駐車場に屋根を

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屋根の無い駐車場は冬になると霜が降りて大変です。
車の出入りの邪魔になる柱を少なくするための吊り屋根が特徴です。

 

屋根の無い駐車場では車は汚れるし冬には霜でフロントガラスが凍り付いて毎朝大騒ぎです。

屋根をつけても周りの囲いが無ければ吹き込む雨、風でその効果はあまり無いのではと思っていたのですが作ってみたら たまに吹き込むことはあっても効果は抜群、雨の日の乗り降りも楽になりました。

私の駐車場は道路に平行に入れるタイプ、道路側にはあまり多くの柱を立てられません。 反対側は母屋脇に雨水貯水タンクがありこれまた柱が思うように立てられません。 既製品の両持ち型はおろか片持ち型も取り付け不可能です。そうなれば創るしかない。 昨年霜の季節が始まった頃考え始めたのですが、”下手な考え休むに似たり”名案が浮かばず気がつけば真夏。 涼しくなったら始めよう・重い腰が上がったのは11月も半ば。

1台分の屋根として2.8mX6m高さは駐車場の前にある窓をふさがないように高さは約2.6m。 構造はアルミも考えましたが見かけより強度が少ないことから防腐処理済材の木造にしました。
ホームセンタなどにある薄緑の見掛けの悪い素材です。耐久性は以前作ったデッキでよく解ってますがドブヅケ防腐処理のせいか狂いが多いのが最大の欠点です。

柱は道路側3箇所、母屋側2箇所と母屋に抱かせるところ2箇所です。 これに約17平米の屋根です。20cmの雪が積もると350kg程度の荷重がかかります。べた雪の場合はさらに重くなるのです。 道路側の柱位置は車の出入りや可倒式のゲートロープの関係で屋根のせり出しが約2mにもなります。
これを2X4の材で持たせるにはひと工夫必要です。”見た目すっきり”の要求を満たすため太い柱は敬遠しました。

筋交いを入れる。
補強のため少ない材料で効果があるのは筋交いです。もっと強度を出したいときは壁を作るのが良いのですが見通しが悪くなり防犯上死角が出来て不安なので 今回は筋交いのみとしました。(2箇所)

火打ちを入れる。
屋根の母屋組みはこれも縦横だけですから捻じれに対して強度を持たせるために火打ちを入れました。(2箇所)

屋根の枠は2段に。
梁としての機能も併せ持つ屋根枠は長さが6mもあるので1本物で作る事が出来ません。 継ぎ足しになっています。継ぎ位置をずらし2段に重ねそれらを結合してトラス構造類似にしてあります。(L金具で結合) その他板材は縦方向に使って薄い材料でも強度を出す工夫をしています。それでも屋根の重量は7~80kg(推定)になっていると思います。
ポリカーボネートの屋根本体はこの枠の中にスマートに収まりました。

吊り屋根構造
今までの工夫は常識的な補強です。しかしそれだけでは2mのせり出しは耐えられません。 せり出しが雪の重さに耐えるための補強として吊り屋根構造にしました。 屋根を支える柱のうち2本を1m弱長くしてそこからステンレスのフラットバーで吊ってあります。 これによって力を分散し力のかかるところを筋交いやトラスの力点に合わせています。これで雪の重さに耐えられる屋根になりました。

関東の雪が少ない土地柄ですからこの程度でなんとかなると安易に考えてますが20cm以上の積雪が予想されるときには注意が必要かもしれません。 完成して数日後珍しく雪になりました。おかげさまで2cm程度の積雪。ほっとしています。
屋根材はポリカーボネートの波板、防犯用にセンサーライトをつけました。

駐車場の現況。幅が狭く柱を立てると車の出入りや乗り降りに邪魔になるので柱は少ない方が良いのです。 仮組みされた屋根枠。いかにも弱そうな感じ。柱は2X4材を使用し最低限の数で強度を出す工夫をします。 横からの荷重を支える道路側の筋交い(裏側から撮影)。この面が強度的に重要なポイントになります。

隣家との間の筋交い。材料の制約で中間位置にあるため効き目は半減。柱の幅方向の力なので挫屈の危険は無いでしょう。 屋根枠は1X4材を2段にして要所ごとに接続し軽量化と強度を出す工夫をしています。2X4材1本(同じ使用量)より強度があります。 2箇所だけの火打ちも効果的な場所に入れてます。

母屋からの取り出しの梁は2X4材を使っています。 縦材には銅板で造った防水用のキャップをかぶせています。 屋根は2X20mmのステンレス・フラットバーで吊っています。スパンが短いのでワイヤーより安上がりです。

せり出し部分の吊りの様子。写真では解りにくいですがこの部分で上下の枠が連結されています。 屋根材はブロンズ色のポリカーボネート波板をかまぼこ型に貼りました。 道路側のゲートロープとロープを外すとワンタッチで倒れるゲート柱は今まで通りつかえます。

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