エンドミル・ドリル・研磨機
【 チョット切れが悪くなった時早めの研磨がポイント 】

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エンドミルをセットしたときの概観です。左の黒いノブを廻すとエンドミルは前後に移動します。
黒いノブに重なって見える6角軸はエンドミル回転用で180度回転させます。
右端の6角軸は砥石の左右位置を調整します。
この研磨機はそれほど使用頻度が高いと思われません。
使わないときはモータ軸を左に回転させるとベースの内側に納まります。上から収納箱をかぶせることができます。サイズは120X185X90で納まりました。

切れ味の悪いエンドミルやドリルを使うと切削面が汚くなったりセンタが狂ったりキリが折れたりします。そんな時お役立ちの研磨機です。
でも最初はこんな形でした。
フライスのテーブルにセットするだけです。簡単ですが使い勝手は・・・・

フライスにセットしたときはドリルはこのようにセットしましたが改良型ではキリは常に水平にセットします。

適当な写真が無くてわかりにくいですが、小さな1軸テーブルにキリを取り付ける台を付けただけのモノでした。
それをフライスのテーブルに載せ小さな砥石で研磨していたのです。
上の写真はドリルをセットしたところ、下はエンドミルをセットして、フライスのテーブルに固定したしたところです。
たまの作業ですからコレでも良いのですが切り先の角度など位置合わせがやりにくいのです。
スピンドル軸などがあって視界がさえぎられます。

【 使いやすくするために 】

研磨機としてまとめてみました。
砥石軸を横に変更して実際の研磨部分を見やすくしました。
小型軽量ですから本体も自由に動かしてキリ先部分を確認できます。

キリのセットは水平です。

エンドミルの切れ刃は砥石に直角、逃げはキリの高さを変えます。
側面には手を触れません。側面が傷んだキリは研磨をあきらめます。

エンドミルの刃は中央がへこんでいますので、この冶具でコラムシャフトに捻り角を付けます。
捻り角は現物あわせで定規を作りました。角度は測定していません。反対側はドリル用です。

エンドミルの刃角度についてはほとんど知識が無いので現物合わせでやっています。
刃物台にエンドミルを載せる時、高ナットを加工したリングを嵌めます。
切れ刃が水平になるようにして、リングの目印を合わせます。片側を研磨したら180°回転させ反対側を仕上げます。
エンドミルの固定は事務用品のクリップで挟むだけです。最初はビスなどで固定しましたが軽く研磨するだけなので問題ないようです。

使った砥石はミニルータなどの砥石です。
端面のダイヤモンドがどれだけ使えるかは疑問ですが長持ちは期待できません。

ドリルの場合このようにセットすると刃先が良く見えません。
チゼル(先端)部分の確認が難しいです。
エンドミルと同じように直角にセットします。

コラムシャフトの捻りはこの定規で。
一応72°に合わせていますがメーカによって微妙に違います。それによる切れ味の違いを感じるほどの腕はありません。

ドリルの場合、逃げは滑らかに捻ってあるのが普通です。しかし最近はこのような段付き逃げのキリがあります。
多分厚モノの時には影響があるのでしょうが私の作業範囲はアルミの薄モノがほとんどですから違和感を感じたことはありません。
そんな訳でコレをまねています。

捻りの定規以外、クリップ、当て板、リング(高ナット)、などを必要に応じて作りながら作業しています。
細いものに対応できないかピンバイスを使ってみましたが、キリを新しく買ったほうがよさそうです。

高ナット改造リングはシャンクの太さにピッタリでなくても180°回転確認用には問題なさそうです。当然ですが横からイモねじで固定します。
エンドミルのシャンクは種類が限られますがドリルはいろいろで全てを用意できません。

エンドミル・ドリル・研磨機の有用性
この研磨機作ること自体はとても面白いのですがエンドミルはともかくドリルの値段を考えるとなんだかむなしさを感じます。
そうは云っても使えるものをどんどん捨ててしまうのは気になることです。現実の問題として私の使ってるエンドミルはほとんど中古です。それをそのまま、あるいは再研磨して使っています。
エンドミルの再研磨はドリルより簡単(素人目にはそう見えます)で高価なエンドミルを買わないですみます。
もちろん失敗もあります。それほど甘いものではありません。
ものづくりの好奇心で作って見たのです。組み立てに使ったビス以外はほとんど貰い物と廃材です。
『友人から貰った部品の寄せ集めで使えるものができた』 やはりこの喜びは大きいです。

 

 

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