(5月20日)
「う〜ん…」
「あら、構ってほしいの?」
「それはあんたでしょ?」
「なんですって!」
「聞きたい事があったんだけど、彩花も優衣菜もいないんだよね〜」
「…なによ。私じゃ聞いても意味ないってこと?」
「そんな事言ってる」
「言ってるのかよ!」
「あ〜…まあ、大したことじゃないんだけどね?
なんか学校で同級生の女子とか見てるとさぁ…?私達ってほんとぶっ飛んでるっていうか、有り得ないっていうか…」
「どの辺が?」
「エロい所。なんか、男性的だなぁって思う。もっと女子ってエロには消極的だよ?そもそも、自分の好きになった人としかしたくないし」
「なるほど。それ、母淫に入りたくても躊躇したい女の人の疑問、第一位らしいわよ?あんな風になれないって」
「ほらねっ?私、あってるじゃん!」
「あんたは母淫入る前からエロエロだったでしょうに…」
「で、優はなんでか知ってるの?」
「…解るっちゃ解るけど、説明するの苦手なのよね…」
「……」
「うをっ!ビックリした!無言の自己主張!」
「のぞみ…貴女が話してくれるの?」
「まず、女の人がセックスに消極的な一番の理由は、リスクの差。
男の人はノーリスクだけど、女の人は妊娠する危険がある。だから、積極的にはなれない」
「そりゃそうだ」
「あと、気持ちいいセックスができないっていうのもあるわ。
男の人はヌけば気持ちよくなって一気に冷めるけど、女の人はそれだけじゃ全然気持ちよくない。
なのに、演技して気持ちいいフリをしなくちゃいけない。だからセックスに消極的なの」
「そっかぁ…。じゃあ、好きな人相手じゃなきゃセックスしたくないのは解るなぁ…」
「男の人と女の人は、そもそも好きになるメカニズムが違うの。男は女を理屈や性欲で好きになるけど、女は恋愛したくて好きになるの」
「おっと…。なんか解るような解らないような…」
「つまり、男の人は好きであることに理由があるけど、女の人は無いの。
恋愛している毎日って充実してるから、その相手を日々探している感じ。しかも、好きな理由は全然理屈的じゃない。好きなものは好きとしか言えない」
「しかも、冷める時は何の前触れもなく、急に冷めることもある…」
「…2人ともよく知ってるね?」
「あんたに女の部分が無さ過ぎなの」
「母淫は、女の信者を獲得するために、あえてレズセックスを薦めたわ。リスクはないとは言えないけど、平等ではあるから。女の人は平等を好む傾向にあるわ」
「で、女は男に対しては色々夢を見るけど、同じ女に対しては凄く利己的にものを見る習性を利用して、
母淫での恋愛は浮気上等、理屈で相手を好きにするよう仕向けてたみたいね。友達感覚の延長で恋愛も…ってわけ」
「ほぇ〜…。けど、なんでみんな、あんなエロくなれるの?セックス好きじゃないはずなのに…」
「女の体が、性感が低いなんてことはないわ。リスクがあるのと、満足できないからやらないだけ。
レズは長時間、平等な立場で愛し合うから、性感帯も開発され、気持ちよくセックスができるようになるわ」
「ふ〜ん…。でも、理屈的になる恋愛なんてつまらないんじゃないの?女の人にとっては」
「そうだけど…企業が理屈でできているように、理屈無しで相手を決めるのはリスクが高いはずよ?
好きだからって理由だけで好きだと、相手の色んな面を全て盲目して見ている危険性もあるんだから」
「なるほど…。でも、じゃあなんで女の人はそういう恋愛をしたがるのかな?」
「理屈より感覚のほうが育っているから…。直感みたいなものね」
「はぁぁ〜。じゃ、私も女っぽいかな?結構、なんでも直感で決めるよ?優は理屈バカだけど」
「悪かったわね」
「理屈バカ…」
「な、なによ…のぞみまで。指差してバカにして!」
「ばーかばーか!」
「ばーかばーか」
「なんなのよ、もぉぉ!」
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