ストーンヘンジ
ロンドンの南西約120`ソールズベリー平原に巨石群=ストーンヘンジ
中央にトリリトン(2本の立石の上部に水平に天井石を乗せた石組=三石塔)が馬蹄型に並びその外周をブルーストーン・サークル、 サーセン・サークル、Z穴、Y穴、オーブレー穴、周溝などが同心円状に取り巻く巨石記念物は、BC2800年頃から約1000年をかけ3期に分け工事。
中央部にある5組のトリリトン(馬蹄型の周りの列石)の間から見える方角は全て太陽、月の運行を示している
周溝=直径109m、短径98mの楕円形、壕を堀った際の排土は両側に積み上げて堤を成す。
ヒールストーン(踵石)とアベニュー(参道)=堤の北東部に幅約10mの開口部、そこから25m離れた
ヒールストーンまでアベニューが延びている。ヒールストーンの高さは約6m、推定量35t。
オーブレー穴=堤の内周に沿って掘られた穴で、全部で56個。 その円周上の4ヶ所(うち 2ヶ所はマウンド上) にはステーションストーン(標石)。
Y穴=直径約52mの円周上に深さ1mの穴が30個並ぶ。
Z穴=直径約38mの円周上にY穴に対応する形で同じく30個並ぶ。
サーセン・サークル=直径約29mの環状列石。平均重量30tの立石30個がほぼ等間隔に並ぶ。
この環状列石の上部には、ホゾとホゾ穴で固定された天井石。
ブルーストーン・サークル=サーセン・サークルとトリリトンの間に配された環状列石。
トリリトン=5組のトリリトンが馬蹄形をなし配されており開口部はヒールストーンの方を向いている。立石と天井石はホゾとホゾ穴で固定、ストーンヘンジ中最大の構築物で、石の最大重量は50t、最大長9.5m、トリリトンの最大高7.3m、トリリトンの内側にブルーストーンが馬蹄形に配列されている。
◇ストーンヘンジの謎・・
ブルーストーンの産地=直線距離で200kmのウェールズ゙のベンブロクシャーに限られる。
サーセン石も現地調達は出来ない。最も近い所でマールボロまで30`。
総重量3000tの石材の運搬方法の謎
建築目的の謎 夏至の日ストーンヘンジの中心とヒールストーンを結ぶ直線軸が日の出の方向が一致。 特定の巨石や穴を結ぶ直線によって、冬至、秋分の日、春分の日の太陽の出没方向、夏至・冬至の月の出没方向が分かるばかりか、日食や月食の時期も高い精度で予測可能。驚くべき天文学、幾何学、工学知識の集積物。