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  世界水フォーラムに参加して  

【報告者】 武田かおり
先日、京都・滋賀・大阪で世界水フォーラムは開催されました。
主に関西の多くの団体が水問題をテーマに活動を拡げていました。

私が知った中で、興味深かったこと、考えたこともなかったこと、など 沢山ありました。まだ勉強したてで、間違っている事もあるかも しれませんが、私の理解の範囲で、少しご紹介をしたいと思います。

【INDEX】
(1) 水の約70%は、農業に使われている
(2) 世界中の水の総量
(3) 地下水
(4) 雨水利用
(5) ダム
(6) トイレ
(7) 水の循環
(8) 流域単位
(9) 水道水とペットボトル
(10) 水の民営化・自由化の問題

(1)水の約70%は、農業に使われている

世界中から食料を輸入していると言う事は、世界中の水を輸入して いるのと同じ事ではないか、という指摘があります。
つまり、直接ペットボトルなどでの輸入以外に、農産物などの形で (もちろん、工業製品も水を使っています)、世界中の水を日本人が 使っている、という考え方です。

また、肉を食べるということは、水を使って作られた穀物などを飼料に しているので、野菜の約10倍の水を消費していることになるそうです。

水が豊かと言われる日本が、水の少ない国から食料を輸入する のは、どうなんでしょう・・・?まさに「目からうろこ」でした。


(2)世界中の水の総量

世界中の水の総量は地球ができてから変わっていないそうです。 その中で人間が使用できる淡水はわずか0.5%!
その貴重な水が、間違った灌漑農業や、汚染などで、どんどん使用 できなくなっているそうです。

(3)地下水

日本では川の水を主に使っていますが、ほとんどの国は地下水を利用 しているそうです。
そして、それは、再生可能なレベルを超えて使われています。
経済成長著しい中国でも、水不足は非常に深刻で、黄河もあと10〜20年 くらいでなくなるのでは?といわれているそうです。

また、カリフォルニア米が一時話題になりましたが、カリフォルニアも もともとは米作りには不向きな土地で、水が不足しているそうです。
(もちろん、地下水を使って農業しています)

最近、井戸からヒ素がでた、というニュースが日本でもありましたが、 水の少ない地域で井戸を掘るとよくヒ素がでてしまうそうです。
ヒ素は地球上どこにでもあって、長い間同じところに水がとどまっていると どうしても、ヒ素が水に溶けてしまうそうです。
日本は地下水の循環も早いので、ほとんどでないそうですが・・・・。

安価でヒ素を取ることのできる装置が既に開発されているので、東南アジア などで井戸からヒ素がでている地域にその装置をつける活動をしている 団体もあるそうです。


(4) 雨水利用

雨をみんなが溜めて洗車などに利用すると、もちろん節水にもなるけれど、 雨の時にみんなが自分の家で「貯めておく」というのは洪水対策にもなる。
大掛かりな装置でなくても、例えば、屋根に樋(とい)をつけて、ポリバケツに 貯めておく、庭の水やりに使う、これだけで立派な「雨水利用」だそうです。

実際、山などを切り崩した新興住宅地に数億円掛けて「雨水タンク」が 作られているところもあるそうです。それまでは、山が雨水タンクの 役割を果たしていたのですが・・・・。ショッキングでした。


(5) ダム

こんなに狭い日本で既に2〜3000ものダムがあるそうです。そして、それでもまだ、数百、という単位でダム計画があるそうです。
あの黒部ダムもあと10年くらいで土砂が溜まって、使い物にならない!そうです。「プロジェクトX」を見て感動していたのに・・・・・。

また「ダムが必要なところに作る」のではなく、ほとんどが 「ダムが作りやすいところに作られている」のだそうです。
なので「地図を見れば、どこにダムがあるか分かる」人がいるそうです。

