(4月18日)
「…話せばよかったかしら。…ダメね、私。もう過去のことなのに…」
マディソンよ。
あれは数年前。
それまで、ガールズアースを率先して推し進めていた彩花と私は、互いを認め合い、恋人としての付き合いもしていたわ。
ところが、彩花は段々、自らが提唱したはずのガールズアースに懐疑的になっていったの。
ついには、はっきりと反対の姿勢を示し、私との仲は決裂…。
母淫内で宗教戦争でも起きそうな雰囲気だったわ。
フに落ちない私は、彩花の考え方が変わったきっかけを調べあげた。
その原因が…あの女よ。
「貴女ね?彩花を腑抜けにしたのは…」
「わ、私は…別に…。彩花に幸せになって貰いたくて…」
「人の女を奪った罪は大きいわよ?覚えておくのね?」
私は怒りを露わにしていた。
けど、本当は…自分が惚れた女を虜にする奴が、どれほどのものか?っていう好奇心のほうが大きかったわ。
やがて、私と彩花と恵…3人で行動する機会を増やした。
彩花が恵に惚れている理由も解った…。
けど、その理由は私と相容れないものだった。
「貴女みたいな女は、これからの世界には不要だわ」
「私が…不要…?」
「貴女は、男を縁の下で支えてきた、いわゆる前時代的な女。私と彩花が作るこれからの世界に、貴女のような女の活躍の場はないの」
「やめなよ…マディソン。言いたいことは解るけど…恵みたいな人がいたっていいじゃない?男とか女とかにこだわり過ぎよ…。私は女以前に、人として恵が好きなの」
「…ふっ。そんな甘いこと言ってるから、女はいつまでも女なのよ」
彩花の言うことは解っていた。
ただ、恵を認めたら、私は私が目指す世界も、女であることのカリスマ性も…放棄してしまうようだったから、受け入れられなかった。
私は、あんな子に恋したくない。
自分が墜ちていくのが解るから…
(マディソンの家)
「あぁん!紗都摩ぁ…!紗都摩のアナル美味しいわぁ!んぷっ…んちゅ…」
「あんっ!…マディソン?何か…ありましたか?浮気ですか?」
「えっ…?う、浮気?なんで…?」
「マディソンは、悩み事があると、セックスで発散するのは知ってます。仕事の悩みはセックスに持ち込まない。
なのに、今日のマディソンは、セックスしながら何か考えています。…別の女のことかな?と思いまして」
「…さすがね。でも、神に誓って浮気じゃないわ。…憎たらしい女がいるの」
「マディソンがそういう言い方すると怖いですよ?世界の怖〜い女たちに出てきそうです」
「あら?ブラマヨにいじられるんなら光栄だけど?」
「…生意気ですが、アドバイスしてもいいですか?」
「…うん。頂戴」
「セックスしてみてはどうですか?その憎たらしい女と…」
「セックス…」
「母淫は、セックスを通じて心の距離を埋めることを信条にしています。貴女がそれをできなくてどうするんですか?」
「……参ったわね。ほんと、その通りじゃない…?」
「マディソン…」
「解ったわ。その子とセックスしてみる。愛してみれば、何か違った目線が生まれるかもしれないから」
「…うん。それでこそ、私のマディソンです。んちゅ…」
「あんっ!私…なんだかんだ言って、あなたの女ね…。ねぇ?勇気を頂戴…?激しく…セックスしたいの…」
「うん。私こそ…マディソンの女として、今日は幸せを感じることができました…。愛してます…」
紗都摩に勇気づけられ、私は恵とセックスすることになった。
雰囲気的には、拒否もあるかと思ってたんだけど、意外なことに恵は淫乱な女だった。
「意外だったわ。学校の教室にも行けない子が、こんなあっさり脱いでセックスするなんて」
「私…母淫が大好きなんです。最初は恥ずかしかったんですけど…セックスをしながらだったら、皆さんと気づかいなくお話ができることに気づいて…」
「セックスって、相手を簡単に幸せにしてあげられるものね?貴女、生まれつきのレズ?」
「いえ…。ただ、セックスで幸せになれるのは、レズだけだと思いました。もし私が、男性に体を許しても、男性が幸せなのは射精するまでです。
私が完璧にその男性の女にならない限り、幸せはいっときのものです。
けれどレズは、セックスを続ける度に幸せが増していき、なおかつセックスで心の壁を取り払い、皆さん誰とでも愛し合い、救い合える…。母淫は私の居場所だと思いました」
「うふふっ…。それは素直に嬉しいわね。その通りよ?女同士はセックスを通じて、つまらない劣等感の贅肉を落として、美しく繋がっていくの…」
「あんっ!マディソンさま…」
「彩花のこと、呼び捨てにしてたでしょ?私も呼び捨てにして?」
「は、はい…」
「ヤラしい女性器ねぇ…。レズ特有の広がり方をしてるわ」
「私、花びらって言い方が気にいっています…」
「じゃあ、毒々しいまでに淫らな花びらね?蜜の香りが凄まじいわ…」
「私が、多くの女性たちに愛しあって頂いた証だから…誇りです」
「あらあら。アナルもこんなに開発されちゃって…」
「開発し過ぎて、座ってるだけで…花びらが濡れてきてしまって困っています…」
「おっぱい、陥没乳首なんだ…。ちゃんと勃つの?」
「勿論…。乳首は性器の一つだと母淫の教えにありましたから…。いじって開発してます」
「これは、極上のセックスが期待できそうね…。貴女が母淫の信者で良かったわ」
「はい!私も…マディソンとのセックスを、ずっとずっと楽しみにしてきました…!」
「彩花とはどれくらいしたの?」
「会うと毎日のように…。いつも、色んな事を話し終わった最後に、セックスで締めます」
「彩花をどう思う?」
「たくましさと迷いを両方お持ちで…。人間としてとても魅力を感じました」
「…迷いなんて、母淫の方針がこれだけ成功してるんだから、不要じゃない?」
「私は…確かに余計な迷いがないほうが人生幸せかもしれませんが…。迷っている人のほうが、魅力的に見えるんです。
死すら考えられるほど迷えるって…その人が途方もないほど変われるかもしれない瞬間なんです。
人から押しつけられたものをただ信じれば、迷いなんて生まれませんが…それは人から個性という魅力を奪っているんです」
「…なるほど。面白いわ。私達の宗教に、貴女みたいな人がいても。ある意味、私が目指す所と似ている部分もあるし」
「ありがとうございます…」
「なにより、そんなに迷っている人が好きな貴女が、母淫を認めてくれたことが嬉しいわね」
「母淫は、素敵な出会いの場です。特に女性が皆さん活き活きとして、心と心が濁りなく繋がっていて…。私、恥ずかしかったけど…母淫に入れて本当に良かったです」
「こうして…女肉を重ねるだけで、貴女とも理解し合えたし…」
「え?まさかもう…やめちゃうんですか?嫌です。セックスしたいです」
「当然よ?今までは言葉での語らい。でも、それだけじゃまだ、つまらない理性の拒絶反応があるの。肉体での語らいで…ちゃんと一つになるわ。んちゅ…」
「あはぁん!マディソン…!私、貴女と一つになれるかも…!あぁ…この瞬間が…何よりも好き…」
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