(12月7日)
	「あ、クリスマスツリーじゃん！」
	「うん。家から持ってきたの。レズ萌え荘にも置こうと思って」
	「今年は節電で、イルミネーションとかもちょっと寂しい事になってるもんね…」
	「だから、せめてうちでだけでも、ささやかに明るくしようと思って」
	「うちはみんな大きくなっちゃったから、どっかにしまっちゃったなぁ…。最後に見たのはいつだろう…？」
	「これが飾りつけ？」
	「そう。ベルとか、銀のギザギザのひもとか…」
	「今日はクリスマスツリーの日なんですって」
	「もうすぐクリスマスツリーかぁ…。なんかあっという間過ぎてしょぼん…」
	「なんでしょぼんなの？」
	「いや…。なんかあったっけかなぁ…と思って」
	「私との素敵な出会い！」
	「ｚｚｚ…」
	「昭和」
	「今年は、みんなに幸せなクリスマスが…とはいかないでしょうね…」
	「仮に自分が幸せだとしたら、幸せがこんなに辛いと思う時はないわ…」
	「クリスマスは家族で過ごすもの、ってマディソンが言ってたわ。けど、家族を失った人達は…」
	「…明かりつけよ。ツリーに」
	「…そうだね。つけよう」
	「…きれいね。ほんと、きれい…」
	「今晩はこの明かりだけで過ごしてみましょうか。節電にもなるし」
	「賛成〜」
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