8月26日
「はぁ〜ぁ…。世間じゃ地デジ地デジなのに、レズ萌え荘ときたら…」
「パソコンはおろか、テレビすらないなんて…。あぁ〜ん!動画見た〜い!優衣なんて家でニコニコ見放題らしいのに〜」
「あるのは、このラジオだけ…。昔の人が、ラジオを魔法の箱って言った理由がよく解るよ…」
「音楽聞きたくても…なぁにこれ?カセットテープって使い方知らないんですけど…」
「私はギリ解るよ?このテープレコーダーの部分に入れて使うんだよ、確か」
「やぁやぁ。生活に不満かね?」
「彩花、20歳前って絶対ウソでしょ!このセンス、絶対50は超えてるって!」
「せめて携帯だけでも、レズ萌え荘内で使わせてよ〜?」
「だーめ!今あえて、便利なものがない生活にこそ、不思議感があるのよ。2人も感じとって、その不思議感を」
「レズと関係ないじゃん!」
「娯楽が溢れる世界は、人一人一人の価値観を細分化し、孤独にさせるわ。レズ萌え荘は、それにどう対処したらいいかを考えるための実験施設なのよ」
「私達はモルモットか!」
「別にいいじゃん!人それぞれ好きなものが違っても」
「勿論、いい点もたくさんあるわ。一つのものに夢中になるしかなかった昔と比べて、選択肢がある事は、娯楽を提供する側にとって、弱者でも可能性がある事を示している。ただ…それが必ずしも全て正しい事なのか…」
「難しくて、よく解んな〜い」
「つまりは昔と今、どっちがいいかって話でしょ?そんなのどっちでもいいじゃん!」
「まあ…貴女達は引き続き、よその人とは違う生活をしてみて。案外、自分達で新しい娯楽が生み出せるかもしれないわよ?じゃあね〜」
「べぇぇぇ〜!」
「新しい娯楽を生み出すって…どういう事?子供の頃、なんだかよく解らない遊びをやってたみたいな…?」
「でも、私達もう大人なんですけど!」
「お前は子供だろ!」
「新しいエッチなら、すぐ思いつくんだけどな〜」
「1日どれくらいエッチしてるんだろ、私達」
「学校帰ってくるの夕方だから、3〜4時間じゃない?」
「じゃあ、それ以外の時間何をするかだ?」
「はいは〜い!静香はいつも、縁側にラジオ持ち出して、野球中継聞いてて、超オヤジだと思います!」
「濃い目のカルピス飲みながらだと、また格別なんだよね〜」
「ぶーぶー!」
「優衣菜はその間、なにしてるの?」
「お姉ちゃんとエッチか、オナニーかなぁ?」
「優衣菜、そんなにエッチばっかりしてると、子供の頃からアソコが真っ黒になるよ?」
「余計なお世話!パソコンも携帯もゲームもないんだから、オナニーしかないじゃん!自分の体くらいしか遊び道具がないの!」
「確かに…。私もレズ萌え荘入ってから、暇になるとオナニーする癖ができちゃったなぁ…」
「オナニーのバリエーションが、強いて言えば新しい遊びかな?こないだは単二電池を入れてみた」
「単二電池に謝れ」
「なんで!しかも今時赤いやつだよ〜?なんか、電気が流れそうかも!と思って冷や冷やした」
「次は単一だね」
「単一無理〜!痛そう!静香のおみゃんこなら入るんじゃない?」
「えぇ〜?」
「ラジオの中に単一電池一杯入ってるんだから、それで試そう」
「いいっ!いいってばぁ!」
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