(5月21日)
(野菊のマンション)
「むぐむぐ…。ドーナツあざーす!」
「もう…。静香と一緒の時はもっと大人ぶるくせに…」
「お姉ちゃんが暗いから、つとめて明るくしてあげてるの」
「別に暗くはない」
「珍しいわよね?貴女達が姉妹で一緒なんて」
「ほら〜!野菊おばちゃんから見ても珍しいんだよ?相当だよ」
「おばちゃんはやめなさい。お姉さんよ」
「注意してくれるうちが花だよ〜?私が言うと、無言で不機嫌になるから」
「大人げな〜い」
「あゆみちゃ…さんは、野菊さんとよく一緒なの?」
「前はなかなか会えなかったんだけど、野菊さんがなんとかしてくれたんだ」
「なんとかって?」
「私が、あゆみちゃんのママと仲良くなったの。あゆみちゃんのママが通ってる料理教室に私も入って、声をかけたのよ」
「なるほど。自然を装ったんだ」
「…おほん。まぁ、悪いとは思ったんだけど、あゆみのためだから…」
「いいんだよ。ママ、仕事から離れるとほんと人見知りだから、友達ができて喜んでた」
「おかげで、あゆみちゃんの家に堂々とお邪魔できるようになったし」
「策士〜!」
「あゆみちゃんちって、超大きくてキレイなマンションで、私軽くジェラシーしちゃったわ」
「ひそひそ…。お姉ちゃんも相づち打てよ?」
「優衣菜に任せる」
「むぅぅ〜」
「えへへ〜!電車からも見えるマンションで、近くにアリオがあるんだ♪いいでしょ〜」
「(自分のお手柄でもない事自慢しちゃって…子供だなぁ)」
「そろそろ露出へ行く時間かしら?いい感じに日も暮れてきたし」
「どんな基準なんですか…」
「露出の前にお手洗い行ってらっしゃい?」
「じゃあ、今日はお漏らしなしか〜」
「したい?」
「任せちゃう」
「じゃあ、今日は無し」
「は〜い」
「凄い会話ですね…」
「貴女達のレズ萌え荘だって、似たようなものじゃない?」
「あゆみさんのお母さんって、母淫じゃないんですよね?」
「ええ。若くてなかなかキレイだから狙ってはいるけど」
「レズに?」
「露出によ?両方でもいいけど」
「人妻なのに〜。悪いなぁ」
「まぁ、こないだちょっと深刻な相談されちゃったから、それが済んでからかな」
「深刻な相談って?」
「私の手に負えないようなら、貴女達のボスの彩花さんにでも相談するわ」
「うちのお姉ちゃんもなかなかのもんですよ?」
「え?」
「…じゃなかった。お姉ちゃんはクズですけど、私は頼りになります」
「誰がクズか」
「(なかなか言えないわよね…。子供もどう接していいか未だに分からない…なんて)」
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