ぶらり北海道へ!

28th Jun.~7th Jul. 2004 

 


HAMの友を訪ねて北海道を満喫

フェリーと自ら運転する車の旅です。

最近私の周りで車で北海道へ行くのが流行ってるらしい。私も負けじと出掛けてみました。

相棒はJA1BYRさんです。
何回も行ったことのある北海道ですが東京から車で行くのは初めてです。
帯広で毎年キャンプ生活をしているJA1HCFさんを訪ねてみよう。
彼のキャンプ生活は尋常ではない。毎年5月から10月までの半年間、手製キャンピングカーで暮らしているのです。

大洗港からフェリーで苫小牧へ約20時間、旅の始まりです。
最近のフェリーは随分綺麗でしゃれた展望風呂やサウナもあります。 朝になってデッキへ出てみると船は何も見えないキリの中をひたすら走っています。 二つのレーダアンテナが頼もしげに廻っている。あのアンテナにすべてを託し進んでいるわけです。 チョットだけ顔を出した太陽もすぐに消え、キリに覆われた苫小牧港にどうやらたどり着きました。

そのままホテルへ。今日のホテルだけは予約しておいたのでカーナビ頼りに見知らぬ町を彷徨うことなく到着。
食事代わりに一杯やろうと町に出る。怪しげなネオン輝く街角にチョットだけ趣の違う店が。 通り過ぎたのだが気になる。戻って暖簾をくぐるといい雰囲気。女将さんの歳が我々と同い年!
どうやって女性の年を聞き出したかは想像にお任せします。
その店・味源で暫し酒を酌み交わし珍しいハスカップ酒を土産に頂いてきた。なかなか雰囲気の良い女将さんでした。

後ろ髪引かれる思いを断ち切り明日の出発にそなえる。
私が私が初めて行く襟裳岬へ。
高速道路も平行に走っていますがその必要は有りません。信号が少ないので一般道でも快適です。
雄大な北海道の景色に吸い込まれて牧場に立ち寄ったり港町で造船所をみたり、この先全く未定のぶらり旅です。
2日の夜の歓迎パーティー?間に合うように帯広の河原に行けばよいのです。

襟裳岬は強風とキリの中何も見えません。霧笛が体中を震わせています。 何もないと歌っていた森進一を思い出しました。仕方がないので町に出て宿の手配をします。 夕方の町には人影もなくここぞと決めた宿、当然と云えば当然のこと夕食の用意は出来ない!
誰もいない町を彷徨い一件の居酒屋・訛りのある声が通りまで聞こえる。土地の人が行く店なら間違いなかろう。
地元の魚がいろいろある。今夜も当りです。この店選びは旅慣れたJA1BYRさんのカン!の良さのお陰です。
その居酒屋・まるとよはもう一つの姿が魚屋でありました。良い魚があるわけだ。
後で聞いた話ですが、宿の主によれば
宿の魚もそこで調達していると。
ツブ貝の肝がうまかった。八角の刺身もうまかった。
主はうまい魚をもっと売りたい。それにはインターネットを使ってみたい。しかし彼には時間が足りない。
近ければホームページくらい作ってあげても良いんだが。やる気満々のいい男だ!

朝、目が覚めたら快晴。もう一度岬へ行って襟裳に別れを告げる。
黄金道路と呼ばれる336号線を北上する。たびたび崩落事故を繰り返す金喰い道路でこの異名があるらしい。 今回も復旧工事でたびたび交互通行を余儀なくされました。JA1HCFさんのいる帯広を通過し富良野へ行く。明日は美瑛、朝日岳まで足を伸ばそうか?

富良野はラベンダが満開です。道路までラベンダ色に見える気がします。
ホテルの庭にサクランボが・チョット味見してきました。これはナイショ!です。
美瑛の山は誰をも写真家に、画家に、芸術家にしてくれます。私も負けじとにわかカメラマンに変身しました。


北海道の北海道らしさを惜しげもなく分かち与えてくれます。


つかぬまの芸術家気取りを楽しませて貰いました。


ja1hcf局ご自慢の磁界ループを付けた手作りキャンピングカーです。


フェリーのロビーで!


旅先での出会い!
苫小牧・味源の女将さん。


どこまで続くのか直線道路。
両側は桜の並木。


時間が止ったような、浦河漁港


ホテル庭先の真っ赤なサクランボが
名残惜しそうに呼んでいます!


