デポジット2周年記念・21世紀の環境を考える集い

岩國哲人氏講演会


 日本政府が自動車のフロンガス回収の義務づけを先延ばししている間に、南極上空のオゾンホールは過去最大規模に発達し、地球上の生物を重大な危機に追い込んでいます。また南極では、今年に入り氷がどんどん溶け出すような急激な気温上昇も起きています。地球環境を守ることは全人類の切迫した課題であり、日本だけがこれに後れをとることは許されないでしょう。
 八丈町はデポジット事業を軌道に乗せ、ゴミ問題解決へ向けて大きな一石を投じてきましたが、さらにこの成果を発展させ国レベルでの環境問題解決へとつなげて行かなくてはなりません。そこで今回、衆議院議員の岩國哲人氏を迎え、日本が取り組むべき環境対策の方向性をお話ししていただく機会を得ることができました。
 岩國氏は、出雲市長時代、「おかえりボトル」という名のデポジットを日本で初めて実施するなど、環境問題にも積極的に関わって来られました。世界的な視野で活躍を続け、地方自治のベテランとしても著名な方のお話を、できるだけ大勢の方にぜひ聴いていただきたいと思います。(チラシより)


岩國哲人(いわくにてつんど)氏 プロフィール
1936年大阪生まれ。出雲で育つ。東京大学法学部卒。日興証券等を経て、世界最大の投資銀行メリル・リンチ社に入社して活躍。在職中、郷里出雲市の人々の熱心な要請に応えて、出雲市長に転身。ユニークな新政策を次々に実現し、注目を浴びる。国の経済審議会委員などを歴任。1996年,2000年、衆議院議員当選。米国・バージニア大学経営大学院客員教授。中国(天津)南開大学客員教授。

ごみかんスタッフで空港にお出迎え

町長室を表敬訪問

集会がはじまり、小宮山ごみかん代表からあいさつ

岩國氏の話のうまさに笑い声が絶えませんでした

熱弁をふるう岩國氏

会場の後ろや横までぎっしり満員の盛況でした

この集会宛に石原東京都知事からメッセージが寄せられました。
都知事は環境庁長官を歴任しており、環境問題には関心が深く、東京都知事としてディーゼル車の排ガス規制などの施策を打ち出しているほか、環境問題解決に向けたアジアの主要都市との連携を進めています。デポジットの推進については、都知事選の公約にも掲げ、去る7月には八丈町デポジットを評価する発言が毎日新聞にも掲載されました。そして他の大都市の首長に呼びかけて日本全体に広げたいとの意向を笹本八丈町長に表明しています。

「21世紀の環境を考える集い」メッセージ

八丈町デポジット事業2周年を迎えて

 八丈町がゴミゼロ社会を目指してデポジット事業を開始してから2年が経とうとしています。この間、「八丈島のゴミと環境を考える会」や「八丈町デポジットを進める事業者の階」など、たくさんのボランティアの人たちの努力と販売店のご協力などにより、空容器の回収率が役80パーセントに達するなど大きな成果を上げられたことに心から敬意を表します。

 来るべき21世紀は環境の世紀といわれています。

 東京都は、デポジット制度は事業者自らが空容器を回収し、ゴミの減量を推進する有効な手法の一つであると考え、八丈町デポジット事業を発足当初から支援しています。環境への負荷をできるだけ減らし、貴重な資源を有効に生かし続ける循環型社会を実現するためには、限られた地域だけではなく、日本全体で取り組むことが必要です。このため、東京都は国に対して「廃棄物、リサイクル対策の拡充」としてデポジット制度を全国的に導入するよう提案・要求しています。

 これからも、八丈町の皆さんには、デポジット事業を着実に推進し定着させていただきたいと思います。そして、その取り組みの成果を日本全国に発信し続けていくことを大いに期待しています。

 平成12年10月5日

                               東京都知事
                                  石原 慎太郎


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