(3月14日)
「静香、また母淫本部行っちゃったんだ…。あんな田舎までよく行くなぁ」
「佐智子さんが青木ゆきえってバレちゃったからね」
「お前がバラしたんだろ!ぶーぶー」
「昔は尊敬してくれてたのに、今はお前呼ばわりなんて…。とほほ」
「昭和」
「静香、エロ本がきっかけでレズになったようなものだからね〜」
「あぁん、もう!静香がいないレズ萌え荘なんてつまんな〜い!家でみきちーと遊んでれば良かった!」
「あら。遥ちゃんは?」
「うるさい!ちょっと気まずいだけ!優先順位が低いだけ!」
「友達に優先順位とか堂々と言うかねぇ…」
「じゃあ彩花は、お姉ちゃんと会うのとマディソンと会う日が重なったら?」
「う…。…あえてマディソンかしら」
「大人ぶりやがって〜!」
「大人だし。一応」
「はぁ〜ぁ…。静香、今頃なにしてんのかなぁ…。恋する乙女はやきもきするばかりなのです」
「昭和」
「優衣菜は平成生まれだもん!」
「暇なら一緒にジム行かない?」
「ジム?優衣菜、スイミング通ってるから行かな〜い」
「ジムで体鍛えるのは、セレブのたしなみだと思うんだけど」
「むむむ…。確かに」
「行く?」
「…今日はどうせ暇だし行っておこう」
(スポーツジム)
「ここ、前ママに連れてきて貰った記憶があるなぁ。まだ千葉にはなかった頃」
「ほぼ千葉だけどね、ここ」
「いらっしゃいませ。わっ!彩花さま!」
「おぉ!今みんなこっち見た!」
「どうも〜!いつもお世話になってます〜」
「教祖のくせに腰低いなぁ」
「当たり前でしょ。ここだってみんなの寄付でできてるんだから」
「あら。あなたが、次期教祖って噂の優衣菜ちゃん?」
「いえいえ、とんでもない。私なんて…」
「嘘つくな」
「今は謙遜しといたほうがいいの」
「謙遜(けんそん)なんて難しい言葉知ってるのね〜?」
「ネット世代ですから」
「あ、お引き止めしてすみません。じゃあ、こちらにお名前を…。優衣菜ちゃんは初めてよね?」
「は〜い」
「私は会員証あるから」
「前いらっしゃったの、いつでしたっけ?」
「ごめん。3ヶ月ほど前かな…?」
「体なまってます?」
「ジョギングしかしてないから、使ってない筋肉はあるわね」
「書けました〜!住所は実家のほうです」
「あら、凄い。名前漢字じゃない?もう習ったの?」
「習ってないけど、書けないとナメられるんで」
「かわいくねぇ〜」
「あ、ついに本音が」
「ぶーぶー」
「運動用のコスチュームは更衣室にあるけど、見ての通り全裸でもできるし、エッチもし放題だから」
「さすが母淫のジムね」
「お前が言うな」
「かすみ、この前より更にたくましくなってない?筋肉」
「あはは…。見ます?」
「うをっ!凄い!触っていい…?ゴツゴツしてるぅ」
「女の子は筋肉よりモチモチしてた方がいいけどなぁ」
「あら。筋肉つけてた方が、特に歳とってから差が出るわよ」
「芸人のほうは上手く言ってる?」
「いくわけないじゃないの…。あんな芸、母淫信者以外に見せたら、良くて出禁、悪ければ逮捕よ」
「え?お姉さん、芸人さんなの?つまらなそう…」
「がっくり」
「笑いにシビアな子供の意見出ました〜」
「売れても、すぐ飽きられて一発屋になりそう」
「確かに」
「彩花さままで〜」
「ちなみにどんな芸なの?」
「こ、ここでやるのはちょっと…。仕事中ですし…」
「恥ずかしがるなよ〜」
「こら、優衣菜。それだけ禁断の芸ってことよ?」
「彩花は見たことあるの?」
「あるわよ」
「どうでした…?」
「…ごめん。ひいた」
「そんなぁ…」
「どんな芸なんだろう…?」
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