| 
       簡易・消磁器 ja1cvf  0909  |                                           
  
| 
       
 
      不注意で磁化されてしまった工具以外に、  |  
 
| 
         
 消磁したいモノを左の穴に差し込み  | 
      
         
       滅多に使うモノではありませんが、ひとつあると便利。 
 使わない時には縦でも横でも  |        
    
|        
       ホームセンタなどでドライバなど購入すると先端が磁石になっているモノがあります。
      と云うよりそういうモノがとても多いように思います。 磁気を消す・消磁する・のは難しいことではありません。 【 磁気を消す・消磁するには 】 消磁するには、長い電線をコイル状に巻いて交流を加えればそこに交流磁界が発生します。
      それを消磁したいモノに近づけその後、徐々に遠くに離したり電流を少なくしたりするだけで良いのです。 【 普通のトランス改造です 】 過日、友人の家に行った時“偶然見つけたトランス”戴いてきました。 
 このトランスのコアを半分外します。コレは漏洩磁束を多くするためです。 端的に言えば磁束の漏れが少ないように作られたトランスをわざわざコアの一部を外し電磁石にしてしまうのです。 コレに交流を加えればもう出来上がりです。 
 E-Eコアの場合コアを抜き取った時、コイルの空間が出来ますのでコイルの中に消磁対象を差し込むことが出来ます。  |              
                
        
      1次側を直列にしたので195V(100V+95V)のトランスになったのですがコアを抜いていますので実際には100Vを繋ぐとこれでもかなりの電流が流れます。 【 電源SWはプッシュON 】 SWは押した時だけ電源が入るプッシュONタイプを使います。押さなければいつも切れてます。 
      温度上昇で切れるサーモSWを組み込めばさらに安全です。 安全のことをキッチリ考えるなら前述の通り1次電圧を100Vではなくもっと下げるべきです。後段で少し実験してみました。 【 ケースはベニヤ板です 】 放熱には不利ですが小さくっつくる時でも絶縁の問題が楽になります。 
 
 消磁器は使用頻度が高いとは思えません。 
  |               
  
| 【 電圧対策 】 
         電源トランスを利用した消磁器はコアを抜いたためそのままAC100Vを繋ぐと電流が多く流れ発火の危険もあります。。 【 スライドトランスを使う 】 もし運良くスライドトランスなどをお持ちなら何も考えずそれで電圧を下げて供給しましょう。 電圧は固定したままでも良いので24Vくらいのヒータトランスを使って電圧を下げるのも良い方法です。(電圧を切り替えられるタップが多いと便利です。 【 抵抗を使う 】 トランスは重いので取り扱いが厄介です。 【 コンデンサを使う 】 交流回路で電流制限をする時回路に直列にコンデンサを入れることがあります。  | 
      
         コイルと直列に20μFのコンデンサ(AC用・一般の電解コンデンサは使えません)を入れてみました。LCの直列回路なので共振したら大変です。 
        コイルのインダクタンスが判りませんのでスライドトランスで低い電圧から徐々に上げてみました。 
        うまく行きそうな感じでした、その状態で回路をONーOFFしてみました。 【 トライアックの利用 】 トランスは重いので取り扱いが厄介です。 トライアックは交流波形の一部を切り取って通電時間を制御して電力制限します。 
 【 電圧対策の結論 】 電圧調整は今回のようにコイルが負荷の場合はかなり問題有りです。抵抗を使う場合は発熱に注意しましょう。 
        その他の方法はそれなりの効果があります。  |  
    
| 電流、電圧、抵抗、電力、時間、これらの言葉が混在して書かれていますがお互いに関係し合う要素です。 
      「オームの法則」を理解していればその繋がりが判ると思います。 電圧対策と書かれていますがトランス改造電磁石の消費電力を制限しようという実験です。  |  
    
| コイルを直列にするための極性試験
         私の実験例に従って説明しますが、100V→200V変換トランスなどを利用する場合に対応できます。 右図の手順に従い確認して下さい。 * 電圧が高いので感電や発火の危険があります。  | 
      
         
 スライドトランスなどで1次側電圧を充分下げることが出来ればこのようなコイルの直列接続をする必要はありません。  |