PCの夏ばて対策
このPCは小型で使いやすいのですが暑さに弱い!

ja1cvf  0711


このところ猛暑が続き
私のPCも熱中症でダウンしてしまいました。
秋になって調子は良くなりましたが来年のために
夏対策をしました。

夏ばてしたのはIBM8086です。
CPUはペティアムW・3Gです。

手前は比較用のeX.COMPUTER-miniです。
これがちょうどA4サイズでIBMは6〜7センチほど幅広です。

これは1年ほど使われた物が縁有って私の所に貰われてきました。
その理由は夏になったら不安定でしょっちゅう拗ねていると云うことです。
昨年(2006年)の夏も終わり、期待の秋風は吹かず残暑厳しいある日でした。

小型でどこにでも置けることが便利なのですが当初から排気が非常に熱いことやブロアの回転が高くうるさいことが気になっていました。

2006年秋・涼しい風が吹くようにになって、8086はどうなったでしょう!
久々にSW・ON 光学ドライブが接続されてません!そんなわけ無いのですが点検したらコネクタがゆるんでいます。 しっかり填め直してSW・ON (このコネクタはその後度々接触不良を起こしました)  PCは動くじゃあ有りませんか。壊れたと云って貰ってきたのに、まだ1年ほどのそんなに古くない機種ですから。
動くからと云って返却するか、知らん顔して貰っておくか。
前の持ち主は既にD***なんて云うのを買ったから・・・


内部はギッシリ!左側中央にHDDが有ります。
その下にはCPUが。発熱処理は全面パネルとリアパネルのファンで前から後ろに抜ける気流を作ります。
右上にチョットした空間が見えます。
拡張バスラインの上野空間です。
これが後で役に立ちます
2.5インチHDDを入れるには最適のスペースです。

悪いことは出来ません!
知らん顔して使っていましたらある日突然動かなくなりました。コネクタの接触不良は何回か有りましたが今度はウンともスンともいいません。
基板を点検すると電解コンデンサが2個ほどふくれっ面をしています。 1個は既に液漏れ状態です。 皆さん良くやってるようなので私もマネしてコンデンサを取り替えてみましたが他にも原因があるのか動かず、コンデンサ取り替え作戦は諦めました。 (結構難しいのです)
どう対策するか考え中・ただ休んでるだけです・・・

時は春、花の香りに誘われ秋葉原を散策・ウソです。秋葉原には花の香りなんかありません。
しかし秋葉原で悪い物を見てしまったのです。ペンティアムW-3Gの魅力にも負けてさらに投資をしてしまいました。
何と同じモデルのマザーボードが新品の状態で投げ売り(\5K)されているではありませんか!新品とは云えジャンクとしては高い買い物です。


マザーボードを交換しました。
HDDのカバーを跳ね上げると
CPUやらチップセットが見えます。
右上のスリットがある部分にHDDが入ります。

早速入れ替えてみましたら何事もなかったように動き始めました。予想通りではありますが気になる一瞬です。
今までのトラブルはマザーボードが悪かったのだ!これでもう大丈夫!
時の移ろいは早いもの、既に2007年夏を迎えました。

快適に使っていた我が8086の様子がおかしいのです。時々マウスポインタがフリーズします。 SW・ONしてしばらくは良いのですがどうやらマシンが暖まると動作がおかしくなるのです。 カバーを開け放しで使うと症状は改善されます。ほかのユーザはどうしてるかnetで検索してみました。 結果やはり暑さに弱いようです。カバー開け放し、扇風機で冷やす等いろいろ対策してるようです。

このマシンはCPUの真上にHDDが配置されています。その間隔6〜7mm。
吸気ファンのすぐ後ろにCPUが配置されてすぐ後ろには排気ファンがあるとは云え通気がよいとはいえないのです。 SW・ONしてまもなくファンは全速で回り始め熱い風を吹き出しているのですが!
*ファンがうるさいことに対する対策はbios/updateがnetに上がっています。(私は現在未対策)

満足に使えず2007年秋になりました。
根本的な熱対策が必要です。
CPUやHDDの動作温度を測るソフトを入れてみましたが使い方が悪いのかおかしなデータしか得られません。 原始的ではありますが温度センサを排気ファンのすぐ前に張り付け計測してみました。
室温22℃、15分で41℃、1時間で47℃を記録しています。真夏の室温35℃を想定すると内部は60℃に達する熱帯地獄です。
発熱の大きいもの同士が接近して配置されているのは好ましくありません。発熱の多いペンティアムWにしては放熱器も小さめです。
HDDを移転できないか!

HDDの移転場所現状の3.5インチでは無理ですが2.5インチなら格好の場所があります。 拡張バスラインの上にぴったりのスペースがあります。
この改造をするにはさらなる投資・HDDの交換が必要です。
原因もわかり対策のめども立っているのに指を咥えてるのは体に良くありません。また秋葉原へ!


HDDは左上の空間へ!2.5インチは発熱も少ない。
心配な寿命もほとんど問題なさそうです。
HDDケースもはずしたので空間が出来ました。

HDDは2.5インチ80Gで¥5.8k、ついでに80mmの薄型ファンも買ってきました。
薄型ファンはCPUの放熱器に直接取り付けます。HDDのケースを外してもCPUの上には30mm程度しか空間がありません。 薄型でなければスムーズな気流が得られません。これでCPU周りに対流する熱気を速やかに移動させます。


ダクトのつもりでしょうか放熱器を囲うように付いていたカバーにファンを直接取り付けました。
このような細かいフィンの放熱器は強い気流で熱気を吸い出すことが必要です。

この結果室温22℃、1時間使用後、排気ファンの入り口で42℃となりました。
CPUの放熱器は触っていられる状態。チップセットの放熱器はかなり熱く長時間は触っていられない状態です。気になるところです。
CPU温度が下がったせいか1時間動作後もファンの回転は上がらず静かなマシンに変身しました。
この改良ではHDDの発熱が減っただけでCPUの発熱に関しては単に拡散されただけです。
各ファンはCPU温度で制御され現在の室温では排気量は少なくなっています。 自然空冷のチップセットの温度を考えると排気ファンだけでも全速で回した方が良いようにも思います。
来年の夏を無事過ごせることを祈って!

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