 



いよいよ美瑛に別れを告げ噴煙を上げる十勝岳を横目に帯広へ向かいます。
地元HAMの肝いりで歓迎パーティーをしてくれる。

私にとって初体験のグランド(地上)ホテル宿泊の予定も有ります。
帯広の河川敷の住み心地が気になります。JA8CVF、JG8KEF、JH8DEH、JJ8TRD、JK8BRD、JK8STA、JL8BYE、JR8PUN、JR8SSM、JA1HCF、とアイボール出来ました。

 

もうすぐ皆さんのお待ちになる帯広です。
河原に降りるのはどこから行けばよいのでしょうか?

其処はHAM仲間、ちゃんと連絡用周波数の打ち合わせがあります。 町に近づいて程なく無線の呼び出しがありました。国道から曲がるところでお出迎え頂けるようです。うまく合流して河原へ降りてビックリ。
既に皆さんお集まりです。


花咲ガニとイワ牡蛎をおなかが苦しくなるほど頂き宴に酔いしれました。
蟹を食べ始めると皆さん静かになります。

 



そしてもうひとり同じサフィックスのJA8CVFさんにお会いできました。

帯広の皆さんのご配慮でホントに楽しいひとときでした。ローカル局とはいえ東京では考えられない遠路からお集まり頂いたようです。
宴も終わり手際よく撤収されグランドホテルの準備です。
せっかく用意されたテントでしたがそれはJA1BYRに譲り私は専用モーテルに寝ました。こう云うときワゴン車は便利です。

鳥のさえずりに目が覚め改めて野営地をみるとかなりの広さに綺麗に草が刈られJA1HCFの努力が判ります。 ゴミは全く無く綺麗に使っていることが苦情もなく長期間キャンプが出来ることなのでしょう。

今日はこれから市内の温泉(驚きの\360)に行って、 北海道一の広さを誇るナイタイ牧場をみて河原の露天風呂に行きます。


川の中の露天風呂でくつろぐ
JG8KEFさん、JK8GDJさん。



地名は聞きましたがなかなか憶えられません。
温泉はそちらこちらに沸きだし石を並べた全く自然の露天風呂です。数十mの違いで全く泉質も違ってくるのが不思議です。 今日はこの山に泊まります。例によってJA1BYRはグランドホテル、私はモーテルです。

河川敷とは云ってもグランドシートが張られ、テーブルも用意されて大変な仕掛けです。

両手に花!咲ガニ

こんなに食べられるのかなあ

ご自由にどうぞ!

宴は最高潮

ja1byrとja1hcf

帯広の皆さんはミニFM局FM・WINGの
クラブ局JR8YBDのメンバーです。

FM・WINGのマスコットキャラクタ

出会いは別れの始まりです。
楽しい時間はあっ!と云う間に過ぎ
室蘭から青森へ渡ります。

 


地球岬で北海道に別れを告げ
再びフェリーで青森へ。

 

青森へ渡れば夜行フェリーの汗を流すため酸ヶ湯温泉へ。

いつも大人気の温泉ですが早朝のためゆったり出来ました。実は混雑のためいつも素通りでした。

それならと悪のりしてすぐ隣の蔦温泉へこちらは貸し切り状態。泉質が全く違い透明の気持ちの良い温泉です。

温泉で汗を流し発荷峠へ。見納めの十和田湖です。

小坂鉱山で栄えた秋田県の小坂の町へ。
大正時代の往時をしのぶモダンな小坂鉱山本社の建物です。

山高帽の紳士も感慨深げに
       ”あれが小坂の建物だ!”

小坂の町はなにやらのぼりが沢山。

大通りものぼりがいっぱいです。
芝居小屋”広楽館”では歌舞伎を上演中でした。

復元された”広楽館”定期的に芝居が掛かっているようです。

内部は昔のイメージです。

一戸のJA7LGUさんの所にも立ち寄りました。町おこしについて熱く語っていました。

JA7LGUさんがボランティアで解説員をやっている御所野遺跡を見学。一戸には大桂化木や温泉など町おこしの資源はたっぷりあります。
彼の活躍を期待します。
山の中と思いがちですが海は近いのです。新鮮な魚介類も、山の幸も豊かな一戸へ訪ねてみてはいかがでしょう!

急に思い立って久しく行ってない日光に一泊して行くことにしました。車で行くとほとんど見ることのない日光駅・この駅舎も風格有る建物です。

 

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