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第15回御蔵学校のおしらせ

 阪神・淡路大震災から10年目の今年、新潟県中越地震や数々の台風などによる水害が各地で起きました。日本中で、災害から「まち」を考えさせられる機会が多く存在しています。
 私たちは、阪神・淡路大震災の被災地の現場で、「災害時、最初の救助者になれるのは、他の誰でもなく生き残った隣人である」ということ、「まちやそこに住む人々の繋がりの大切さ」を実感してきました。また、それを教訓に人と人との繋がりを作り出すようなまちづくりを実践してきました。ただ、被災地ですら震災当初の助けあう気持ちが薄れていっているのも事実です。
 今回、台風23号による川の決壊でまちが流された“被災地”「兵庫県出石町鳥居地区」と、火災によりまちの大半が焼失した“10年目の被災地”「御蔵地区」の事例を通じ、もう一度原点に戻って、改めて「まちとそこに暮らす人々の大切さ」について感じる機会を持ちます。各地で復興まちづくりに取り組んでいる人、または今後いつ災害が起こるとも限らないまちの人とともに、今後のまちづくりを考えましょう。

●日時
2005年1月8日(土) 10:00より

●場所
御蔵通5・6・7丁目自治会館(御蔵通6丁目)

●テーマ
まちづくりの基盤 「地域住民の親睦」とその持続とは

●内容
第一講座
 「10年目の御蔵 〜人はなぜ戻ってこれなかったのか」
  語り手:田中保三(御蔵通5.6丁目町づくり協議会)
 震災でまちを離れた多くの人が戻って来なかった御蔵。なぜこのよう
 な状況が生まれたのか、そしてそれが御蔵の復興にどのように影響を
 与えたのか。御蔵の10年間の歴史をふまえて語ります。

第二講座
 「まちを離れた人々の現在」
  語り手:元御蔵地区住民
 御蔵では現在、「まちの復興誌」作成に向けて、御蔵地区に関係する方
 に聞き取りを実施しています。震災でまちを離れた方をお招きし、被
 災当時からどのような道を歩まれたのかをお聞きし、現在の御蔵の課
 題と引きつけて考えます。

第三講座
 「風水害被災地からの報告 〜出石町鳥居地区より」
  語り手:広井昌利氏(鳥居地区区長)
   谷口晃氏(同地区住民)
 各地で猛威をふるった台風23号。出石町鳥居地区では出石川の決壊に
 よる洪水で、多くの家屋が傾き、浸水し、さらに土台の土がさらわれ
 たことで復興は非常に困難な状況となっています。その様な中でまち
 を、人を守るために奮闘しておられる住民の方に、被災地で求められ
 ていること、これから出てくるであろう課題について語っていただき
 ます。

●プログラム(※ご興味のある講座や懇親会のみの参加も大歓迎です)
 10:00〜 開校式とオリエンテーション
 10:10〜 10年目の御蔵
 11:00〜 まちを離れた人々の現在
      語り手:元御蔵地区住民
 12:00〜 昼食
 14:00〜 風水害被災地から 出石町鳥居地区
      語り手:広井昌利氏(鳥居地区区長)
          谷口晃氏(同地区住民)
 15:00〜 パネルディスカッション「まちの大切さ」
 16:00〜 交流懇親会
      囲炉裏を囲んで楽しく語りあおう

●参加費
受講料:¥500(資料代を含みます)
懇親会費:¥1,000

●その他のご案内
○宿泊
 住民とボランティアで古民家を移築した御蔵通5・6・7丁目自治会館に宿泊可能です。(一泊500円、ただし寝具等は別途リース)

○御蔵学校は8日だけの予定にしていますが、ご希望の方には9日に、まち・コミスタッフが、御蔵だけでなく、被災地神戸の様々な現場をご案内させていただきます。「まちづくりをがんばっている人の声が聞きたい」「被災者の声が聞きたい」「復興事業の建物がみたい」等、可能な限りコーディネートさせていただきますのでお申しつけください。

●お問い合わせ、お申し込み
まち・コミュニケーション
Tel:078-578-1100 Fax:078-576-7961
e-mail:m-comi@bj.wakwak.com

たくさんの方のご参加をお待ちしております。