(5月17日)
「今日はちょっと真面目な話をします」
「じゃ、私達は遊びに行こっか、優衣菜」
「は〜い」
「くぉら!」
「今日って…。ああ、ひょっとして同性婚の話?」
「はひ?」
「あなた達にとっても大事な話なんだから、聞きなさい!」
「ほ〜い」
「今日はアメリカのマサチューセッツ州で同性婚が解禁になった日なのよ」
「解禁って…ボジョレーヌーボーか」
「あ、でも優衣菜もそれくらいは知ってるよ。レズで結婚できる国、結構あるんだよね?」
「そうね。私、何度が取材に行った事があるの。勿論、偏見や差別を受ける事もまだあるんだけど、やっぱり国や州から認められてるっていうのはデカいわよね?」
「日本はまだなの?」
「まだまだ」
「え〜!先進国なんだから、頑張れよー?」
「母淫も元々は、そのための組織って体もあったのよ?さすがに政治団体を持てるほど、デカくないけど」
「宗教の政治団体って…。ああ、アレとかアレか」
「私達は、レズが明るく楽しく過ごせるように母淫を作ったんだけど、やっぱり同性婚が認められない限り、それ以前の問題と言わざるを得ないわね。
私みたいに、親と縁切っちゃった人はいいけど…やっぱり最大の課題は親の理解かしら。みんなの親はどう?」
「うちは理解無さそうだなぁ…。今は若いからないけど、マジな話を将来されたら、腹くくって縁切るしかないかなぁ…と思ってる」
「静香、可哀想…」
「まあ、うちは親がアレだから全然問題ないけど…」
「和奏は?」
「彩花様に一生ついて行く覚悟があるから、問題ありません!ぶひぃぃ!」
「そうは言うけど…親の気持ちを考えると、なんか可哀想なんだよね。娘は私一人しかいないからさー」
「エラいわね、静香は」
「あっがとござーまーす!でも、いざという時のために、親に一切頼らなくても暮らしていけるくらいの社会的地位にはいないと…って準備はしてるよ?じゃないと、胸張ってレズって言えないし」
「そうね。社会的に大成するレズの人が増えれば、法律も変えられる兆しがあるわね。なんだかんだ言って、政治はお金持ちが動かしてるから」
「うぅ…嫌な話だぁ」
「まあ、私達母淫ができる限りの援助はしてあげるから、頑張って?さすがに何もしてないで助けて下さいって人を救えるほど、うちも余裕ないから」
「頑張りま〜す!」
「初めて静香がまともに見えた…」
「ね?」
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