(4月23日)
「優〜?」
「なに?」
「引っ越した時にそのままにしてたダンボール空けたら、こんなのが出てきたわ」
「なになに〜?」
「げっ!これって…!」
「ゲームボーイじゃない?しかも初代の…」
「そういえば今日は、ゲームボーイが発売になった日らしいよ?」
「すっげえボロボロ…。後ろの電池のふたないじゃん?」
「優は幼稚園の頃から人見知りでね…?ゲームボーイやってるのを、目悪くなるわよ!ってよく叱ってたわね」
「そもそも、お姉ちゃんがゲームをやるイメージがなかった」
「小学生か中学生くらいまではやってたわよ?RPGが好きだったわ」
「あの頃は毎日、彩花ちゃんと一緒だったものねー?」
「そうね。彩花、ゲーム好きだったもの。下手なのに」
「画面、つけてみようぜ?」
「…つかない」
「電池切れじゃない?」
「かな?…うわっ!凄ぇ!赤い電池だ!」
「電池、替えあるわよ?」
「いれま〜す」
「まさか、このゲームボーイもオキシライド電池を入れられる日が来るとは思ってなかったでしょうね…」
「よし!スイッチオン!」
「ついた!」
「うわっ!見えねぇ…!目凝らさないと」
「これじゃ、目悪くなるわけよね」
「うふふっ…。久々にやろうかしら?」
「え?ママもやってたの?」
「私が使ってない時は、ずっとテトリスやってたわ」
「親も親だな…」
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