10年掛けて、世界の四名瀑を制覇!

14th~24th Sep. 2007 

 


普通は世界の三名瀑と云います。
北米のナイアガラフォールズ(1997-9制覇)、南米のイグアスフォールズ(1999-5制覇)、
アフリカのヴィクトリアフォールズ(2001-10制覇)ですが、私はどうしてももう一つくわえたいと思うのです。
そして南米のエンジェルフォールズ(2007-9制覇)を加えてついにこの四名瀑を制覇することが出来ました。

 

【北米・ナイアガラフォールズ】 1997年9月

ホテルの窓?から眺めたナイアガラの滝 滝上に雲が見えないことは非常に珍しい!

最初に行ったのはナイアガラです。これが最初となったのは特に意味はありませんが「有名なあの滝を見たい」単純な動機です。
ナイアガラの後カナダのクエベックをまわりました。古風で素敵な町です。
そしてその時はまだすべての滝を制覇するなんてコトは考えていませんでした。

五大湖・アメリカとカナダにまたがるないあがらの滝はまるで町の中の公園のような感じです。 滝の周りは車が行き交い、観光客がひしめきそれはそれは賑やかな所です。
川(湖)が滝となって落ちるその直ぐそばまで行くことが出来ます。手を伸ばせば届きそうです。 そしてそこから一気に落ちていきます。
これを見た時、落差では二倍ほど有る日光華厳滝(落差97m)が惨めに思えました。
エレベータで降りた展望台から見るだけの華厳滝に比べナイアガラの見た目の大きさは高さも大きく見えます。 実際には華厳滝の半分程度です。
それに比べ町を歩きながら見られるスケールの大きさは世界一といえます。

さらに数百人も乗れる観光船で滝壺の直ぐ前までいけます。 滝壺に近づくと風が吹き荒れ水しぶきが舞い散りずぶぬれになります。
さらにユニークなのは滝の裏側に入ることが出来ます。眼前に迫る水に吸い込まれそうになります。

町に戻り遠景を楽しむことも出来ます。滝上にはいつも滝の水しぶきから作られる雲が見られます。 大きな滝上には必ず雲があることを認識しました。

今ここから滝の裏側へ入ります。カッパを着てずぶぬれになって息苦しくなるほどの水しぶきが迫ってきます。価値有りの体験です。

この滝を見てしまうと日本で一二を争う華厳滝が惨めに見えるのです。
残念ながらこの滝浦の写真はほとんどありません。カメラが水に濡れ撮影できないのです。
そしてこの写真は銀塩カメラによる撮影です。まだデジカメを持っていませんでした。 プリントした写真をスキャナでコピーしたモノです。
しかしこれがキッカケとなりデジカメを買ってイグアスの滝を見に行くことになります。

引用:
 フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

ナイアガラの滝ナイアガラ瀑布、英語:Niagara Falls)はエリー湖オンタリオ湖の間にあるナイアガラ断層によって出来た滝であり、アメリカカナダの国境沿いを流れるナイアガラ川に位置する。
ナイアガラの滝は以下、3つのからなる。
・ カナダ滝(落差57m、幅670m、滝壺の深さ56m)
・ アメリカ滝(落差21mから34m、幅260m)
・ ブライダルベール滝(落差55m、幅15m)

【南米・イグアスフォールズ】 1999年5月

イグアス滝全体を観るには地上からでは無理があります。
チョット贅沢してヘリコプタからの眺望は充分その価値があります。

2年後の1999年5月南米のイグアスの滝を見ることが出来ました。
この年の春オリンパスが始めて130万画素のデジカメを発売しました。 各社からポチポチ売り出され気になるデジカメついに買ってしまったのです。
買ったら何か撮さなくてはなりません。
ブラジルサンパウロからイグアス、ペルーに抜けインカの国マチュピチュも尋ねました。マチュピチュの話しは別の機会に譲りましょう。
イグアス滝はナイアガラとは趣を異にしてジャングルの中に忽然と現れます。 滝の前には立派なホテルがありそこはまるで展望台のような感じです。 残念ながらそのホテルには泊ることが出来ませんでしたがちゃっかり庭を散歩し景色を楽しませて貰いました。
しかしイグアス滝本来の凄さは川に降りないと判りません。

遊歩道を歩けばご覧の通りずぶぬれです。

滝を歩いて堪能できる遊歩道。カッパの用意をお忘れ無く!

イグアスの特徴でもあります。大滝の周りはいつも雲があり気まぐれな雨が降ります。

ホテルの庭からの眺め
壮絶さの中に気品が現れる不思議な光景です。

引用: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

南米大陸のアルゼンチン、ブラジルの二国にまたがる、イグアス川の下流にある。 この滝を含むブラジルのイグアス国立公園とアルゼンチンのイグアス国立公園は、ともにユネスコ世界遺産に登録されている。最大落差80メートル以上。「悪魔の喉笛」(Garganta del Diablo)が有名な観光名所である。歩いても船でもヘリコプターでも観光できる。イグアス(Iguazu)とは先住民の言葉で大いなる水(Y Guazú)という意味。

「悪魔の喉笛」(Garganta del Diablo)この流れは壮絶です。
この直ぐ下までゴムボートで行くことが出来ます。もちろんずぶぬれは覚悟してください。
ボートは波に揺られドンドン水が入ってきます。頭の上からもシャワーが襲いかかります。
壮絶さを味わうにはこれに限ります。カメラの水濡れには覚悟が必要です。
防水ケースなどが有れば最高です!

