アルミ切断定規が進化して ja1cvf・マネッコ工房 0206 |
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アルミ板の切断は薄いものでしたら定規を当ててカッターで筋目を付け折切るというのは 良くやる技法ですがキレイに切るためには裏表両面にズレないように切れ目を入れるのが以外に難しいのです。 その治具がつくば工房
から販売されています。 裏表から定規で挟みカッターの位置を正確にガイドするものです。構造はカンタンですがたしかにうなずけるものです。
自作もカンタンです。ただしフラットバーの先端をキッチリ直線にそして薄くカットするのが大変です。(つくば工房の大久保さん曰く”人間フライス”の技法) 工房にお邪魔したとき”切断定規”をすぐに購入すればいいお客なんですが、
チョット横にあったハゼ折りに使う刀刃が目に止まってしまったのです。切断定規を買わずに刀刃を2枚買ってきました。 ちなみに”刀刃”はホームセンターなどではほとんど見かけません。 ご希望の方はつくば工房にご相談下さい。 *つくば工房のサイトは現在接続できません。 |
刀刃を裏表に2枚合わせ間にスペーサを入れただけです。締め付けのキャップスクリュウは長すぎると使い勝手が悪くなります。(6X10使用) 間に挟むアルミスペーサは左右とも3分割しています。 必要に応じて厚さや巾を変えて素材の大きさに対応するため留めビスの位置を変え固定します。素材の厚さによりスペーサの厚さ(2枚重ねなど)を調整します。 刀刃:板金加工用の工具。 トタン板などをはぜ折りするとき拍子木とともに使う板金折り曲げ工具。 写真ではわかりにくいが先端が刀の刃のように研削されているのでこの呼び名がある。 板金作業の変化のためホームセンターなどではほとんど見かけません。 |
工作ベース L
アルミ切断定規は前述の通りつくば工房から発売されていたものです。その後、RINNさんのアイディアで固定機能と回転機能を持たせ工作ベースとして発展していきました。 ここに紹介するものはアルミ切断定規、工作ベース共に大きさ素材が異なりこれらのアイディアを私なりにアレンジして作ったものです。 (追記 ja1cvf 1011) |
以前作ったアルミ切断定規にアングルを使って定規固定機能を持たせました。 安定した作業姿勢が得られるので直角や寸法出しが簡単になりました。 定規が作業机から手前にせり出しているのがポイントです。 このせり出しがあるので400X1200の定尺板も簡単にセットできます。 定規の幅は450mm(有効幅410)です。 写真ではプリント基板をセットしていますがベニヤ板やプラスティック板などもセットできます。 この写真には有りませんが場合によりハンドバイスやシャコ万力を使って定規の中央部の膨らみを押さえるとさらに安定した作業が出来ます。 |
工作ベース L
依然作ったアルミ切断定規を改造したのでずいぶん大きなものになりました。 アルミ切断定規は前記のとおり、薄板を切断するとき、アマチュア的技法として切断位置の表裏両面にカッター等で切れ目を入れて折切るために切れ目を入れる定規です。 私は工作ベースの機能を切断定規の進化と考えたのですが、工作ベースを考えたRINNさんはもっと多くのことを考えていたようです。 刀刃のサイズは約 450X67 他に小さいサイズもあります。大きい板を挟むには都合良いのですが、小物の工作には大きすぎます。 今回の工作ベースLに必用な材料はこの4つのアングルピースです。
そのうち2個は片側だけ20mmに切り落としましたが特に決まりは有りません。 作業台の固定金具と定規の固定金具、左右同じで2個作ります。 |
かなり丁寧に作りましたので、穴開け、タップ立て共に気持ち良くできました。
軸ねじ(6mm)の右側の小ねじは 90度毎の回転止め。(反対側も同様) 取付け金具を作業台の際に取り付けます。
定規が垂直の状態で板の両面からカッターで筋目を付けます。 大きく折曲げると板に曲がり癖が付き綺麗に切れません。 |
工作ベースミニ
大きすぎて使用頻度が少ない 「工作ベースL」 は切断定規が在ったからすぐに出来た改造です。 |
工作ベースミニは「L]の回転ベースに |
工作ベースミニは有効巾200mmを目標にしました。 回転ベースは L と共用です。 使用頻度を考えると専用部品として用意するのは無駄でしょう。 手持ちの材料を探したところステンレスのフラットバー(2X20mm)が出てきました。 工作ベースの一番基本的な作業モードは薄板の切断です。 |
【 とりあえず切断機 】 これはアルミ板を机の角などにあてがい押し曲げを繰り返し、切る方法の発展型です。
写真は見やすいように穴あき基盤を取り付けてみました。
ビスだけでしっかり固定できないなら、その代わりにハンドバイスが活躍します。 材がしっかり固定されたなら、カッターで両面から切れ目を入れます。 切断機としての機能が一番の基本になります。 |
【 単純折り曲げ 】 工作ベースミニでは「単純折り曲げ」ということで高度な折り曲げは考えていません。
このような小物部品の製作・折り曲げが出来ます。 写真ではきれいに曲がったように見えますが角が膨れています。 【 押し板 (中央先行折り曲げ板) 】 さらにRINNさんは正確さを増すために中央先行折り曲げ板と云うのを提唱しています。原型はフラットバーを少し湾曲させ中央部を膨らませたものと思います。 私は木材の端切れで作って見ました。 【 使いこなしのために 】 工作ベースミニは定規の素材が薄いことなどこのままではRINNさんが提唱するような打撃方式には無理があります。 *林ホビー工作研究室 |
【 L板カットアダプタ 】 工作ベースを作るきっかけとなった作業の一例です。 既製品のケースに手を加えるとき苦労したので作って見ました。 すでにL字に加工された板を途中で切断します。 L字に曲がった部分は強度が落ちています。 綺麗に切れました。 このように前面パネルに部品を付ける場合に原型のままでは組み込みが困難です。 |
2枚のアルミアングルに挟んでカットします。 使用頻度を考えればアルミアングルで十分でしょう。 2枚のアングルの間にL部分を挟み工作ベースに友締めします。 L板カットアダプタの間にケースの切断部分を挟みます。カッターで切れ目を入れ折りきります。 わかりやすいようにアングル部分の拡大イメージ写真。アングルで補強されL字加工部分には力が掛かりません。 |