ごみかんニュースNo.4

 行政と住民の

 パートナーシップを築く


 5月のビーチクリーンアップの時に、「ゴミは甦る」というビデオの上映会をしました。このビデオは沼津市と我孫子市、臼田町の3つの自治体でいかにゴミをリサイクルしているかという記録ビデオです。
 この中では生ゴミの堆肥化プラントや、ガラス瓶を色別に分けて回収する車、スーパーのレシートの紙まで分別する方式、またリサイクルして資源化するゴミを「ゴミ」と呼ばずに「資源」と呼んで回収する発想など、八丈でも参考になることがいっぱいでてきました。しかし一番印象的だったのは役場の人たちの誇らしそうで輝いている顔でした。
 特に沼津市では「沼津方式」と呼ばれるゴミリサイクルが全国的に有名ですが、これは役場の清掃担当の職員がまずゴミの組成調査をし、その結果を8mmに撮影して市民にリサイクルの必要性を訴えてまわり、市民もその熱意に打たれて協力するようになったという話で、職員自身で考え出したというリサイクルシステムなのです。
 ひるがえって八丈町役場では、デポジットなどゴミ担当の職員がいまだに実質2名しかいないため数多くの業務に追われており、十分な体制にはほど遠い状況です。デポジットやゴミ問題対策はクリーンアイランド八丈をつくる大きな柱なのですから、まずそれを実行するための人材を揃えることが緊急に必要だと思います。

 ところで町役場と支庁は建設廃材のリサイクルについて、双方の関係課長がメンバーのPT(プロジェクトチーム)を設置することになったそうです。これが縦割りになりがちな行政機構を改善して、実行力のある政策をつくりだすための第一歩になってほしいものです。そして今後は建設業者や民間団体も含めた形で実施計画を策定していきたいとのことですが、その発想をさらに広げて町づくりに生かすための提案をしたいと思います。

 町には様々な審議会や協議会など、住民の意見を吸い上げるための機関がありますが、ほとんど開催されなかったり、また金太郎飴と称されるようにどの機関も同じような顔ぶれで、実行力のある機関として活用されていない現状です。そこで、今ある機関を全面的に改変するのは難しいかもしれませんが、例えば総合開発審議会の中に、関心と意欲のある住民が自由に参加・発言できるような専門部会をつくり、具体的な問題を検討していってはどうでしょうか。その結果を総開審で最終的に計って町に意見を提出し、八丈の環境問題から産業、観光など総合的な町づくりの計画を進めるのです。
 島が好きだからというわけでなく、ただ仕事としてやるだけの島外のコンサルタントに莫大な料金を払って、どこの自治体とも似たり寄ったりの机上の計画をつくるのは終わりにしましょう。八丈町民には自分たちの島の将来を考えるための十分な知恵があると思うのです。  

ごみかんニュースNo.4