【アフリカ・ヴィクトリアフォールズ】 2001年10月

ヘリコプターからの写真・ヴィクトリアフォールズは国境に近い川沿いに並んでいます。
雨期には中央の島を残し繋がった滝になるようです。*滝見は雨期に行かないと期待はずれになります。
右下の国境事務所をジンバブエからザンビアへ超えて
ザンベジ川の橋を渡り山の向こう側からやっと観ることが出来ます。

私がこの地を訪れた時あまり水量が多くありませんでした。 長く連なる滝が所々切れて豪快さに欠けます。
途中のザンベジ川の橋にはバンジージャンプをする場所があります。
西洋人のお兄さんが「後で写真送ってあげるよ」と声を掛ける間も無く飛び込んでいきました。
安いデジカメでもこう云うタイミングを逃さずシャッタが切れるようになってきました。(pentax optio330)

引用: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

ヴィクトリア滝(Victoria Falls)は、ジンバブエ共和国ザンビアの国境にある
ザンベジ川の中流にあり、最大幅が1,700m、最も深い滝壷は落差が108mある。

世界三大瀑布
の1つ(他の2つはナイアガラ滝イグアス滝)。

夕方のチョベ国立公園の川を渡るゾウの夫婦・家路を急いでいるのだろうか。結構気に入ってる写真です。

【南米・エンジェルフォールズ】 2007年9月

 *エンジェルフォールは一つの独立滝です。 しかしこの地域には無数の同じような滝が沢山あります。敢えて「エンジェルフォールたち」と呼ばせて頂きました。

セスナ機からの写真・エンジェルフォールへは陸路がありません。
空から観るか、ボートを乗り継ぎ1時間半の山道を登り詰めやっと観ることが出来ます。
噂どおり落ちた水は途中で霧のように舞、その流れがとぎれてるように見えます。
下の写真は水量が多いので繋がって見えます。

エンジェルフォールは南米ベネズエラ(VENEZUELA)ブラジル(BRASIL)国境に近いギアナ(GUYANA)高地のカナイマ国立公園にあります。ところがこの国立公園の入り口・カナイマには陸路がありません。
私たちはセスナ機を乗り継いでカナイマに向かいました。

カナイマからは丸木船に船外機を付けたボートで川を上ります。 船はしぶきを上げ激流をずぶぬれになりながら進みます。5時頃出発し途中で朝食のため休憩再び水しぶきを上げ10時頃浅瀬に上陸。
ジャングルの中の道無き道を1時間半やっとたどり着いた展望台。
写真を撮って降りる頃には雲がかかり始めました。
遅く到着した人はお気の毒にも滝は大分隠れていたようです。

山から下りて待っていたのが頃合いに焼けた鳥の丸焼き。こう云うのが本当にうまい!
丸焼きを堪能してる間にも雨雲は確実に近づいているようです。
出発!せかすガイドの声も間に合わず、ポツポツの雨がバケツをひっくり返したように降り始めます。

土砂降りの雨なんぞ全く気にせず船はビュンビュン飛ばして帰路を急ぎます。
そうです雨のため水量が急激に増えていることを気にしてる様子です。
朝休憩した所から見えたテプイからはビックリするほど沢山の滝が現れ激しく水を吹き出しています。
テプイと呼ばれるテーブルマウンテンには保水力が無く降った雨は直ぐに滝となって落ちるようです。

翌日見納めのエンジェルフォールもう一度セスナから観ました。もう滝の水量は減っています。
景観も随分違うものだと驚きながら確実に観られた巡り合わせの良さを歓び、旅が終わりに近づいてることを思い出しました。

何回と無く乗ったセスナ、その中でもこれは良い方。
ゲージがまともに動かないのが当たり前。パイロットは自前の携帯GPSをセットして飛んでました。
同じような山が連なるこの地域GPSがなければ飛べないかも知れません。
エンジェルフォールを見つけたエンジェル氏は金鉱を探して道に迷ってこの山に不時着したと云われてます。

引用: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

エンジェルフォールは落差978メートル(3,212フィート、岩にぶつかることなく直下する距離は807メートル)を誇る世界最大の滝である。

この写真を撮るために朝5時にカナイマの村をボートで出発山の麓の浅瀬に上陸、
険しい山道を1時間半(実際はもう少し掛かりました)。地元のガイドはドンドン登っていきます。
やっと到着した手前の山に2〜3人が乗れる突出した岩場によじ登りやっと撮した写真ですが
下から仰ぎ見るロケーションです。チョットイメージが違ってしまいます。
この登山道にはここしか滝を観られる場所はありません。
山を下りボートで村まで、途中土砂降りの雨に見舞われました。
そして私たちにプレゼントしてくれたテプイ(TEPUY・テーブルマウンテン)から落ちる沢山の滝。
降った雨が直ぐに滝となって落ちる行きには見られなかった光景です。丸一日かかる行程です。

帰りの船から観た無数の滝。行きには二つ三つ流れていただけでした。
大小合わせて20以上の滝が見えます。
実はこのような景色はいくつかありそのたびにエンジェルフォールと見間違えたモノです。

 

世界三名瀑にひとつ足して世界四名瀑を観ることが出来ました。 いずれも特徴が有り充分見応えがあります。
だだこのような滝は足場の悪い所が多く行くのもかなり大変です。

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