃、持ってたわ」
「マニアックなもの持ってるわねぇ…」
「ときめきメモリアルって…なんだっけ?優衣がいっぱいパソコンで落としてるやつ…」
「落としちゃダメだろ」
「ギャルゲー?」
「あっ、そうそう。ギャルゲーの元祖なんでしょ?」
「そうね。私はこれしかしらないけど…。最近、ゆきえがやってる奴…なんだっけ?あれとかの元祖」
「キミキスとかラブプラス?」
「そう!それの元祖」
「あの頃は、オタクじゃなくても、みんな結構ときメモやったのよ〜?恥ずかしがりながら…」
「その後のゲームはなんでやらなかったの?優衣がやってるような今のギャルゲー」
「数が出過ぎたっていうのもあったけど…キャラクターにシリアスな設定がついちゃって、なんか好きになれなかったのよ。
話も一本道だし。あくまでゲームって感覚で、目的も女の子を口説く事だったから、ついていけなかったわ」
「くふふっ…。だって?優衣に報告してやろう!」
「知ってる?今日はときメモの発売日で、同時にメインヒロインの藤崎詩織の誕生日でもあるのよ?」
「ゆきえ、詳し過ぎ」
「その頃からレズだったんですか?」
「ええ。自分の名前つけて、無理してやってたわ。あの時は、女の子が女の子口説くレズゲーが欲しい〜とか毎日言ってたけど、結局今の今まで出てないのよね?残念」
「その頃、あなたレズっ気なかったじゃない?旦那いたし」
「ちょっとバイっぽい所はあったの。当時から」
「彩花が、レズ萌えcomicの編集長さんと一緒に、作るかもって言ってたよ〜?」
「ほんとっ!あぁ…!15年越しの夢が今叶うのねっ!」
「歳がバレる歳がバレる」
「?…静香。あんま喋んないね?」
「ねぶい…」
「あらら」
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