つぶやき エフさん!


自動車が走る
【自動車に対する私の想い! いよいよ走り出した自動的に走る車】

【ja1cvf  0308】

自動車なんて町中をうるさいくらい走り回っているじゃないか!

でもチョット考えてください。あなたの町で走ってる車はちゃんと運転する人がいて上手にコントロールされて走っているのです。 決して自動的に走っているわけではありません。馬車が馬の代わりにエンジンを付けて走ってるだけのことです。 いや!馬車は御者が居眠りしたりしてもちゃんと家まで走ってくると云う話を聞きます。それに比べ自動車は・・・遅れてますね!

中学生になってオート3輪やオートバイを初めて運転しました。(参照:ja1cvfとその出会い-3

小柄な私にとってエンジンを始動するためにキックペダルを踏むことは大変な作業で逆にハネ上げられることも度々です。
高級車にはスタータモータがあってSWを入れればエンジンを始動できるという話を聞き車はそうでなけれななら無い!と変に感心していました。 クラッチの操作はこれまた大変なことです。せっかく始動したエンジンがチョットのタイミング・ミスで止まってしまいます。 そしてまた汗をかきながらキックを踏み続けました。
いろいろ話を聞くうちにアメリカにはオートマ車(オートマティックトランスミッション車・どう云うわけだかこのように略す人が多い) と云うのがあってクラッチの操作はいらないと云うのであります。このような車のことをノークラなんて云う人もいたように記憶しています。

晴れて運転免許を取って車に乗れるようになったのはそれからずいぶん時間の経過があります。
夢に見たオートマティック車もクラッチ操作が必要ないだけでエンジンの小さな日本の車ではあまり快適ではありませんでした。 巨大なエンジンを積んだアメリカのフルサイズカーはパワーに物言わせガソリンをまき散らすように走っていた感じです。

私の車に対する感覚は中途半端な商品で”自動車”とは呼べないモノだと云うのが頭のどこかにありました。

私にとってはモービルハム創刊号?に
”間欠ワイパ”の制作記事を書いたのが自動化第1号です。 当時ワイパに定位置停止装置が付いてSWを切ると邪魔にならない位置で止まる装置が標準的になりました。 それに電子回路を組み込んで雨量に応じて間欠的に動くようにしたモノです。
その次は
”オートライト”装置です。
これがあると、夕方暗くなったり、トンネルやアンダーパスを通るときに自動的にライトを点灯させることが出来ます。 明るさセンサを使って暗くなったら点ければ良いのですがこれが以外に難しかったのです。トンネルの照明や立体交差の橋桁などで誤動作をするのです。
夕方の明るさ(自然光)と照明や物陰の明るさ(人工光)の区別と時定数の選定に多くの時間を費やしました。
もちろんこれらの装置は特別なモノですから知らない人が普通に操作したときは普通の動作をしなければなりません。 その辺の回路の工夫はとても楽しいモノでした。(自分の車を持てる時代では有りませんでした。)
これらの装置が標準的に取り付けられるようになったのはつい最近のことでテレビのコマーシャルで放送している車もあるくらいです。

これらの装置は自動化と云っても運転操作とは関係ない補助設備の操作です。
それでも電気に弱い(電気が嫌いな)昔のの自動車メーカは電子機器の搭載には及び腰でした。
当時は車の故障のうちかなりの部分が電気系統の故障で修理屋さんもいやがる始末でした。 その後公害問題が発生して社会的規制を乗り切るために電子機器の投入を余儀なくされたにもかかわらず機械屋さんの車が電気屋さんの車に変化し始めるには多くの時間が必要でした。 それと同時に改良の楽しみは無くなり次第に素人が手を出せない自動車になり始めました。

