(5月2日)
「あ、優衣菜。これ、優衣菜の筆箱。落ちてた」
「あ…。ありがとう。レズ萌え荘で勉強しようと思って持ってきてたんだ」
「シャレた筆箱だなぁ…。私が小学生の時なんか、普通に兄貴のお古のカンペン使ってたよ?」
「みんなは、裏表両方開く、キャラクター入りの筆箱使ってるよ?仮面ライダーのとか」
「あぁ…。私もそれ使ってたわ。鉛筆削りついてるやつでしょ?」
「優衣菜もプリキュアのとか使ってるんじゃないの?」
「みきちーは使ってた気がするけど…なんかださ〜い!もうアニメなんか卒業したもん」
「生意気な〜」
「みんなはガキっぽい筆箱使ってるけど、優衣菜は大人だから、ロフト行って買って貰ったんだ〜」
「ごつん」
「いったぁ〜い!」
「中身を拝見…。あ、懐かしいこれ!鉛筆!」
「ほんとだ…。最近、ほとんど使われないのに…」
「先生が、シャーペン使うと、折れた芯で教室の床が汚れるからって、使わせてくれないの」
「じゃあ、自動で鉛筆削るマシンも現役?」
「あるよ」
「懐かし〜。黒板の横に置いてあったわねぇ」
「その横には、爆音を立てる黒板消しクリーナーが…」
「あったあった!」
「老人の懐かし話には付き合ってられません」
「ちなみに、今日は鉛筆の日なんだってよ?」
「私も久々に鉛筆使ってみようかな。なんか懐かしくなってきた」
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