(3月31日)
	「紗都摩さん、お茶どうぞ」
	「ありがとう」
	「そこは‘かたじけない’って言ってほしいなぁ…」
	「…過度なキャラづけはやめて貰おう」
	「あんた、ちょくちょく来るわよね」
	「あ〜ぁ…今年も結局、食べられなかった…」
	「え？なにが？」
	「このパンフ」
	「高尾山の冬そば？」
	「あぁ…。よく電車の中吊りにあるわね」
	「この広告見ると、冬って感じがする」
	「とろろそばとかあるわね…。美味しそう…」
	「山登りがてら、行こう行こうと思ってるんだが、マディソンがなかなか忙しくてな…」
	「マディソンと行きたいんだ…」
	「高尾山って高いの？」
	「そんな事はない。東京でもっとも手軽に山登りが楽しめると言ってもいいだろう」
	「山登りかぁ…。確かにいい景色見て、いい空気吸いながら山登ってみたいわねぇ…」
	「やぁだ…。行きたくない。疲れる」
	「こぉら。ガキのくせに」
	「おうちでゲームしてる」
	「まあ、山登りは無理だけど、今からみんなでお蕎麦でも食べに行きましょうか？」
	「マジか？」
	「紗都摩さん、マジかはないっしょ？誠か？とか…」
	「だから、勝手に過度なキャラづけをするな！」
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