ごみかんニュースNo.5
![]()
|
八丈町デポジット メーカーを動かす |
|
八丈町でデポジットが始まって1年、住民の支持を受けてすでに累積で74%の回収率を記録し、クリーンアイランド実現に大きく貢献しています。そうしたなかで、当初は町の協力要請にも冷淡だった飲料メーカーが、ここへきて次々と積極的な対応を示し始めました。ゴミの発生抑制のためには、メーカー自身が回収責任を果たす仕組みを作らなくてはなりません。飲料メーカーにそれを求めていくことは、八丈町デポジットがめざしてきた重要な課題です。それがいま、早くも一定の成果を上げようとしているのです。
まず八丈高校の校内で10月中にも始まろうとしているデポジットのために、複数の飲料メーカーが共同で自動回収機を提供したいと町に申し出ました。提供を申し出たのはアサヒ飲料、大塚製薬、コカコーラ、明治乳販の各社です。本紙前号で紹介したように、八丈高校生徒会がデポジットの校内導入を決議し、環境問題と積極的に取り組んでいることが、飲料メーカーを突き動かしたのです。 島外に広がる八丈型デポジット さらにコカコーラ社は、この11月10、11両日に開かれる江戸川区主催の「飲食産業展」で、同社が販売する飲料缶に八丈町のデポシールを貼付してデポジットを実施します。この会場では八丈島と同様にラッキーデポジットの実施も計画しています。八丈町は同社の要請を受けて、すでに6000枚のシールを渡しました。 ところで八丈町デポジットの取扱量は、1年1ヶ月の総販売量140万本、回収量105万本を記録し、回収率は累計で74%に達しました。販売してから回収するまでの時間差を考慮すればこの数値はさらに高まり、実質80%を超えるものと推定されます(グラフ参照)。参加店も9月末で87店にのぼり、開始当初よりも22店増加しました。「空き缶の散乱が少なくなった」「道路や海がきれいでポイ捨てなどできない」などの声が住民や観光客から聞かれます。そして住民の関心はデポジット対象でない製品にまで広がり、すべてのゴミを減らし、リサイクルを進めようという機運が住民の間に広がっています。この1年、新聞やテレビで八丈町デポジットの動向は全国にくわしく伝えられ、大きな反響を呼んできました。その結果、ついに飲料メーカーをも動かせるまでになったのです。今後はメーカーの協力によって自動回収機の設置も促進されることになるでしょう。
|