| ――旭川ゆかりの短歌人―― シリーズその6 | |
| 松田 一夫 (まつだ かずお) | |
![]() 平成19年4月 旭川文学資料友の会総会で 挨拶される松田一夫顧問(94) ![]() 昭和51.7.30 層雲峡温泉 コスモス短歌会全国大会 左から松田一夫、宮柊二(63) ![]() 昭和57.10.10 優佳良織工芸館前 車椅子の宮柊二と松田一夫(70) 右隣は織元の故木内綾さん 永年にわたる短歌活動で果たした その功績を称えて、 平成19年度・旭川市文化功労賞を 受賞された。2007.11.3 贈呈式と受賞の言葉 |
大正1年9月12日(1912) 留萌市生まれ。本名一雄。 昭和6年旭川市夜間中学校卒業。同21年、1の15に薬局を開設。 旭川歌壇の草創期である昭和初期より作歌に勤しみ,「吾ゲ嶺」「多摩」「あさひね」コスモス等の短歌誌において活躍してきた。 昭和28年,宮柊二氏のコスモス短歌会の創立に参画し,歌誌「コスモス」の会員として作歌活動に励み,短歌「往還の碑」でコスモス賞を受賞,今まで刊行した歌集が高い評価を得るなど優れた作品を数多く発表している。 コスモス短歌会旭川支部長として後進の指導・育成に尽力すると共に,市内の短歌結社の大同団結とも言うべき「旭川歌人クラブ」運動に参加し,本市の歌壇の発展に大きく貢献した。 平成2年の旭川市文化奨励賞受賞後,95歳の現在まで作歌・講演活動を行い,後進の指導に務めてきた。 経 歴 ◆昭和 7年(1932) 作歌活動に入り歌誌「吾ゲ嶺」に入会する(〜9年) ◆昭和21年(1946) 旭川の歌誌「あさひね」の創刊に参画(昭和25年より発行人) ◆昭和24年(1949) 歌誌「多摩」の二部会員となり,宮柊二の指導を受ける ◆昭和28年(1953) コスモス短歌会の創立に参画する ◆昭和41年(1966) コスモス短歌会旭川支部長として後進指導(〜現在) ◆昭和55年(1979) 川市公民館百寿大学講師(〜平成15年) ◆昭和63年(1988) 短歌「往還の碑」30首により第35回コスモス賞受賞 ◆平成 元年(1989) 南富良野町かなやま湖畔に第1歌碑建立 ◆平成 2年(1990) 旭川市文化奨励賞受賞 ◆平成 4年(1992) 旭川歌人クラブ顧問(〜現在) ◆平成 6年(1994) 旭川市内豊岡「慶誠寺」境内に第2歌碑建立 第6回旭川歌人クラブ主催短歌講演会で「旭川歌壇60年」と題し講演 ◆平成13年(2001) 北海道歌人会顧問(〜現在) ◆平成15年(2003) 日本歌人クラブ参与(〜現在) ◆平成17年(2005) 第17回旭川歌人クラブ通常総会で「旭川歌壇昭和10年前後覚書」と題し講演 |
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「95歳を迎える 松田翁を訪ねて」 2007.9.6 あと6日もすると満95歳を迎えるという9月6日の昼下がり、旭町にある松田邸を訪ねて旭川歌話会についてお話をおうかがいした。 北原白秋と酒井広治の話におよぶと「それは、昭和2年のことで…。」と定かな記憶で出来事と人物の名前がポンポンと出てくる。それも、80年前のことを話されているのだ。齋藤瀏の歌集「霧華」、そして娘の史さんに話題が移ると『「現代女流歌人の最も活躍し人で、作品をはじめ、短歌の世界にもたらした影響力とその功績を多く残した』と激賞される。 来る9月9日は、札幌で講演会の予定があって出かけるという。それでは下書きなどでお忙しでしょうと、問いの言葉に『私は原稿書きはしない、講演でも弔辞でも予め書いて用意するなんかはしたことがない。』と答えられた。その人、その時の蓄積された思い入れなどを当意即妙に語られる、非凡な業を備えておられるということである。 昭和57年10月10日、優佳良織工芸館前庭に、師と仰ぐ宮柊二の歌碑を建立。宮も松田も同じ大正1年生まれである。(写真左) 大雪連峰を望む場所にある歌碑には、次のように刻まれている 大雪山の老いたるきつね毛の白くかはりてひとり径をゆくとふ 「こしひかりの里」新潟県魚沼市堀之内にある『宮柊二記念館』は是非ご覧なさいと勧められた。 宮柊二は大の酒好きだったが、松田さんはお酒は一滴も駄目で甘党であるという。金沢の和菓子や長生殿に及び、短歌や俳句の世界と茶道との関わりが深いお菓子の話などを拝聴した。(訪問記・沢栗) 氏は小学時代を南富良野町落合で過ごされ今も知る人が多い。歌の先駆は富良野、南富良野であり北海道を代表するゆかりの歌人として小田観蛍、山名薫人等の名を挙げてその偉大さをしみじみと語られる。 そして、この95歳の誕生日を期して蔵書と併せて氏が収集された短歌関連資料を旭川文学資料友の会に提供下さると約された。(旭川市常磐公園・旭川市常磐館内 旭川文学資料調査室にて収蔵) 松田さんの歌集は、これまで4冊が発刊。下段に紹介します。 |
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| キバナシムマチ 「き花凍む街」 平成16.10.20 柊書房刊 |
イッタウノカネ .「一撞の鐘」 平成117.15 柊書房刊 |
シカゴエノミチ 「鹿越の径」 平成2.5.25 伊麻書房刊 |
サケノノボルマチ 「鮭のぼる町」 昭和52.10.16 伊麻書房刊 |
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