PC電源を利用した実験用電源
ジャンクのPC電源に使いやすく端子台をつけただけです。

ja1cvf  0802


先日秋葉原を歩いていたらお店の大掃除?にぶつかりました。
道路にはみ出した商品の中に「¥0」と書いたモノを発見。
これはどういう意味かと尋ねたら 「ほしかったら持って行って良いよ!」
気がついたら持って歩いてました!

端子台の手前スペースに電圧を書くの忘れてました!

パソコン・ATX-PCの電源は規格化されており出力容量の違いがある他はどれも同じように使えます。
しかし、電源SWを入れただけでは起動しないなどその特性を知らないと活用できません。
引き出し線の色分けも決まっています。

引き出し線に鰐口クリップをつけただけでも良いのですが少し使いやすさを考え端子台をつけてみました。
この端子台は8色の色分けがされていますが残念なことに引き出し線の色分けとは一致しません。 それでもなるべく同じ色イメージになるようにレバーの色を組み替えています。
*端子台の手前のスペースに電圧を書き込むのを忘れてました。

なおPC用電源は非常に巧妙な作りになっていますので不用意に手を加えることはせず、端子台のみをつける改造にとどめています。
ATX電源なら形の違いこそありますが同じようなモノを創るのは簡単です。
古いPCから外した電源を実験用に用意しておくと便利だと思います。

もらってきたのはこの電源です。ラベルはジャンクのためか無惨にもあえて付けられた傷だらけです。
傷ついたラベルから推定判読したのですが、Sky Hawk SH-300ATXと思われます。P4とありますからペンティアム4対応でしょうか!
大きさは40X100X205です。とても小型で、300Wの電源とは思えません。単純に計算すると360Wを超えます。
電圧可変は出来ませんが(-)電源も付いており電流容量も十分すぎるくらいです。
しかしこの電源は(-)の電圧精度が良くありません。20%程低いのですが調整が出来ません。
調整VRはすべての電圧に影響し個別調整が出来ず回路構成も判らないので無理せず諦めました。
これがジャンクの理由でしょうか!

ATX電源は一般的に電源SWをONにしても起動しません。マザーボードに接続されたSWをONにする必要があります。
電源SWをONにすると紫の線に5Vは出ます。さらにグリーンの線をグランドに落とすとすべての出力が出ます。

ケースからはPCのいろいろなユニットへ接続するためコネクタが付いたケーブルが出ています。
一般の実験用には20pのコネクタから出力を取り出すのが便利ですが8色の色分けされた端子台を使って見ました。
この色分けは電源の色分けとは一致しませんがイメージ的にあうように色を組み替えてみました。

裏側から端子金具をピンセットで引き抜くとレバーを外すことが出来ます。
*8色端子台:\100秋月電子通商(2008年2月)

端子台を基板につけケースの上に取り付けただけの簡単な改造ですが使い勝手はとても良くなりました。

端切れの基板に同じ色の端子が並列になるようランドを作り端子台を半田付けします。それにリード線を半田付けしたモノです電流の多い端子には3本並列にリード線を使っています。
ケースとの絶縁を確保するためプラスティックの板を間に挟んでいます。写真ではよく見えませんがケースの色が変わってる部分に張ってあります。

出力ケーブルは各コネクタへ分岐してるためたくさん出ていますがグランドと+ラインだけ3本並列とし他は1本ずつにしました。
PC用電源には過負荷保護回路が入ってるはず(確認してません)なので2次側にはフューズなどは特に入れていません。
ブロアの右側の小さなSWが起動用に増設したSWです。これはSWを付けず配線で処理しても良いのですが何となく付けてみました。
これをOFFにしておくと全面のSWを入れてもムラサキのラインに5V/1.5Aが出るだけです。

Sky Hawk SH-300ATX 定格
(品名に違いがあるかもしれません)
5Vsb1.5A,3.3V14A,5V30A,12V12A
-5V0.5A,-12V1A

参考 (ピンアサイン表・写真)
ATX-PC電源は規格が統一されていますので、引き出し線の色やコネクタのピン番号は共通です。
このピンアサイン表は今回特に重要な20p・マザーボード電源用コネクタです。
今回使用した 
Sky Hark SH-300ATX の場合電圧調整VR,電流制限VRはそれぞれ一個ですべての端子に共通ですから すべてを正確に合わせることが出来ませんでした。特に-5V、-12Vは20%程低めでした。 これがジャンクとして放出される原因であるかは不明です。また最近のPCでは−電源が使われてないモノもあると聞いてます。

電源筐体のSWを入れると 9)purple/+5V−SB に+5Vが出ます。 これはSB・スタンバイ用でいわゆる待機電力用です。
この状態で 14)green を com に接続するとすべての機能が動作します。このとき 8) gray/pow-sig は5Vの電圧が出ますが簡易電流制限回路(本器の場合5mA)が組み込まれておりLEDなど表示灯の検査に使用できます。

そのほかの電源にはHDDやFDD等の専用コネクタも付いておりますが引き出し線の色は共通でどのコネクタにも同じ電圧が出ます。
これらについては今回使いませんので省略しています。

 1) orange/+3.3V
 2) orange/+3.3V
 3) black/gnd
 4) red/+5V
 5) black/gnd
 6) red/+5V
 7) black/gnd
 8) gray/pow-sig
 9) purple/+5V-SB
10) yellow/+12

11) orange/+3.3V
12) blue/-12V
13) black/gnd
14) green/psw-on
15) black/gnd
16) black/gnd
17) black/gnd
18) white-5V
19) red/+5V
20) red/+5V

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