(12月23日)
「今日はクリスマスイブイブだよっ!」
「イブだけでも欲張りなのに、イブイブなんてもっと欲張りね」
「まあ、休日ってだけで、そんなに特別な感じしないわね」
「あ、ちょうどいい所にいたわ。貴女達」
「あらま。和奏さんが好意的に声をかけてくるなんて珍しい」
「ちょっと相談に乗ってくれない?」
「なに?ブランド豚を作るにはどうしたらいいか?」
「確かに、普通の豚とか買い叩かれるって田中義剛が…」
「ぶひぃぃぃ!違うわ!これよ!見なさい!」
「なにこれ?トレーディングカード?」
「あ、懐かしい。テレカじゃん。これ、母淫の?」
「そうなの。見学に来た信者希望の人に配るノベルティなんだけど…」
「テレホンカードって、私使った事ないよ?」
「うわ〜マジで?私は子供の頃持ってたよ」
「10円玉を名札の裏に入れてた。学年上がって、今はもう名札してないけど…」
「あ〜、それ解る。ついうまい棒買って無くなっちゃうんだよね〜」
「それはない」
「この配布用テレカを、もっと使い勝手がいいものに変えたらどうか?って意見があったからなんかないかなと思って」
「う〜ん…。クオカードとか?」
「今、電子マネーが多いからね〜。磁気カードは珍しい」
「別にカードにこだわる必要はないんじゃない?」
「あ、彩花だ」
「女性が多いんだから、入浴剤とかアロマオイルはどう?その手の企業の知り合いいるわよ。経費は伝手で浮かす事」
「おぉ〜、なるほど」
「和奏いらずで解決〜」
「ぶ、ぶひぃぃぃっ!」
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