(3月3日)(レズ萌え荘の近く)
「ゆい〜な!」
「わっ!静香だ!」
「ローラーブーツ早いよ〜!追いつくの大変だった」
「駅から一緒?」
「うん。見えたから追ってみた。階段かけ上るんだもん。元気だね!」
「…だ、ダイエットになるからだもん!」
「なに怒ってるの?」
「今日はひな祭りなんだよ?本当はママが家でお祝いやろうって言ってたんだけど…」
「懐かしい〜!女の子の記念日だもんね。私んちは全然お祝いしてくんなかったけどさぁ…」
「…そっか。静香は母淫のひな祭りを知らないんだ。そっか…」
「え?どういう意味?」
「お祝いされるのはね…?私達子供じゃないんだよ?答えは帰ればわかる」
「??」
「ただいまぁ〜」
「あぁ〜ん!おかえりなさぁい、ゆいなぁ?しずかぁ?」
「わっ!どしたの、彩花!?」
「ひなまつりのおいわいしてたのぉ!甘酒とひなあられを裸じゅうにまぶしてぇ…?わかなとせっくちゅ…」
「ほらほらほら、彩花。静香や優衣菜を誘惑しないの。迷惑でしょ?」
「!…和奏が彩花を呼び捨てにしてる!なんで…!?」
「ここまで凄いとは…今年は」
「ひな祭りの日はね、女の子のお祭りでしょ?だから、甘酒とかひなあられを裸にまぶして乱交するとこまでは、いつも通りなんだけど…」
「凄いいつも通りだな」
「ひな祭りの日だけは、普段みんなの面倒見てる立場の人が、女の子に戻っていい日なんだよ?だから、彩花がこんななの」
「そして普段面倒を見られている立場の人間が、1日代わりに面倒を見る側になるのよ」
「だから、我が家では今頃母親が子供帰りしてて、バカ優衣あたりが親やってると思う。つまり、子供と親が入れ替わる日って感じかな。ざっくり言うと」
「いいじゃん、それ!私、親になって子供にエラそうにした〜い!」
「そんないいものじゃないよ…。優衣菜も最初はママが子供になって、日頃のうっぷんが晴らせると思ってはしゃいだけど…」
「ダメだったの?」
「私、しずかとゆいなきら〜い!」
「えぇ!?なんで急に!?」
「だって…だってぇ…?」
「こら、彩花。アソコいじったまま拗ねるのやめなさい?」
「ゆいなは大人をナメててお山の大将気質だしぃ…?静香はこう見えて、結構事なかれ主義で空気読むの優先なんだもん…?だからきら〜い」
「ムカッ…」
「う!なに、そこだけシビアな意見」
「彩花許さん!彩花こそ、偉そうで生意気で、知識人ぶっててお説教ばっかりで…だいっきらい!」
「う…うぇぇぇぇぇん!うあぁぁぁぁ!」
「泣き声でかっ!うるさ!」
「子供が言ったことなんだから、許してあげて優衣菜?今日は優衣菜のほうが大人でしょ?」
「うぅ…っ!だから母淫のひな祭りは嫌なんだ!」
「(完全に子供になってる、彩花…。確かに、子供の頃はあれ嫌いこれ嫌いはっきり言ってたけど、いつの間にか言わなくなってたもんなぁ…)」
「ほら、優衣菜?彩花を泣きやませてあげて」
「やだっ!彩花のば〜かば〜か!」
「ちょ…ちょっと。優衣菜…」
「子供になったんなら、イジメてやるよ彩花?ほら…!優衣菜のおみゃんこ舐めろ!」
「こ…こわ〜い!んちゅ…くちゅ…」
「ほらぁ?いつもエラそうに大人目線で語りやがって!お前なんか、おみゃんこもったいない!優衣菜のお尻の穴でも舐めてろ!」
「んんんぅ…!おちりぃ…!ちゅぷ…」
「あははっ!こういう使い方があったんだ、ひな祭りって!彩花に日頃の恨み晴らしちゃお〜!」
「こら!優衣菜も彩花もやめなさい!」
「え…?」
「優衣菜はもっと彩花に日頃から感謝しなくちゃダメ!恨みなんかより感謝のほうが絶対多いはずでしょ!」
「むぅ…。だってぇ?先にケンカ売ってきたの彩花だしぃ…?」
「だから、彩花も謝って。今日は子供になれる日なのかもしれないけど、中身は大人なんだから言っちゃいけないことの判別くらいつくでしょ?」
「べぇ〜!」
「こら!(ごつん)」
「いったぁ〜い」
「なんというレアシーン…」
「やっぱりしずかは事ながら主義で、空気読み過ぎ〜!ゆいな?一時休戦して、まずはしずかから犯そう〜!」
「さんせ〜い!昭和説教ババアに今日こそ怒りの絶頂を!」
「えっ?ちょっと待って!わぷっ!」
「あやかの甘酒…飲んでぇぇぇ!」
「ま…マジっ!?あや…んぷっ!んぷぷぷ…っ!」
「彩花がオシッコ人に飲ませてるの見たの、久しぶりだなぁ…」
「私は毎日飲んでるわ!…じゃなかった。こら、彩花!いきなり人にオシッコ飲ませるようなイケない子はお尻ぺんぺんよ!」
「あぁん!おしり!おしりぃぃ!」
「…仕方ないから、今日は1日、彩花をお雛様として可愛がってあげる。じゃあ、お雛様のあにゃる舐めま〜す」
「んちゅ…お雛様の女性器…ヤラし過ぎる…。くちゅ…ぷちゅ…さっきはごめん…」
「じゃあ私はお雛様のおっぱいを…」
「あぁん!しあわせぇ!年に一度のしあわせぇ!みんな…ありがと…」
(日にちまたぎ前)
「今日はすみませんでした!」
「あ、マシに戻った」
「マシな程度で悪かったわね」
「彩花さまぁぁ!私、辛かったですぅ!彩花さまのご命令とはいえ、あんな…!」
「やっぱ、何だかんだ言ってレズ萌え荘が平和なのは彩花のおかげなのかもね」
「ありがとうございます。明日からまた頑張ります。よろしくお願いします」
「ちなみに、お酒入ってたの?」
「ううん。甘酒だけ」
「恥ずかしくなかった…?やってて」
「…そりゃ、死ぬほど恥ずかしかったです」
「やっぱり〜」
「でも、恥ずかしさを乗り越えないと何も始まらないっていうのは、母淫の決まりだし。おかげで、恥ずかしい分楽しめたわ」
「楽しいんだ…あれ」
「さっきマディソンと電話したけど、紗都摩に甘えまくったみたい」
「マディソンめ〜!ちなみに我が家のことは聞かないで下さい」
「こんなひな祭りは始めてだよ…」
「ほんとはみんなで女の子に戻りたいんだけど、それじゃ成り立たないから、今みたいな感じになったの」
「え?…ああ、女の子じゃないんだ彩花」
「可哀想に…」
「どういう意味よ!」
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