(9月3日)
「はぁ…。リアルでレズの人に会うのは初めてだわ。緊張するなぁ…」
私は伊藤美沙。
一年ほど前、母淫に入ったレズ女です。
学生なんだけど、高校はあえて東京の学校にしてみました。
なんでって?
レズ仲間とルームシェアするためです。
私は中学の頃、レズだって事が自分でも自覚できて、
好きなクラスメートにコクったりもしたんだけど、当然フラれたし
、クラスの女子と話をしている時も、なんか微妙に不快感を感じる事が多くなった。
後から母淫に入って知ったんだけど、それは女子の会話の半分は恋愛の話で、
レズはその会話で疎外感を感じてしまうんだという。
そんな感じで、私は仲間を求めて恐る恐る母淫に入り、エッチはまだだけど、
Webカメラを使って一人エッチを見せ合うようなレズ友ができた。
親にいつかレズだって言わなきゃいけないんだ…って憂鬱さも手伝って、
私と仲間2人は同じ学校を受験して、なんとか合格。
晴れて東京でルームシェアをする事になったのだ。
「うわぁ…立派なマンション。まだ新しい…」
私は一時、東京に住む叔母の家に仮住まいし、一足先に住んでるレズ友2人に今日、挨拶しにいく。
「ぴんぽーん」
ドキドキする。
同じレズとは言え、果たしてどれくらい話が合うんだろう…?
それに、母淫の掟通りなら、2人は全裸なはず。
私は今まで実家だったから、家に誰もいない時にこっそり全裸になるくらいだったけど…。
信者同士なら、ためらう必要は何もない。
恥ずかしいけど…全裸こそレズのシンボルマークなのよ、きっと。
「いらっしゃ〜い!」
「おおっ!写メで見たのより可愛いじゃん!」
「きゃ…!」
開けてビックリ。
2人はコスプレをしていた。
なんのコスプレかは解らないけど…とにかくエッチなコスプレ。
「こ…コスプレですか…っ?」
「うん。だって美沙っち、コスプレイヤーなんでしょ?」
「じゃあ、私達もコスプレで迎え撃とうと思って」
「撃っちゃダメだろ」
確かに、私は地元名古屋ではコスプレイヤーをしていた。
エロいコスプレが好きで、撮影会とかしたり、エロい催し…
いわゆるコスプレ露出的なのに参加して、
一緒に参加した若奥さんみたいな人とは、レズプレイをさせて貰った事がある…。
私がレズに目覚めたきっかけは、実はそれ…。
男の人達に見られながら、
女性器やアナルを無防備に丸出しにしてするレズプレイに、私は言いようのない興奮を覚えた。
「美沙さん、今日はコスプレ衣装は持ってきてないの?」
「す…すみません!そんなにそこ、フューチャーされると思ってなくて…」
「そう思って…はい、これ」
「葉っぱ…?」
私に、一枚の葉っぱが手渡された。
「ひょっとして…イブのコスプレですか?全裸に葉っぱ一枚…」
「正解〜」
「田中サッフォーの話、全部読んでるって言ってたから、解るかな〜と思って」
「解る解る!イブの格好、実家の近所で葉っぱ拾ってやってみたもん!」
「あ、私もやったわ。全裸より興奮して、鏡見ながらそのまま自慰しちゃったわ」
「え?…今のあるある?微塵もついていけなかったんだが」
田中サッフォーとは、レズの名前の由来とされる詩人の生まれ変わりだと豪語する、変わり者の作家。
彼女の書いた‘サッフォーと100人のハーレム達’は、サッフォーを目指しタイムスリップしたレズ少女が、
ギリシャ神話の女神達などと次々と肉体関係を作るラノベならぬエロいノベル”エロベ”で、
私もレズに目覚めた後読んで、何度となく自慰に使った傑作。
…いや、エロだけじゃなく話も面白いんだけど。
イブは、レスボス島という島に着いた自称サッフォーちゃんが最初に出会う少女で、
デフォで全裸に葉っぱ一枚という容姿は、エロベ史上でも類を見ない布地の少なさだろう。
「…どうですか?」
「きゃぁぁっ!素敵!イブそっくり!」
「さすがコスプレイヤーさん。ほぼ全裸なのに様になってる」
早速、イブのコスプレをしてみた。
当然、一回全裸になったわけだけど、
2人が全裸同然の格好をしているので、思ったほど恥ずかしくなかった。
「きゃっ!葉っぱが…!」
イブのコスプレは、股間に葉っぱをつけるだけ。
でも、葉っぱは普通ひらひらと落ちてしまう。
じゃあ、どうしたと思う?
