秋田杉のテーブルと椅子たち

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友人の好意で手に入れた秋田杉の一枚板がテーブルに

やっと我が工房の接客用テーブルセットの完成であります。

今回主役のテーブルは秋田杉の一枚板です。サイズは180X85X13という私が生まれるよりずっと昔から 大地に生き続けた秋田杉です。この板の由来は手前に見える 杉根のサイドテーブルに始まります。 友人の好意でこの切り株をいただいたのが縁でそのほかの椅子たちがあつまってきました。 杉根のサイドテーブルのコラムには別のテーブルが並んでいます。
このテーブルの脚に何か良い素材はないかと探していたとき偶然出会った公園の改修工事。 そこで手に入れたのが桜の丸太です。その一部がテーブルの脚になり残りが右側に見える ”桜の丸太いす”になったのです。
さらに友人は還暦の祝いにと”サクランボのHigh=back=chair”を贈ってくれたのです。

主役であるテーブルが最後の完成となりましたがこれには理由があります。
脚の素材である桜の美しさを生かすため表皮がはがれないように室内で時間を掛けゆっくりと乾燥をさせたのです。 急な乾燥では表皮がはがれてしまいます。素材が安定するまで足かけ3年の歳月が過ぎました。 乾燥はまだ完全ではないでしょうが簡単な構造ですから使用には充分と組立をしました。
脚と天板はのせるだけです。天板自体も10年以上の自然乾燥がなされていますがそれでも狂いが出ますので、 自然の摂理に逆らわない構造にしました。
3本脚のうち手前の脚は太めの材を使い安定感と桜の文様を楽しんでいます。 木の股の広がり部分が天板をしっかりと支えています。

ここまでくると欲が出ます。右手奥のベンチは当初のテーブルとセットになっていたものです。 座面を上げると中が物入れになっている優れ物です。しかしデザイン的に他の椅子たちに負けています。 背当てなどを付けて最初からここにいる存在感を与えて上げたくなりました。
完成は永久にないのかも知れません。あらためて材を与えてくれた友人に感謝します。

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