階段下のスリッパ立て
狭い玄関を広く使う工夫です。

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既製品のスリッパ立てが狭い玄関をますます狭くしていました。

階段下の空間と壁の厚みを利用しました。

壁の中にすっきり埋め込まれたスリッパ立てです。 ついでに靴べら掛けや収納の抽斗も付けました。

狭い玄関に何処にでも有る既製品の スリッパ立てを使っていましたが結構邪魔になります。
倒れないように足があるから奥行きが必要なのです。必要な奥行きは10センチもあれば充分! 木造家屋の壁の厚さは10センチくらい有るのでその中に納まるはず。

そんな考えから始まった壁くりぬき作戦です。
“そんなとこくり抜いて大丈夫なの”と家内の心配をよそに建築図面を確認しながら壁をはぎ取りました。
壁で見えないながらも柱や間柱を避けてくり抜くにはけっこう勇気がいります。
少し小さめに切り抜いて柱位置を確認 し作業のしやすさや大きさを考え寸法出しをします。
間柱は切り取っても構造には影響有りませんが その部分の壁強度に影響しますので今回は手を付けず450X900のスペースを生み出すことに成功しました。 
階段下は想像以上に広く、スリッパ立てだけでなく小物を収納する抽斗を作ることにしました。

くり抜いた壁には予想通り階段枠がナナメに入ってますが下の方は約1mの奥行きがあります。
本来このようなところに後付の棚などを作る場合、組み立てたモノを嵌め込むのが常道ですが壁厚に余裕がないので直接組み付けることにします。
壁面に定規を当て正確に切り抜きます。他の部分との調和を考えモールや板厚などを計算し慎重に寸法出しをします。壁内部の造作は材料のねじれなどが修正されずに使用されていることが普通です。
下部抽斗枠を組み付けたところ右中央の間柱に当たります。20mm程度切り欠きを入れました。穴蔵のような所での作業は大変です。抽斗幅を少し狭くすればこのような苦労はしなくて済みます。

抽斗(サイズ約380X180X650)はこのように納まります。その上がスリッパ立てになります。
三足分しかスペースがありません。不足分はこの抽斗に入れます。
その他特に決めてはいませんがこのようなスペースは収納場所の少ない玄関回りには便利なモノとなるでしょう。

抽斗の引手と靴べら掛けはチョット遊び心をだしてどこかで拾ってきた木の枝を使っています。
木の種類は解りませんがこんな枝でも磨いてやれば光り輝きけっこう楽しい!遊び心を充分満たしてくれます。

モール部分と抽斗部分はニスで塗装しワックス掛けして仕上げました。

抽斗とスリッパが3段、靴べら掛けも壁の中に収まりました。

抽斗の引手と靴べら掛けは既製品ではなく植木の枝を利用しています。収まりチェック!未塗装です。

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