…正解は、パイパンにして愛液を出し、そのネバネバで落とさないようくっつけているの。
でも、粘りが甘かったのかヒラヒラと落ちて、私は全裸になってしまう。
「あらあら。全裸…」
「求愛行動って事で…おk?」
母淫において、全裸とはすなわち求愛状態。
いつでも好きにしていいですよ?という意味。
性感帯を全部丸出しにしてるんだから、誘っているという事。
女を求める女は、まず本能でありのままを好きになれ。服や飾りはその後でいい、とは母淫教祖・初芝彩花さまの言葉だけど…
「あんっ!佳奈さんに舐められるの…初めてっ!」
「どんな味する?佳奈?」
「純より濃いわ…。相当自慰してきたでしょ?」
「は…はいぃ…」
「下の唇のほうが、先に埋まるなんてエロ…。私は、上の唇を戴くぜい」
「あ…んぅ…純ぅ…」
「声エロっ…んぅ…美沙ぁ…逢いたかったぁ…ちゅぅ…」
ベッドの上とは限らない。
いつでもどこでもSEXが始まってしまうのが母淫流。
「私達は…打倒初芝彩花を目指す、真のレズ萌え荘よ!今日の出会いを…心から歓迎するわ!」
「えっ?な、なんですか…それ」
「前から佳奈が言ってたやつ…。3人集まったからには、本気で目指すんだって」
SEXしながらの雑談。
レズだと意外とできてしまう。
じっくり感度をあげていく中で、私も佳奈さんのアナルを舐めながら話す。
「初芝彩花より、私のほうが教祖として優れているわ!
それに、初芝彩花は最初自らが提案したガールズアース計画を、今は反対している。
私が教祖になれば、すぐ押し進めるのに…!」
「佳奈ぁ…。喋るのにお熱もいいけど、私の女性器の中で手をグーにするのはやめてよ…?痛い…」
あぁ…。同い年のコスプレの女の子とレズらされた事もあったけど、やっぱ2人ともガチレズだから上手いなぁ…
あと、愛情を感じる。
好きとか愛してるって言ってくれるし…
会って数分で、もう全裸で女性器舐めてるってある意味凄いけど…
初めてレズがマイナスじゃなくて、プラスになった感じかなぁ…
まだ解んないけど、素直に嬉しい。
かれこれ3時間くらいエッチしてしまった…。
落ち着いて話をするために、私は服を着させて貰ったんだけど、2人は全裸のままだ。
「服…着ないんですか?」
「そのリボン、変わってるわね?」
「おい。質問に答えてやれよ?」
「はいはい。私達が服を着ないのは、母淫の全裸推奨もあるけど…レズ萌え荘に負けたくないからっていうのもあるのよ」
「レズ萌え荘…ってなに?」
「教祖の初芝彩花さまが始めた新しい試みで、信者の何人かを無作為に選んで、一つ屋根の下で住んでるんだって。全裸で」
「だから、私達は初芝彩花に負けないよう、今日ここに真・レズ萌え荘を立ち上げたのよ!」
「いいですけど…真ってダサくないですか?」
「それより、彩花さまを呼び捨てにしてるのもマズくね?アンチじゃあるまいし」
「ふん。私をアンチみたいなくだらないくくりに入れないで貰える?私には明確なビジョンがあるの。
初芝彩花よりレズの未来に貢献するビジョンがあるんだから!」
「まあ…確かにレズでまだまだ不自由な事はあるけど…充分やってくれてると思うけどなぁ、彩花さま」
「母淫アンチは、男性に媚びないとか、被害者意識強い系の連中とかだからな。あんなとこにいたら、ネガティブ思考になる一方だ」
「だからっ!私はアンチじゃないのよ!初芝彩花の過去は認めてるの!確かに素晴らしいと!
けど、今の初芝彩花は臆病風に吹かれてるの!だから、私が必要なの!解る?」
「あ、ちゃんと自己紹介してなかったな。天野純。純は糸へんに屯田兵の屯ね?…って知ってるか」
「ちょっと…!話はまだ終わって…」
「伊藤美沙です。ネットでは沙が砂(すな)でしたけど、本名はさんずいに少ないです。よろしくお願いします」
「…佐伯(さえき)佳奈よ」
「あ…あれって佐伯って読むんだ。読めなくて‘さはく’って読んでた」
「マジで!?私も私も!」
「あなた達…!私にバカにしてるでしょ!」
まあ、そんなこんなで、ルームシェアが今から楽しみになったのでした。
いい人そうでよかった。
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