また、黒部ダムもそうですが、ダムは切り立った地形に作られる事が多く 土砂が溜まりやすいのだそうです。でも、そのままきちんと溜まる土砂を 計算すると作れなくなってしまうので、作れるように土砂の帳尻を あわせて計算をするそうです。

なんでこんなに沢山のダムができてしまったのか。
どうしてなかなかダム計画が止まらないのか。
止めた後、どうすればいいのか。
(止まるまでの間、その地域には一切道路などの事業が行われないので その間を誰が埋めるのか?止まった後、国はその責任を県などに 押し付ける事も多いそうです)

ダム反対派の人たちとの交流を通して、いろいろ考えさせられました。


(6) トイレ

流した後、どうなっているのか。考えたことありませんでした。
これは、学習会に行こう!と思いつつ参加できず、残念!
トイレットペーパーを流すのではなく、紙だけで捨てるだけでも 環境に非常に優しいそうです。

(7) 水の循環

水は循環しています。
その循環のレベルは地球レベルから流域単位といろいろです。
ちなみに、中国で蒸発したものが日本の雨になっているそうです。
その他、大雑把に言うと水の不足している地域から蒸発して、水の 多い地域に降っているそうです。

地域レベルで言うと「この水は何で汚れているのか」 分かってから処理するのと、 汚れている水を全て一緒くたにしてから処理するのでは、労力も全然 違うそうです。
今の水政策では「出口できれいにする」という考え方だそうです。 そうではなく、「出たところでキレイにする」という考え方が大事なようです。


(8) 流域単位

メコン川など、一つの川がいくつかの国をまたがっている場合、上流の 国が大量に水を取ってしまったり、汚したまま流したり、と争いが 絶えないようです。
日本はもちろん国をまたがることはありませんが、県をまたがっている場合など、 「上流がきれいな水を下流に流すコストを誰が負担するのか?」 という視点が必要なようです。
普通に考えれば、上流で汚いままコンクリートの川を流れてきて、浄水場で なんとか飲める水に処理されるよりも、上流でキレイにしてから流したほうが コストも安くつくだろうし、気持ちいいと思うのですが・・・・・。

(9) 水道水とペットボトル

飲める水をお風呂に、洗濯にと使っている日本の珍しさ、逆に水道水を そのまま飲める程、質が高いのは世界中でほとんどないことだそうです。

逆に安全でおいしい気がするペットボトルの水は、ほとんど規制がない そうで、「本当にペットボトルの水は安全なのか?」疑う必要があるようです。
(もちろん、ほとんどの商品は安全でしょうが・・・・・・)

そして、ペットボトルの水は、水を汲んできてボトルに詰めるだけで売れる、 利益率200%の商品! それなのに、石油や牛乳よりも値段が高い!
最近では加工水といって、水道水をキレイに処理して、ミネラルなどを 入れただけのものが販売されているそうです。

どう考えてもおかしいと思うのは私だけでしょうか・・・・・・・?


(10) 水の民営化・自由化の問題

これは私が一番興味があった問題です。
最近なにかと「公営だと効率が悪いから民間にまかせよう!」という話が でていますよね?私も「そうだ!そうだ!」と思っていました。
ですが、例えば水道が民営化されたらどうでしょうか?

まず世界の水道が民営化された国では、料金アップ、水質悪化、水質などの 情報が非公開になる、などの事例がでているそうです。

また、莫大な投資が必要になるので、多国籍企業しか経営できず、 民間のメリットである競争原理が働きにくいようです。
電話や宅急便などのサービスであれば、消費者が選ぶ事ができますが 水道であれば、消費者は選べません。

また、企業は営利目的なので、儲けが出れば投資家に分配します。 が、損をすれば撤退する事もあります。

今言われている「官民の連携」というのは簡単に言うと 「利益は企業に、リスクは行政に」というものだそうです。

「公営が駄目だから民間企業に」と話が飛ぶのではなく、営利目的でない 「公営が運営」し、「住民側の意見が反映される」制度を作ればいいと思う のですが・・・・・・。


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