クオーツ置時計の修理 ja1cvf 0807 |
頂いた時計ですが動いたり止ったり、ユニットを交換しようと思ったのですが |
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実はこの時計頂き物なんですが結構気にいってるんです。 最近急に音がうるさくなり、挙げ句の果て時々すねて動かなくなります。
それが今、息を吹き返し動き始めました。うめき声のような音もなく静かに時を刻んでいます。 |
もう四半世紀動いていたのですがついに時々動かない。 クオーツのユニットはいくつか持っていましたので交換すれば良いかと思ったのですが微妙にサイズが合わず簡単に交換できるモノがありません。 それなら修理できないだろうか? ユニット外形はほとんど同じですが歯車イッパイ部品がイッパイです。 |
この時計は一応動きますのですべて分解して25年の汚れを落し磨き上げて再組み立てすることにしました。いわゆる分解掃除です。 外観は普通のクオーツ時計と変わりません。もうこの頃から標準化が進んでいたようです。 裏ぶたを開けると電子回路と機械部分に分かれています。上側が電子回路です。 この裏側に水晶振動子が入っています。老舗。明電舎の水晶が使われていました。 周波数は不明です。ICで分周して秒信号のX倍の信号を作っています。左側の小さい歯車がモータの駆動軸です。 さらに2段減速して秒針を動かしています。 |
上の歯車を外すと分針、時針を動かす歯車が現れます。 軸受けはあまり汚れていません。しかし歯車部分はオイルが固まって色が変わっています。 これを再組み立てすれば元気を取り戻すはずです。ところが動きません。 コイルのリード線のハンダ付け部分が青く緑青が吹いています。分解のストレスでそこが断線してしまいました。 歯車にはオイルを差し組み立て完了。 これで思い出の時計も再び時を刻んでくれるでしょう。 |