(12月24日)
	（電話）
	「ふ〜ん…。あんたは今年もクリスマス、アメリカ帰っちゃうんだ」
	「ええ。良かったら、彩花も一緒にどう？」
	「貴女、毎年誘ってくれるわね？」
	「知り合った最初の年のクリスマス、来てくれたじゃない？」
	「うん…。あの時はありがとう」
	「クリスマスは家族で過ごすものよ？…でも彩花は…」
	「ありがとう。でも、今年は大丈夫だから」
	「…また仕事入れて誤魔化したの？毎年毎年、ほんと貴女って…」
	「違うわ。今年は仕事じゃない」
	「？…じゃあ、なに？」
	「私がなんのために、レズ萌え荘作ったと思ってるのよ？」
	「…あははっ！なるほど。友達と過ごすクリスマスも楽しいわね」
	「だから、のぞみも今年はうちが」
	「あ、のぞみまで持っていっちゃうわけ？ずるい…」
	「優が昨日から見張っててくれたみたいなの。ほら、去年は逃げられちゃったでしょ？」
	「ふふっ…。あ〜あ…今年は新しく家族増やせなかったか…。じゃ、素敵なクリスマスを。彩花」
	「ありがと。貴女もね？」
	（レズ萌え荘）
	「え？優衣菜達、自宅でクリスマス過ごすんじゃなかったの？」
	「お姉ちゃんが、今年はレズ萌え荘で過ごしたいって…」
	「のぞみをほっといたら、また１人で旅に出ちゃうでしょ？だから、昨日の夜から確保してるの」
	「……」
	「彩花に聞いたら、この子去年のクリスマスは、前の日から旅に出ちゃって、結局捕まらなかったの」
	「こんばんはー」
	「あ、ママ来た来た」
	「なるほど。ここで一緒にやっちゃおうってわけか」
	「ふん…。なにがクリスマスだよ。ムカつく！めでたい奴ら…」
	「あ、余計なのも来た」
	「余計じゃねーよ！お前のほうが余計だし」
	「そっかぁ…。優衣菜達帰っちゃうから、私１人でサイゼで過ごそうと思ったのに」
	「サイゼかよ」
	「ほんとはドリンクバーが豪華なジョナサンにしたかったんだけど、お財布的にはサイゼでした」
	「長居する気満々だったのね…」
	「ただいま〜」
	「あ、彩花と豚さんも帰ってきた」
	「誰が豚ですって！ぶひぃぃぃ！」
	「ファミチキいっぱい買ってきた」
	「安っ！」
	「七面鳥じゃないの〜？」
	「別に、言ってくれればご飯くらい豪華なの作ったのに…。ねぇ、和奏？」
	「私は彩花さまのご馳走しか作りたくないわ。あんた達なんか、コンビニの駄チキンで充分よ！」
	「駄チキン言うな！ブス！」
	「きぃぃぃ！誰がブスじゃー！」
	「こっちはＬチキだよ。色んなコンビニの骨なしチキンを買い集めてみたのだ！」
	「彩花、暇人〜」
	「あとは〜これ！」
	「ホイップクリーム…？ケーキでも作るの？」
	「ケーキはみんなの甘〜い裸です」
	「げっ！」
	「さすがレズ萌え荘！」
	「チキン食べたら、みんなで乱交パーティーだ♪」
	「みんなっ！メリークリスマス！」
	「メリークリスマぁス！」
	「のぞみも、ほら？」
	「…メリークリスマス」
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