もう一つ”モービルハム誌”の夢物語として”夢のモービルハム”と云う正月特集記事がありました。 複数の筆者が言いたい放題好き勝手なそれこそ夢の話を書き綴ったのです。
私の夢物語は”カッパ電池””バタフライビームアンテナ””自動誘導走行”の三本立てだったと記憶しています。
”カッパ電池”というのはガソリンでなく水で走る電気自動車であります。 文字遊びのようなモノで燃料電池と廃熱利用を考えたコジェネレーションと云うにはあまりにもお粗末なものです。
”バタフライビームアンテナ”も然り!こじつければ磁界ループアンテナあるいはコニカルプレーンに近いかなあ!と云う程度のモノ。理論的な裏づけは何一つありませんでした。
”自動誘導走行”これは自動車の真髄であります。 夢物語の中でも一番おもしろく書かれていますがこれらが現実のモノに成りつつあるとは・・・実はおどろきなのであります。

私は自動誘導走行には膨大な費用が掛かる地上システムの支援で誘導されることを考えていましたがそんな巨大なシステムでなく 全く別の考えで簡単にやってのけた自動車が現れたのです。強いて云えば道路の白線のみが地上システムといえるでしょう。 各社多少の違いは有りますが車載装置のみで自動誘導走行をしています。
その自動誘導走行が出来るアコードワゴンHIDS車に乗ってみました。

車と私の最初の出逢いは手作りの木製トラックのおもちゃでした。
大きさも十分で腰掛けて乗ることが出来ました。
そのころ町では滅多に車を見かけることはありません。
近くの甲州街道まで車を見に行くのが楽しみでした。
甲州街道には時々トラックや米軍のジープなどが走って新時代幕開けのときでした。

本当の自動車に近づいた”HIDS車”
(フロントグリルやウインドシールドの上部にセンサーが組み込まれています)

  30年ほど昔に夢見た自動誘導装置搭載車のホンダのアコードワゴン・HIDSに乗る機会に恵まれました。

HIDSとはホンダ インテリジェント ドライバ サポート システムと云われるものです。 発売されて既に半年ほど経っていますからご存じの方も多いと思います。
多くの車にに搭載されているクルーズコントロールに似て非なるモノといえます。
当然のことですがワイパーやヘッドライトの操作も自動化されています。 この車は車間距離、車速、車線、異常接近などを検知してして走行を制御し運転者の操作が遅れれば制御・警報を出すモノです。 (完全自動運転ではありません)

実際に高速道路で走ってみますと車自体が車線をキープしてハンドル操作をしているのを感じられます。 さらに前の車との間隔をしっかり維持して走行します。
カーブが近づきハンドルを少し修正しようかなと思う瞬間もう既に車は修正動作に入っています。
万一前方割り込み車両などで異常接近をするとブレーキを掛け警報を発します。
前方がクリヤになれば加速し定常走行に戻ります。

この装置をさらに進化させたものがホンダ・インスパイアに搭載されていると云われています。
もちろん自動運転だからと云って運転手がハンドルを放しても良いわけではありませんしまだまだ怪しげな挙動がないとは言えません。定期的ソフトの交換などのフォローが欲しいところです。

新幹線が運転手の居眠り運転で自動停止したのは記憶に新しいことですが、 自動車の場合周りの車や道路状況から単純に自動停止させることは大きな問題があり電車のようには行かないようです。
自動運転も各社多少の違いはありますが、えっつ!と思うような地上システムを必要としない簡単なシステムです。 もちろん非誘導車が間にいても誘導できるのですから素晴らしいと云わざるを得ません。車庫入れを誘導する車も現れました。

誘導はカメラやレーダで車線や周りの状況を監視しているのです。 もちろん、まだ完全とは言い難い部分もあり怪しげな挙動がないとは言えません。 状況判断に対するソフトの研究とそのほかの自動化システムの組み合わせででドンドン進化して行くでしょう。
このような車は今年になって各社いろいろな方式で開発しています。数年後にはほとんどの車がこのようなシステムを搭載するようになるかも知れません。

話しは少し外れますが”デットマン装置”と云うのがあります。これは運転手に異常があったときそれを感知して安全側にコントロールするモノですが未だに不完全なモノしか有りません。
運転手の居眠り、酩酊、急病、突然死など本人の意識で防げるモノ、防げないモノがありますが、重大事故の頻度を考えると開発のスピードアップをしなければならないと思います。

 いよいよ私の夢物語に現れた車に乗ってドライブできる日が来たのです。 
それではこの車でチョットドライブに行ってきます!

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